画像:広島リーガロイヤルホテル「コーヒーハウス・コルベイユ」
昨日は、一週間ぶりに市内に出かけた。
用向きはいたって単純。痛風の薬がなくなったので病院に取りにいった。その帰りに紀伊国屋によって本を立ち読みし、込み合わないよう時間を見計らって、同じビル内のレストラン街の和食の店に飛び込んで天丼を食した。その後、止めようと思って止められない「スモーキング・タイム」の為に、同じフロアーの一角の喫茶店「風車」に移動。ところが喫煙席が満席となっているではないか。たぶん、いや如何見たってタバコを吸わない類いの昼食目的客が、4人掛けの喫煙テーブルにそれそれ一人陣取って食事をしているボックスが4箇所。我が故郷の街の飲食習慣は、相席を常としないから始末が悪く、さりとて、こちらも可能な限り相席をしたくない。
致し方なく、隣接するホテルの敷地に移動した。
ティータイムの場所として選んだ、H・リーガロイヤルホテルの『 コーヒーハウス・コルベイユ』は、170席近くの客席を配備する、ゆったりとしたスペース、ガーデンレストラン的な開放感のある落ち着いた雰囲気。食事も結構いけるリーズナブルなCoffeeShop&Restaurantである。
入り口にはテーブル案内の受付があり、
「我輩一人、喫煙テーブルを所望す!」
と、案内係にオーダーするものの、かって知ったレストランのいつものテーブル二足を運ぶ。が、すでに先占有者あり。致し方なく自分勝手に、第二番目のいつものテーブルに足を運んだ。こちらがテーブルに着く頃、いつの間にか現われた「黒服」が、にこやかに挨拶し、テーブルの椅子を引き、我輩の着席をサポートする。昼食に、時に夕食に、時々再々訪れる我輩の顔を見知っているのかどうか?合わせて注文を聞くので
「May I have a cup of coffee,,,」
「Yes, Sir! Just moment,,,」
てなことを日本語でかわし、しばし待った。
しかし、およそ10分待てども、コーヒーは出てこない。
昼食時間が少し過ぎ、ようやく一段落したレストラン内の客は、まばらなり。入社してまもない研修生らしき女性従業員が、ぎこちなく、テーブルの上をかたずけたり、注文を受けた料理を、客席にゆるゆると運んでいるのを見て、我輩は手を挙げて(無言で)呼びつけた。
「お~い、ネエチャンネエチャン、おいらのコーヒーはまだかいな?」
とは、決して言わなかった。
しかしウエイトレスは、我輩の方を見て見ぬふり。あいかわらず緩々とした動作で自分の目の前の仕事に熱中している振りをする。
たまらないので声を発した。
「あの~、ちょっとお願いできますか?」
「・・・?」
ようやく(見るからに、嫌々ながら)我輩のテーブルに接近した研修生風ウエイトレスは、心ここにあらず状態で我輩の説明を聞く。
「コーヒーを注文して、もう十分くらいになるが、如何致した?コーヒーのオーダーが通っていないのではないの?ちょっと調べてみてくださいな」
ここまで話しても、まだ、きょとんとした顔で、我輩の日本語が聞き取れていないようだ。
もう一度同じ内容の会話を違った言葉遣いで説明した。
何も我輩に返事せず声もかけず詫びもせず、突然ゼンマイ仕掛けの人形ように、パントレーにかけていった。上半身、白のシャツに、黒+緑色の格子縞?のポンチョ、下半身は、ひざ上迄の短めタイトスカート、の、制服姿を、後ろから見ているとダックスフンド風豚とアヒルの「あいの子」が、パンプスを履いて駆けているように見えたから、我輩の方も始末が悪い。
「ま、ここまで云ったのだから、待ってやろう。こちら別に急ぎはしない・・・」
てなことで、先ほど本屋で買った3冊の本に、ようやく目を通し始めた。
それから数分後か、
「申し訳ございません。大変お待たせしました!」
本から目を離し、ふと見上げたら、最初に我輩をテーブルに案内した黒服がコーヒーポットを片手にテーブル傍に立っている。黒服自ら、おもむろにコーヒーを注いでくれる。
ここで我輩、一言、黒服に云った。
「いつも研修生とおぼしき寸足らずの従業員がいるが、客が呼んでいる時には逃げず隠れず、直ちに客の要望を聞き届けるように、、」
「まして、今は、昼食の一段落した閑な時間帯であるからこそ、研修生らしき新人といえども、レストラン内にいる客の一挙手一投足を絶えず"watch"し、注意を怠らずして、お呼びがかかれば直ちにそのテーブルに足を運ぶことこそ、レストランサービスの基本ではないか?」
我輩の言に対して、すでに平身低頭の黒服曰く、
「申し訳ございません、注意します」
「RRホテルといえば、この街では一流にして一番のホテルだから、それなりの誇りを持ってがんばって下さい・・・」
てなことを、またまた放言してしまった。
タバコに火をつけ、黒服の注いでくれたコーヒーを、飲んだ。
ナナ、何と!
いつもより美味しいコーヒーではないか!
我輩、遅ればせながら、ようやく気がついた。
あの黒服め、自分自らキッチンに入り、わざわざ新しいコーヒーをたててくれたのか!
ありがとう!
ご承知の通り、客足の途絶えた流行らない大型食堂のコーヒーは酸味強く苦く香り無く、とても飲めたものではない。
たぶん、昼食時にたてた古いコーヒーがあったはず。それが証拠に、我輩より後からレストランに来た中年カップルのコーヒーは、先ほど見ていたら先に出た。そのカップルに対し、研修生が注いだコーヒーは、我輩のものより早くサービスされたものの、古いコーヒーが出たに違いない。
HRRホテルレストランの黒服君よ、昨日はどうもありがとう!コーヒー一杯でうるさく云った事、勘弁してくれよ。飲食サービスの良し悪しは、一にも二にも顧客とのコミュニケーションであるぞ!
がんばれ、限りなく可能性を求めろ、黒服君!
又来るよ、今度は昼食を頂きますぞ・・・
話し変わる。
思えば、昔懐かしいレトロな喫茶店が、日本全国の主要都市から消え去りつつある。落ち着いて煙草が吸え(タバコを吸わなくてもよいが)、コーヒーの香りを楽しみながら音楽を聴き、読書したり瞑想(思考的迷走?)に耽ったり、そんな落ち着いた喫茶店文化があったはず。今は少ない。
旧きよき時代の喫茶店にノスタルジーを感じつつ、黒服の配慮に感謝しつつ、昨日の午後は心豊かにティータイムを過ごした。
レストランサービスの向上に「ボランティア精神」を発揮するお節介な不肖エセ男爵の「心配り」はともかくも、レトロ感覚の喫茶店に郷愁をお持ちの方もそうでない方も、下記「BAR」をクリックして頂きたい・・・
こちらから!・・(Blogランキング)
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喫茶店という「語彙」を見てみた。
実に面白いので、またまた引き抜いてきた。
<参考資料:ウイキペディアより>
《 喫 茶 店 》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
喫茶店(きっさてん)は、コーヒー、紅茶、中国茶、日本茶などを専門に飲ませる飲食店。
「喫茶を提供する店」という意味である。喫茶とは鎌倉時代(源実朝の時代)から始まった茶を飲用し効用を嗜むと言う作法から来ている。
日本では、ケーキ、サンドイッチ、スパゲティなどの軽食、モーニングセット、パフェなどの独自のメニューがある場合も多く、都市部では、サラリーマン、学生等が朝食に利用する事が多い。
ヨーロッパの大都市には、路上にテーブル席を並べたカフェが多く、著名人の交流の場としても知られている。新聞を読んだり、政治を論じたりといった男社会の交流の場でもあった。(詳細は、コーヒー・ハウスを参照)
日本では、若者向け・女性向けに内装や食器、雰囲気などを重視した店舗を中心に「カフェ」と呼ばれることも多くなってきた。また、見晴らしの良いテラスにて「カフェテラス」を行っているところもある。
ヨーロッパ風の店をヨーロピアン・カフェ、イタリア風の店をイタリアン・カフェと呼ぶ事もある。
一時期、テレビゲーム機を設置した店が多かった事から、子供の教育上よくないと思われた時代もあり、学校の校則に喫茶店への入店を制限するものが日本全国でみられる。
喫茶店の「喫」の字から一部愛煙家の中には喫煙できる場所と曲解する向きもあったが、喫茶とは茶を楽しむと言う意味なので喫煙とは全く関係はない。しかしながら禁煙の場所が増えてきた今日、禁煙の措置を取らない喫茶店もあるため、会社員や外回りの営業マンなどの間でコーヒーとともにタバコを一服する場所としても定着している。
(1)「喫茶店の歴史」
1650年、イギリスにヨーロッパ初のコーヒー・ハウスができる。(ロンドン、ギャラウェイが特に有名。)
1675年、パリに世界最古のカフェができる。(現在のカフェ・プロコップ。)
1898年、東京上野に日本初の喫茶店ができる。
1920年代 日本で喫茶店ブーム。当時コーヒー一杯10銭。
1950年代後半 日本でジャズ喫茶(JAZZ喫茶)、歌声喫茶、名曲喫茶などが流行。
1959年、談話室滝沢が東京都内にオープン。日本の高級喫茶店のはしりとなる。
1960年代後半から1970年代 日本で純喫茶が流行。店主自らコーヒーを淹れるこだわりの店が増える。
1980年代、チェーン店のドトールコーヒーが誕生。
1990年代、日本へスターバックスなどシアトル系チェーン店が進出。コーヒー一杯を400円から500円で売る。
(2)「日本の喫茶店の多い地域とサービス」
愛知県、岐阜県、石川県などは喫茶店の数が多いことで知られている。特に愛知県や岐阜県の場合、1999年の総務省統計局発表データによれば、全飲食店のうち喫茶店の占める割合が、全国平均は24.3%、東京都は17.7%、多いといわれている大阪府でも36.1%に対し、愛知県は41.5%、岐阜県は40.4%となっていて、喫茶店に対する支出も愛知県は全国平均の約2倍、岐阜県は約2.5倍を誇っている。
当然ながら数の多い分だけ競争も激しく、それら地域ではコーヒーを頼めば菓子がついてくるのが半ば常識化している。また1960年頃から豊田市・一宮市などで「モーニングサービス」と称し、コーヒーの値段で朝の開店時刻から10時ごろまではゆで卵・トーストをつけるサービスもはじめられたが、これは好評だったので中京圏全域に広まっていたといわれる。
現在ではもっと競争が激しくなり、営業している全時間帯を「モーニングサービス実施」とする「フルタイムモーニング」や、茶碗蒸し・サラダ・おにぎりといった物までつけ、朝食と変わらない量でコーヒー1杯分の値段とする店も出てきている。そのため、中京圏では町内の会談なども喫茶店で行うことが多いといわれる。また、スターバックスやドトールコーヒーといったセルフサービスのコーヒーショップも同地域に昨今進出しているが、前述の通り喫茶店の利用率が高いことから、なかなかシェアは獲得できずにいるともいわれている。
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昨日は、一週間ぶりに市内に出かけた。
用向きはいたって単純。痛風の薬がなくなったので病院に取りにいった。その帰りに紀伊国屋によって本を立ち読みし、込み合わないよう時間を見計らって、同じビル内のレストラン街の和食の店に飛び込んで天丼を食した。その後、止めようと思って止められない「スモーキング・タイム」の為に、同じフロアーの一角の喫茶店「風車」に移動。ところが喫煙席が満席となっているではないか。たぶん、いや如何見たってタバコを吸わない類いの昼食目的客が、4人掛けの喫煙テーブルにそれそれ一人陣取って食事をしているボックスが4箇所。我が故郷の街の飲食習慣は、相席を常としないから始末が悪く、さりとて、こちらも可能な限り相席をしたくない。
致し方なく、隣接するホテルの敷地に移動した。
ティータイムの場所として選んだ、H・リーガロイヤルホテルの『 コーヒーハウス・コルベイユ』は、170席近くの客席を配備する、ゆったりとしたスペース、ガーデンレストラン的な開放感のある落ち着いた雰囲気。食事も結構いけるリーズナブルなCoffeeShop&Restaurantである。
入り口にはテーブル案内の受付があり、
「我輩一人、喫煙テーブルを所望す!」
と、案内係にオーダーするものの、かって知ったレストランのいつものテーブル二足を運ぶ。が、すでに先占有者あり。致し方なく自分勝手に、第二番目のいつものテーブルに足を運んだ。こちらがテーブルに着く頃、いつの間にか現われた「黒服」が、にこやかに挨拶し、テーブルの椅子を引き、我輩の着席をサポートする。昼食に、時に夕食に、時々再々訪れる我輩の顔を見知っているのかどうか?合わせて注文を聞くので
「May I have a cup of coffee,,,」
「Yes, Sir! Just moment,,,」
てなことを日本語でかわし、しばし待った。
しかし、およそ10分待てども、コーヒーは出てこない。
昼食時間が少し過ぎ、ようやく一段落したレストラン内の客は、まばらなり。入社してまもない研修生らしき女性従業員が、ぎこちなく、テーブルの上をかたずけたり、注文を受けた料理を、客席にゆるゆると運んでいるのを見て、我輩は手を挙げて(無言で)呼びつけた。
「お~い、ネエチャンネエチャン、おいらのコーヒーはまだかいな?」
とは、決して言わなかった。
しかしウエイトレスは、我輩の方を見て見ぬふり。あいかわらず緩々とした動作で自分の目の前の仕事に熱中している振りをする。
たまらないので声を発した。
「あの~、ちょっとお願いできますか?」
「・・・?」
ようやく(見るからに、嫌々ながら)我輩のテーブルに接近した研修生風ウエイトレスは、心ここにあらず状態で我輩の説明を聞く。
「コーヒーを注文して、もう十分くらいになるが、如何致した?コーヒーのオーダーが通っていないのではないの?ちょっと調べてみてくださいな」
ここまで話しても、まだ、きょとんとした顔で、我輩の日本語が聞き取れていないようだ。
もう一度同じ内容の会話を違った言葉遣いで説明した。
何も我輩に返事せず声もかけず詫びもせず、突然ゼンマイ仕掛けの人形ように、パントレーにかけていった。上半身、白のシャツに、黒+緑色の格子縞?のポンチョ、下半身は、ひざ上迄の短めタイトスカート、の、制服姿を、後ろから見ているとダックスフンド風豚とアヒルの「あいの子」が、パンプスを履いて駆けているように見えたから、我輩の方も始末が悪い。
「ま、ここまで云ったのだから、待ってやろう。こちら別に急ぎはしない・・・」
てなことで、先ほど本屋で買った3冊の本に、ようやく目を通し始めた。
それから数分後か、
「申し訳ございません。大変お待たせしました!」
本から目を離し、ふと見上げたら、最初に我輩をテーブルに案内した黒服がコーヒーポットを片手にテーブル傍に立っている。黒服自ら、おもむろにコーヒーを注いでくれる。
ここで我輩、一言、黒服に云った。
「いつも研修生とおぼしき寸足らずの従業員がいるが、客が呼んでいる時には逃げず隠れず、直ちに客の要望を聞き届けるように、、」
「まして、今は、昼食の一段落した閑な時間帯であるからこそ、研修生らしき新人といえども、レストラン内にいる客の一挙手一投足を絶えず"watch"し、注意を怠らずして、お呼びがかかれば直ちにそのテーブルに足を運ぶことこそ、レストランサービスの基本ではないか?」
我輩の言に対して、すでに平身低頭の黒服曰く、
「申し訳ございません、注意します」
「RRホテルといえば、この街では一流にして一番のホテルだから、それなりの誇りを持ってがんばって下さい・・・」
てなことを、またまた放言してしまった。
タバコに火をつけ、黒服の注いでくれたコーヒーを、飲んだ。
ナナ、何と!
いつもより美味しいコーヒーではないか!
我輩、遅ればせながら、ようやく気がついた。
あの黒服め、自分自らキッチンに入り、わざわざ新しいコーヒーをたててくれたのか!
ありがとう!
ご承知の通り、客足の途絶えた流行らない大型食堂のコーヒーは酸味強く苦く香り無く、とても飲めたものではない。
たぶん、昼食時にたてた古いコーヒーがあったはず。それが証拠に、我輩より後からレストランに来た中年カップルのコーヒーは、先ほど見ていたら先に出た。そのカップルに対し、研修生が注いだコーヒーは、我輩のものより早くサービスされたものの、古いコーヒーが出たに違いない。
HRRホテルレストランの黒服君よ、昨日はどうもありがとう!コーヒー一杯でうるさく云った事、勘弁してくれよ。飲食サービスの良し悪しは、一にも二にも顧客とのコミュニケーションであるぞ!
がんばれ、限りなく可能性を求めろ、黒服君!
又来るよ、今度は昼食を頂きますぞ・・・
話し変わる。
思えば、昔懐かしいレトロな喫茶店が、日本全国の主要都市から消え去りつつある。落ち着いて煙草が吸え(タバコを吸わなくてもよいが)、コーヒーの香りを楽しみながら音楽を聴き、読書したり瞑想(思考的迷走?)に耽ったり、そんな落ち着いた喫茶店文化があったはず。今は少ない。
旧きよき時代の喫茶店にノスタルジーを感じつつ、黒服の配慮に感謝しつつ、昨日の午後は心豊かにティータイムを過ごした。
レストランサービスの向上に「ボランティア精神」を発揮するお節介な不肖エセ男爵の「心配り」はともかくも、レトロ感覚の喫茶店に郷愁をお持ちの方もそうでない方も、下記「BAR」をクリックして頂きたい・・・
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喫茶店という「語彙」を見てみた。
実に面白いので、またまた引き抜いてきた。
<参考資料:ウイキペディアより>
《 喫 茶 店 》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
喫茶店(きっさてん)は、コーヒー、紅茶、中国茶、日本茶などを専門に飲ませる飲食店。
「喫茶を提供する店」という意味である。喫茶とは鎌倉時代(源実朝の時代)から始まった茶を飲用し効用を嗜むと言う作法から来ている。
日本では、ケーキ、サンドイッチ、スパゲティなどの軽食、モーニングセット、パフェなどの独自のメニューがある場合も多く、都市部では、サラリーマン、学生等が朝食に利用する事が多い。
ヨーロッパの大都市には、路上にテーブル席を並べたカフェが多く、著名人の交流の場としても知られている。新聞を読んだり、政治を論じたりといった男社会の交流の場でもあった。(詳細は、コーヒー・ハウスを参照)
日本では、若者向け・女性向けに内装や食器、雰囲気などを重視した店舗を中心に「カフェ」と呼ばれることも多くなってきた。また、見晴らしの良いテラスにて「カフェテラス」を行っているところもある。
ヨーロッパ風の店をヨーロピアン・カフェ、イタリア風の店をイタリアン・カフェと呼ぶ事もある。
一時期、テレビゲーム機を設置した店が多かった事から、子供の教育上よくないと思われた時代もあり、学校の校則に喫茶店への入店を制限するものが日本全国でみられる。
喫茶店の「喫」の字から一部愛煙家の中には喫煙できる場所と曲解する向きもあったが、喫茶とは茶を楽しむと言う意味なので喫煙とは全く関係はない。しかしながら禁煙の場所が増えてきた今日、禁煙の措置を取らない喫茶店もあるため、会社員や外回りの営業マンなどの間でコーヒーとともにタバコを一服する場所としても定着している。
(1)「喫茶店の歴史」
1650年、イギリスにヨーロッパ初のコーヒー・ハウスができる。(ロンドン、ギャラウェイが特に有名。)
1675年、パリに世界最古のカフェができる。(現在のカフェ・プロコップ。)
1898年、東京上野に日本初の喫茶店ができる。
1920年代 日本で喫茶店ブーム。当時コーヒー一杯10銭。
1950年代後半 日本でジャズ喫茶(JAZZ喫茶)、歌声喫茶、名曲喫茶などが流行。
1959年、談話室滝沢が東京都内にオープン。日本の高級喫茶店のはしりとなる。
1960年代後半から1970年代 日本で純喫茶が流行。店主自らコーヒーを淹れるこだわりの店が増える。
1980年代、チェーン店のドトールコーヒーが誕生。
1990年代、日本へスターバックスなどシアトル系チェーン店が進出。コーヒー一杯を400円から500円で売る。
(2)「日本の喫茶店の多い地域とサービス」
愛知県、岐阜県、石川県などは喫茶店の数が多いことで知られている。特に愛知県や岐阜県の場合、1999年の総務省統計局発表データによれば、全飲食店のうち喫茶店の占める割合が、全国平均は24.3%、東京都は17.7%、多いといわれている大阪府でも36.1%に対し、愛知県は41.5%、岐阜県は40.4%となっていて、喫茶店に対する支出も愛知県は全国平均の約2倍、岐阜県は約2.5倍を誇っている。
当然ながら数の多い分だけ競争も激しく、それら地域ではコーヒーを頼めば菓子がついてくるのが半ば常識化している。また1960年頃から豊田市・一宮市などで「モーニングサービス」と称し、コーヒーの値段で朝の開店時刻から10時ごろまではゆで卵・トーストをつけるサービスもはじめられたが、これは好評だったので中京圏全域に広まっていたといわれる。
現在ではもっと競争が激しくなり、営業している全時間帯を「モーニングサービス実施」とする「フルタイムモーニング」や、茶碗蒸し・サラダ・おにぎりといった物までつけ、朝食と変わらない量でコーヒー1杯分の値段とする店も出てきている。そのため、中京圏では町内の会談なども喫茶店で行うことが多いといわれる。また、スターバックスやドトールコーヒーといったセルフサービスのコーヒーショップも同地域に昨今進出しているが、前述の通り喫茶店の利用率が高いことから、なかなかシェアは獲得できずにいるともいわれている。
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