去る十月吉日の朝、今か今かとシャッターチャンスを待ち構えていたところ、ようやく浅間山上空の雲海はみごと消え去り、もって「快心の一枚」を撮る。
ウム、この冬は、同じ位置(山荘のロビーテラス)から、我輩思いのままに好きなだけ「浅間山」の写真を撮ってやろう!
「・・・?」
「何か、ご異論ご質問ありや?・・・」
「・・・!」
「な、なんですって?・・・」
「なぁ~に、浅間山頂上の雲が邪魔である。と、云われるか?」
「・・・!!」
「いや、なぁ~に、我輩も同じことを思った。少しだけ考えました。しかし、あれは浅間山噴火口から噴出す噴煙はたまた水蒸気にて、如何なる念力や人的意図を以ってしても、消し去ることは不可能なり・・・」
いやはや、
近ごろ、「自然のちから」に感嘆し感動として受け止め得る「境地」、理解出来始めつつある・・・
遅ればせながらこの歳になり、
ようやく人間大人の仲間入り致したく、「意識」するようになった不肖・エセ男爵なり、、、。