食と世界

食と世界についての雑記 菜食・断食の勧め

聖書原理主義の終焉

2012-01-18 07:20:13 | 焚書/解体


  イエスとマリアの先駆けと目されるエジプトの大地母神イシスと孝行息子ホルス


新約聖書の物語は天体と自然力を中心に回った古代の知識の表現であることを私達は発見できる。実在の人物を登場させた説話が聖書に同化され先祖の記憶が薄れると、古代から頻繁に登場した比喩・象徴は
史上実在した物語へと転換され、この上ない暴虐の歴史の扉を開くことになった。

大陸の侵略
18世紀、豪州へ着いた英国人は先住民アボリジニの掃討を開始。虐殺と人間を
スポーツハンティングの獲物にする娯楽的殺人の結果、百万人いた先住民人口は1割以下に減少した。

欧州人の大陸侵略はキリスト教教理によって推進されるのが常だった。第一にイエズスが信徒の罪を買い取ってくれて晴れて無実の身(殺し放題)であるし、真実の神を植えつける事は無上の宗教的行為に他ならなかったからだ。19世紀のタスマニア島、ニュージーランドでもジェノサイドの末に土地が奪われた。(何が鯨だと憤る人も多いだろう)
実によって木を見分けられるというイエスの言葉が想起される。

「歴史に記録されている世の中で最も極悪で残酷な罪は、宗教という名の下に行われている」 マハトマ・ガンジー
オーストラリア人による人間のスポーツハンティング


史上最大規模の奴隷制
欧米キリスト教徒が近代史において一体何をやってきたのかと言えば、飽くなき殺人と飽くなき人間・自然の換金だった。15世紀にポルトガル人が始めたアフリカ人奴隷の売買は北南米の征服で軌道に乗り、都合
2千万人以上の黒人が新大陸へ連れ出された。航海中の死亡率は20%前後あったと言い、大農園での(砂糖、タバコ、綿花などのプランテーション)過酷な労働で死亡する者も多かった。

日本でも織田信長へ宣教師から黒人奴隷が献上されている。(弥助 - Wikipedia) 教科書には載っていないが耶蘇教徒を優遇し布教を許可していた秀吉が宣教師(伴天連)追放令の発布、鎖国体制確立の第一歩に踏み切った背景は
日本人奴隷の海外流出に恐れと怒りを抱いた事だった。
豊臣秀吉を激怒させた南蛮人の日本人奴隷貿易 - ひろむの一言メモ
日本人奴隷の謎を追って=400年前に南米上陸か?! - ニッケイ新聞


利益に目が眩んだ集団が自身の行為を人道に照らし合わせて省みる機会は殆どなかった。何故なら唯一正統なる神を奉ずる自分達には精霊の導きがないはずがないからだ。

100年前に世界の8割以上を全面的に支配していた欧米は征服可能地が飽和するにあたっては利権の綱引きから世界大戦を起こした。
「たとえ全世界を手に入れても真の命(=霊的な命)を損じては何の得があろう」というイエスの言葉が思い起こされる。

「不条理なものを信じているものは悪事を犯す」 ヴォルテール



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


古代ローマで神々に熱狂していた人々も、それが歴史上実在した神だなどとはついぞも考えた事はなかった。

おみくじ 破魔矢 厄除は真理か? 宗教は太古から子供の遊び心を以って
空想・憶測を楽しむ物に違いなかった。真剣な顔つきで異教を否定したり “唯一の真理” を触れ回る集団はかつてローマ帝国が睨み付けた、社会の異分子以外の物ではないだろう。

聖書のイエスは人類の罪を背負ったのではなくあくまで自分の責任で死んでいる。それは人間が如何に生きるべきかの手本を示したに過ぎない。

イエスが死んだ時点で「救われた」、「贖われた」と話を打ち切る集団は悪に倒されても最後は神が幕を引くのだという感動のラストへ行き着くことはできない。キリスト教の歴史は十字架が何万本あっても足りない、誰もが目を背けたがる巨悪が勝利して終わるストーリーを代々伝えて来たのだ。塵ホコリの様に散らされて行った無数の人生の為にも、聖書は再解釈されなければならない。


画像出典:L和風素材×フリー和柄素材 ネオジャポニズム






 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする