今年は1月頃から、村林さんの映画のお手伝いで「香盤表」なるものを作成。また、富士芸術村で撮影の話を進めていた矢先、3月に大震災が起こりました。また、その時期に『NCC Shizuoka2011』の展覧会の企画の応募があり、応募するかぎりぎりまで悩んでたのをよく覚えてます。まぁ、審査が通ってもいないうちから悩んでもしょうがないと言う事で、応募した所、数週間後の4月に入選の電話がありました。電話では「やっていただけますか?」と言われたので思わず「やりますよ。」と答えると「良かった。」と安堵の声が聞こえたのが忘れられません。何とか責任を果たさなければ、と日々うなされながら作業していました。その間、収入源の労働を辞め、無我夢中で作業し、10月に開催。無事、苦行の43回上映を終了。なんとか役目を全うしました。上映の最後のエンディング映像では、「被災地に捧げます。」とつけましたが、これはみんなで作った映像展でその人と人とのつながり願いが被災地に届く様にと言う意味と自分が出来る捧げるものは自分のもっとも大事なこの映像展だと思ってました。自分はキリスト教の教会にも行ってますので、教会の方で被災地に向けた10億円献金なども始めています。そう言う部分で献金はしますが、もっと願いを込めた祈りが大事ではないかと思います。自分は、恥ずかしい事に政治的な事や思想にはとてもうといです。でも、この展覧会で捧げた被災地への思いだけは忘れずにこれからも作品をつくり続けたいと思います。