鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

今でも読み返す70年代のコミック

2021年02月01日 | 兎糞録

 コミックというより漫画でしょうか。世代がわかります。

 何度も読み返す筆頭は、永島慎二「若者たち」。NHKでも「黄色い涙」という名前でドラマ化されましたし、嵐の主演でやはり「黄色い涙」として映画になりました。どちらも原作の良さを100%、出してはいません。逆に原作をダメにしています。

 この後何度か買いなおしました。他に版違いで二冊あります。

 自炊したわけでもないのにページはバラバラです。

 当時たまたま阿佐ヶ谷に住んでいてこのページの喫茶店”ぽえむ"もアパートの近くでした。のちに阿佐ヶ谷を再訪した時には”ぽえむ"はすでになく、建物の形はそのままに不動産屋になっていました。当時”ぽえむ"は都内いたるところにフランチャイズを展開していました。主人公の村岡君たちの住むアパートがまるで自分の住んでいるところのように思えたものです。

 もう一冊、というより連続物ですがやはり忘れることができないのが岩重孝(のちにいわしげ孝)「ぼっけもん」です。

 これは連載中も読んでいて単行本でも買いましたがのちに買いなおしたものです。

 絵も物語が進むにつれどんどん変わっていきます。ストーリーも今の二十代の方読んで見れば主人公、ヒロインとそれを取り巻く人々の考え方に今の人は共感もしないでしょうけれど、それでもやはり読み返してしまいます。いわしげ孝は1954年の生まれですが2013年、「上京花火」連載中に亡くなってしまいました。「上京花火」も未完ながら何度も読み返してしまう作品です。ほかに「ジパング少年」などいろいろありますが一番は何といってもこの「ぼっけもん」です。

 

 最後の一作はこれまた不気味な大友 克洋 短編集「ショートピース」

 

 なんとも説明のしようがありません。批評も評論もすることはできませんが感じることはできます。

 

 いろいろあっちへフラフラ、こっちへヨロヨロと書き続けていますが今書かないともう書くことはできないだろうと思い書いています。もう何年かしたらこの世にいないかもしれないし、生きていても呆けてしまって書けなくなっているかもしれないし、

 それにしても政治家というものは70、80になっても元気なものです。そりゃ毎晩おおぜいで会食して美味いもの食ってりゃ長生きできますよね。


Brigitte Fontaine - Comme à la radio

2021年02月01日 | Jazz

 なんとなく不思議な音楽です。なぜか今朝は朝から頭の中に Comme à la radioが流れてきました。バックは Art Ensemble Of Chicago 。フリージャズは滅多に聴かないのですが Art Ensemble Of Chicago の People in Sorrow は高校の時ラジオから流れてくるのを聴いてそれ以来大好きな一枚です。

Brigitte Fontaine - Comme à la radio

 去年亡くなった沖至も「ラジオのように」というアルバムで演奏しています。こちらもいいですよ。

 ちょっと長いですけれど気が向いたらどうぞ。このアルバムのCDが発売されたときCDショップに注文していたのですが、引き取りに行ったとき「さっきお客さんが棚にあるのを見てそれくれ、といわれたけどお客さんの注文だからと断ったよ」という会話も記憶にあります。あのCDショップ、持ち合わせがないと「持ってって、お金はこの次でいいよ」なんて言ってくれるお店でした。万引きが多いのに嫌気がさしたか店をたたんでしまいましたが。


パノラマ撮影

2021年02月01日 | 鳥海山

 スキャンしていないフィルムが出てきたので取り込んでみました。確か今は手元にないミノルタα-7で撮影したのではないかと思います。パノラマ撮影ができるというのも売りでした。

 いかにもパノラマ写真の様なのですが実は、……

 

 一コマはこのようになっています。なんと上下にマスクをかけただけ。結局この機能はほとんど使うことはありませんでした。でもカメラ屋さんにはそれ用のプリントを収めるファイルまでありましたのでそれなりに普及はしたのでしょう。いつの間にかなくなってしまった仕様です。