「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
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2015年7月29日(水) テレビの取材で志津川湾へ!!

2015-07-29 19:55:20 | 宮城の海

天気:晴れ

海況:風弱く ベタ凪 (濃霧注意報発令中)

気温:29℃ 水温:19~21℃

透明度:10~12m

        志津川湾の野島周辺

 今日は、RECさんと志津川湾の磯焼けの研究やフーカー潜水によるウニ漁の模様を水中撮影してきました。撮影終了後、港へ戻る途中は濃霧で視界は100m前後となっていた。

 磯焼けの調査

 フーカー潜水によるウニ漁

    放送日等は、後日ブログでお知らせ致します。


2015年7月22日(水) 生物調査 in 狐崎(石巻市)

2015-07-22 18:02:14 | 宮城の海

天気:晴れ

海況:南東の風 弱く  ベタ凪

気温:30℃  水温:水面 24.4℃  水底 17.2℃

透明度:1~3m

        東北大学の生物調査(石巻市狐崎)

 今日は、東北大学の生物調査にアリエルの小玉さんと同行して2ダイブしてきました。エントリーするまでは、非常に暑かったが、いざ水中に入ると快適で1本目は80分を超えた。

 海底は、普段潜っている女川湾と違って大型の海藻類(アラメなど)が多く群生し、そこに棲む生物層も多少異なる。また、岩礁帯から砂礫帯・砂地、そして砂泥底などと海底の環境も様々でいろんな生きものたちが観察できた。

 この時期、水深5m以深の砂泥底にはシャコエビが多く生息している。シャコエビは、夜行性だが昼間は自分で掘った穴から顔だしてキョロキョロと見ている。

  穴の中から外を見ているシャコエビ

 砂泥底を散歩中のシャコエビ

 小玉さんが写真を撮ろうとカメラを向けると、パチンパチンと大きな音を出して、強力な「シャコパンチ」で攻撃する。レンズに映った自分に攻撃しているようだ。

 その他、大きなマゴチ・ナベカ・キヌバリ・フサギンポの幼魚・メバルの群れ・アナハゼ類・ウミウシ類・ジンドウイカやヤリイカの卵などいろいろ観察できた。

 砂地には、マゴチが多く観察できた(体長50~80cm)

 浅場の岩礁帯にはナベカも生息

 キヌバリとフサギンポの幼魚  フサギンポの幼魚

 

 

 

 


2015年7月3日(金) 第3回 生物調査 in 長面浦(石巻市)

2015-07-03 18:18:13 | 宮城の海

天気:くもり

海況:南東の風 多少流れあり (中潮)

気温:22℃  水温: 水面 19.4℃ 水底 17.4℃

透明度:1m以下

          干潮時の長面浦

 今日は長面浦の生物探索に行ってきました。数日前の雨やうねりの影響が残って透明度がイマイチ悪い為、予定していたポイントではなく、橋の下に変更して潜ってきました。エントリーする前に水際でサンゴダツが泳いでいたが、すぐに見失って撮影はできなかった。

探索結果は、・・・

 コンブの切端に吸付いているヒメイカ

 アカオビシマハゼはお腹の大きい個体が多い

 ハナサキウミウシとアケボノウミウシ

 アケボノウミウシ

 その他、マハゼ・アゴハゼ・イシガニ・エゾカスリウミウシ・ヒブサウミウシの仲間・カレイの幼魚などで新しい発見はなかった。

 


2015年6月23日(火) 生物探索 in 長面浦(石巻市)

2015-06-23 17:22:00 | 宮城の海

天気:晴れ

海況:南東の風弱く ベタ凪

気温:22℃  水温:水面 21.4℃  水底 17.4℃

透明度:1m以下

       長面浦の奥地は汽水域

 今日も先週に引き続き長面浦の生物探索をしてきました。今回の調査ポイントは、長面浦の奥地で海底は泥で覆われちょっと動くと視界はゼロになってしまう。木陰の水際には、プランクトンのアミの仲間が多く発生し、ハゼの仲間が捕食している。また、ヨウジウオ科の仲間も多く生息していた。

 ニクハゼの幼魚(体長 2cm)とアミの仲間

 ニクハゼ(体長 4cm)

  アゴハゼ(体長 6cm) 

 マハゼ(体長 10cm)

 スジハゼ

 育児嚢を大きくしたサンゴダツのオス

 ホッカイシマエビ

また、アマモ場ではヒメイカの産卵がピークを迎えていたが、産卵の瞬間は確認できなかった。

 ヒメイカ(体長 2cm) ヒメイカの前に卵がいっぱい!!

 


2015年6月16日(火) ウミウシ天国 in 長面浦(石巻市)

2015-06-16 19:23:51 | 宮城の海

天気:くもり

海況:北東の風 ベタ凪 (大潮の為、流れあり)

気温:20℃  水温:水面付近 17.4℃  水底 14.6℃

透明度:1~2m

     震災で浸食した場所に架かる仮橋(石巻市長面浦)

 今日は、アリエルの小玉さんとバックロールチームで長面浦の生物探索をしてきました。震災で大打撃を受けた長面浦沿岸の尾崎地区と長面地区では、牡蠣養殖や刺し網漁など再開しているが、長面浦に流入する海水の量が多くなり生態系が変化したとの声もある。我がバックロールチームでは、漁協から特別に許可を頂き、約1年をかけて長面浦の四季の生物を調査することになりました。

 第一回目とのことで、長面浦の架かる橋の下で調査した結果、カレイの幼魚・ヒラメの幼魚・アイナメ・ハゼの仲間・ギスカジカなどの魚類とイシガニが多く観察できた。

 イシガニの交接(上がオス:下がメス)

 ワカメも多い

 ギスカジカ

 また、橋桁にはウミウシの仲間が多く、ウミウシ天国の場所となっている。

  女川湾では なかなか観察できないアケボノウミウシが多数生息

 アケボノウミウシ    アケボノウミウシ&エムラミノウミウシ

 ハナサキウミウシ   オンキドーリス・ビラメラータ

 ヒブサミノウミウシ 

 エゾカスリウミウシ