「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
http://backroll-sld.com/

2013年7月13日(土) 女川町竹浦(アゴ島~弁天島)

2013-07-13 17:32:46 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:北東の風弱く ベタ凪

気温:22℃  水温: 水面 14.8℃  水底 12.5℃

透明度:水面1~2m  5m以深 8~10m

今日の弁天島(多少流れあり)

 今日の竹浦の海は、川水の流入の為か水面近くの透明度が悪かったが、5m以深では、透明度がよかったものの水温が低い。1本目は、アゴ島へ「クチバシカジカ」の探索したが2ヵ所とも留守で発見できなかった。また、ダンゴウオの幼魚は多数いるのだが、ヒゲダンゴの姿は今日もなかった。

 2本目は、弁天島へ。総勢6名のダイバーでホテイウオの幼魚を1時間ほど探索したが、ダンゴウオの幼魚だけでお目当てのホテイウオの幼魚は確認できなかった。

      

ダンゴウオの幼魚は、海藻(カバノリ)に吸付き保護色で身を守りる(体長5~7mmに成長) また、ウニの側で身を守る個体は、岩肌の色となる。

    ダンゴウオの成魚もまだ健在(体長2cm)

 その他、ウミウシ類多数、ミズダコ、オコゼカジカなど

  岩陰に隠れているミズダコ(大きさ約1m)      シロホクヨウウミウシ

 


2013年7月12日(金) 女川町指ヶ浜

2013-07-12 19:04:49 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:くもり

海況:風なくベタ凪 (濃霧注意報発令中)

気温:21℃  水温: 水面 16.8℃ 中層 14.5℃  水底 11.5℃

透明度:水面1m前後  6m以深 8~10m

 東日本大震災から2年4ゕ月、女川町指ヶ浜の養殖施設の今を潜水調査をしてきました。海上には、濃霧がかかり時折数百mと見通しが悪いこともあるが、風もなくベタ凪状態だ。船上から見る水質は雨の影響で水面近くの透明度が非常に悪い。しかし、水深6m以深では10m程度も見通せるベストコンディションだ。

 最初のダイビングは、ホタテやマボヤの養殖施設が大津波の影響で絡まりあってモンスター化している場所だ。水深34mから直径約5mの円筒径状でそびえ立ち、タナゴやメバル、そしてクロソイなどの魚が集まり漁礁となり、私たちは、このポイントを「指ヶ浜パヤオ」と名付けた。

 パヤオの上層部(水深15m付近) 

 水深20m付近から見上げると

  絡まり合う養殖ホタテ(水深25m付近)

  養殖のマボヤもまだ生存している(水深25m付近)

  大きなメバルも多く観察できた。(水深20m付近)

 2本目は、昨年より復旧したマボヤやホタテの養殖施設の調査。

  採苗から1年半のマボヤの養殖(来年の5月には水揚げできるようになる)

  栄養豊かな女川湾で成長し続けるホタテ(今年の秋まで水揚げされる)

 


2013年7月7日(日) 石巻市狐崎(定置網~湾内)

2013-07-07 15:49:27 | 宮城の海

天気:くもり

海況:南の風弱く 多少うねりあり

気温:27℃  水温:水面 16.5℃  水底 14.5℃  湾内:22.1℃

透明度:2~3m

 今日は、石巻のDSハイブリッジのスタッフと共に狐崎の沖合いにある定置網へのダイビング。先月まで小さなクロマグロやシーラ、そしてヒラマサなど黒潮に乗ってやってくる南の魚が入っていた網だ。

 早速、網の中へ。曇っているのと透明度が2~3mと比較的悪い為、網の中は薄暗い。時折、マアジの群れが確認できるが、水中ライトに驚いてすぐに逃げてしまう。

   黒潮に乗ってやってきたアカクラゲ

 夏から晩秋にかけて観察されるマトウダイ

 2本目は、湾内の藻場へ。水温が22℃もありドライスーツでは暖かく感じる。水深5m位の湾内には、アラメやワカメ、アカモクなどの大型の海藻が群落を作り、稚魚や幼魚の棲家となっている。

メバルの幼魚、タナゴの幼魚などと共にキヌバリが多く生息している。キヌバリは、横縞の本数で太平洋型と日本海型とに区別されるが、牡鹿半島では、その中間種とも言える6.5本型が多く生息する。

 左から7本の日本海型・中央6.5本型・右側が6本の太平洋型?


2013年7月6日(土) 女川町指ヶ浜

2013-07-07 13:43:00 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南西の風弱く 凪 (波浪注意報発令中)

気温:25℃  水温: 水面 13.7℃  水底 11.5℃

透明度:5~8m

 今日は、久しぶりに指ヶ浜の海底調査のボランティアダイビングを仙台のアリエルチームと一緒に行ってきました。県内には、波浪注意報が発令中だが、指ヶ浜のある御前湾は、南西の風に強く、心配されたうねりは、ほとんどない。しかし、水温は、逆戻りし11℃台と冷たい。

 2本目は、ホヤ敷き根での生物調査のファンダイビング。ダンゴウオの稚魚は、岩肌や海藻の上に多く観察された。また、岩陰には、エゾイソアイナメ(地方名:ドンコ)、メバル、ムラソイなども観察されたが、大きなアイナメ(体長30~40cm位)の数多い。

 天然のマボヤ群

 白いマボヤ

 フクロウノリの上にいるダンゴウオの稚魚を撮影中のアリエルの大島さん

 ドンコの愛称で呼ばれる「エゾイソアイナメ」


2013年7月2日(火) 久慈市小袖海岸「あまちゃんの海」

2013-07-03 21:31:44 | 県外の海

天気:晴れ

海況:北東の風弱く 凪

気温:25℃  水温:14.8℃

透明度:8~10m

 NHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地の海に行ってきました。

岩手県の某テレビ局の取材で北限の海女さんたちと一緒に潜って来ました。

 準備中の海女のお姉さんたち

 ドラマで有名になった小袖港の灯台 

 ウエットスーツの上に「北限の海女」の衣装で冷たい海へエントリー

   

 海底の海藻(コンブ)や岩陰に隠れ棲むウニを1回の素潜りで5~6個採り、観光客に見せる度に歓声があがっていた。この日の観光客は、海女会の会長さんから特別に招待された約80人の人たちで、1人1個のウニを試食していた。

 この後も「あまちゃん」の撮影が続き、一般の観光客の受入れは20日以降になるとのこと。また、土・日・祝日は、交通規制があり、マイカーでの通行は制限されます。