踊りに行くときの移動手段は電車。午前10時半過ぎの快速に乗って乗換駅まで50分。そこからスカイツリーを見ながら10分ほどでホールのある駅に着く。地方住まいの私の毎回の楽しみはスカイツリーを眺めること。天候の具合によっては、くすんで見えたり、すっきりと聳えて見えたりする。
この日の車内は混んでいた。それでも途中駅から座席を確保できたラッキーなある日。
途中の駅から、5歳位の男の子と、乳母車に乗せた3歳くらいの女の子と、1歳位の男の子を抱っこ紐で胸に抱いた母子が乗った。少し強引にだが、5歳位の男の子は慣れているようで、するりと車内に乗り込み、譲ってもらえた席に着いた。乳母車の妹に笑いかけ、いつものように「キャッキャッ」っと、遊びだした。周りの乗客に迷惑にならない程度なので、見ている私も、ふと、自分の子育て中に電車に乗った時のことを思い出していた。
次の駅から、お友達らしい母子が乗り込んできた。車内の母子と待ち合わせていたらしい。こちらも、三人の子供を連れている。一人は乳母車、先の子供たちと同じような年頃の男の子と女の子と。大きな声を出すでもなく、席に詰めて座り、笑顔で会話している。
車内は混んでいるにも関わらず、幼い三人の子供を連れているママたちも、楽しそうに会話している。そして、乗換駅に着いた。巧みに乳母車を操り、二組の母子が降りて行った。私も急いで降りた。
何故かこの国の将来は心配無いような気がした。先ほどの二組のママの逞しさに、嬉しくなったのである。
世界のあちらこちらで、悲惨な戦争が続いている。犠牲になるのはいつも、女子供を含む民間人。生きるもの全てが、共に平和に暮らせる地球であってほしい。
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「と・ある日のこと」をお送りします。
日々の暮らしの中から、ちょっと心に引っかかった事を綴っています。
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俳句・めいちゃところ
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