Belleの着物生活

いつもはジーンズ、時々きもの。
Belle(ベル)きものサロンの着付師が
日常をお伝えします。

手作りの紬で

2011-10-08 | 本日の着物
昨日のレッスンで着た着物。


きれいな緑地の紬です。実はこれも母の織った紬なんです。もちろん先生に教えてもらいながらだったのですが、糸から染めて、苦労して織り上げたそうです。母も気に入っていたらしく何度も着たようですが、最近は体が弱って着物が着られなくなってしまいました。

母が趣味で染めや織りをしたり、着物を着て楽しんでいたり、日本舞踊を習っていたりしていた頃、私は着物に全く無関心でした。若い頃は三味線の舞台などで何度も着ていたのですが、基本的に興味がなかったのでしょうね。母のすることを「またそんなものに無駄なお金使って」と、冷ややかな目で見ていました。ひどい娘ですね。

急に思い立って着つけを一から習い出したのと、母が着物を着なくなったのはほぼ同時期でした。もう少し早く着物に目を向けていたら、母に綺麗に着つけてあげられたのになあと、残念な思いがします。でも当時は仕事や子育てで余裕がなかったから、仕方なかったかもしれません。

少々年を重ねてしまいましたが、今こうやって母の作った紬を着ることができて、本当に良かったと思います。秋にはちょっと合わない色目かもしれませんが、明るい色を身につけると、心も華やいでいいですね。


最近携帯のカメラでうまく撮れません。画像が悪く申し訳ないです。
えっと、春ならここで明るい色の帯を締めたいところですが、今日は秋色の草木染の八寸帯を合わせました。ぜんぜん見えませんが、楓模様の帯揚げをしています。帯締めはピンク色で若々しくしました。うん、秋に緑も悪くないかな。

コメント
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