気になったことがあったのでいつものコース、散歩に行ってきました。

鮭上人の即身仏、今日は勢ぞろい。

やはりこの建物気になります。酒田商工会議所の「酒田まち歩き」の中、下図(小さくて見ずらいですが)の⑪「はら宅」がそれです。

以前にも書いたとおり、この建物は昭和八年にでき、当初は原防水布という会社の倉庫だったようです。今日はちょうどその近くに近所の方がいらっしゃったので気になっていたことを伺ったところ、やはりここはその後、「割烹はら」として営業したという事がわかりました。この建物は洋食部だったようです。昭和十年に移設された母屋はかなり広く、中には大きな庭もあり、盛時は結婚式も行われていたという事です。現在も住んでいらっしゃるようですが、さすがに直接アポもなしで尋ねるのは失礼なのでいずれ機会があったら詳しいことをおたずねしてみたいです。

裏側から見たところですが、文化財にも指定されていないので、保全は全くされていません。本当にこの辺りには昭和初期の建物がたくさんあります。

「旧割烹小幡」 の裏です。この建物は近い将来修復されて新しい観光施設になります。

これは「旧割烹小幡」 洋館の外壁ですが、石を模した鉄板張りです。これも保存されるのでしょうか。
現在は工事車両用の駐車場整備の状態。二億六千万ほどかかるそうです。解体はすべて手バラシ、その後柱、梁を鉄骨で補強して組立をするようです。観光を度外視して、歴史を保全するためにほかの建築物も保護修復に行政が力をさしのべることが出来たら、観光などという事は度外視して、いい都市になるのでしょうが。まっ、無理でしょう。

こういう建物もあります。


旧市内にはこういった建物がまだまだあったのですけれど、今では何の変哲もない商業ビルに変わってしまいました。すべて経済的事情がらみの様でしたが。なんにしても残念なことです。