寿命まだ50年にも満たぬ時代余生をかけし一歩目の学び
寛政12(1800)年旧暦閏4月19日、伊能忠敬が蝦夷地の測量に出発した。
忠敬は当時55歳で、内弟子3人(息子の秀蔵を含む)、下男2人を連れての測量となった。
奥州街道を北上しながら測量を始めた。千住からは、測量器具を運ぶための人足3人、馬2頭も加わった。
寒くなる前に蝦夷地測量を済ませたいということもあって、距離は歩測で測り、1日におよそ40kmを移動した。
出発して21日目の5月10日、津軽半島最北端の三厩に到達した。
三厩からは船で箱館(現・函館市)へと向かう予定だったが、やませなどの影響で船が出せず、ここに8日間滞在した。
9日目に船は出たが、やはり風の影響で箱館には着けず、松前半島南端の吉岡に船をつけ、そこから歩いて箱館へと向かった。
箱館には手続きの関係で8泊し、その間に箱館山に登り方位の測定を行った。
このようにして日本地図の第一歩は北海道から始まったようです。
1800年から1816年まで、17年をかけて日本全国を測量して、国土の正確な姿を明らかにした。
まあ素晴らしい偉業ですね。
隠居して50歳を過ぎてから測量を学ぶなど日本地図の第一歩は、学びからだったんですね。