さあ、お国自慢が始まるよ・・・(苦笑)
私の生まれた石川県は多くの伝統工芸が息づく地域として知られています。
加賀友禅・輪島塗・山中塗・九谷焼などは、やはり生活の中に入り込んでいて、親戚に絵付けの職人の人がいたためか、私の実家では九谷焼の陶器は普段使いになっていたりもしました。
九谷焼は、色使いが派手で、古くから、青(緑)・黄・赤・紫・紺青の5色がふんだんに使われています。時代や作家さんなどによって作風の傾向は異なっています。もともとは有田焼(伊万里焼)に習って広まっていったと言われていますので、少し似た雰囲気はありますね。
この作家や作風にも寄りますが、総じてカラフルな作風は好き嫌いが極端に分かれると思います。シンプルが美しいと感じる世代には、あまり目にとまらないかもしれません。
「唐三彩」を思わせる色彩はやはり刺激的すぎます。
なのに、不思議なもので、やっぱり私は九谷焼が落ち着くんですよね。
で、百貨店や焼き物のセレクトショップなどに行き、九谷焼を見つけると懐かしさと共に、なぜか「意味不明の力」が沸いてくるのです・・・・(苦笑)
食器棚に、いくらか九谷焼の食器があります。地味でかざりっけのない料理は、シンプルな食器もいいのですが、やはり、九谷焼のように派手目の食器の方が、美味しそうに感じられますね。
(肉じゃがの、格もあがるゼ・・・・)
加賀料理というのは、百万石の城下町といわれるだけあってさぞかしゴージャスな料理と思われがちですが、実はどちらかというと地元の産物を生かした滋味豊かな味わいです。このような地味な料理に人々が関心や期待を寄せるのは、やはり器の影響が大きいと思います。
一方、大樋焼という焼き物も知っている人は知っている焼き物だと思うのですが、こちらは少々無骨な感じですが、茶の湯の盛んな金沢ではなくてはならない伝統工芸品でしょう。
離れてみて思うのは、石川の伝統工芸は、戦国の世から、前田藩が名を守り、文化を育て、庶民が守ってきた歴史的な背景があり、裕福な町人が広めた文化ではないところが特徴的です。
また加賀友禅は京の友禅と並んで、こちらもなかなかのものでございますが、工程の最後の方に、川の中で不要なのりや染料を落とす作業があり、これを友禅流しといいます。今はもう、室内で行われることが多くなっていますのでなかなか見ることができなくなってしまったようです。
たった1度、雪の中で「友禅流し」をしているところをみたことがあります。
雪がチラつく中、川の中に、加賀友禅の反物がなびいているなんて想像しただけでも、美しいに決まっているぢゃないですか・・・
最近、特にそういう光景が懐かしく、また思い出しては癒されたりもします。
今年はずっと帰っておらず、秋に帰ると言っておきながらも全然ダメでした。すっかり、「ふるさとは遠きにありて思うもの(室生犀星)」となってしまいました。
気ぜわしい日が続くなかで、努めてリラックスしようとする時に思い出される光景でした。
これから冬を迎える金沢。皆さんなりに感じることがあればぽちっとお願いします。
↓
私の生まれた石川県は多くの伝統工芸が息づく地域として知られています。
加賀友禅・輪島塗・山中塗・九谷焼などは、やはり生活の中に入り込んでいて、親戚に絵付けの職人の人がいたためか、私の実家では九谷焼の陶器は普段使いになっていたりもしました。
九谷焼は、色使いが派手で、古くから、青(緑)・黄・赤・紫・紺青の5色がふんだんに使われています。時代や作家さんなどによって作風の傾向は異なっています。もともとは有田焼(伊万里焼)に習って広まっていったと言われていますので、少し似た雰囲気はありますね。
この作家や作風にも寄りますが、総じてカラフルな作風は好き嫌いが極端に分かれると思います。シンプルが美しいと感じる世代には、あまり目にとまらないかもしれません。
「唐三彩」を思わせる色彩はやはり刺激的すぎます。
なのに、不思議なもので、やっぱり私は九谷焼が落ち着くんですよね。
で、百貨店や焼き物のセレクトショップなどに行き、九谷焼を見つけると懐かしさと共に、なぜか「意味不明の力」が沸いてくるのです・・・・(苦笑)
食器棚に、いくらか九谷焼の食器があります。地味でかざりっけのない料理は、シンプルな食器もいいのですが、やはり、九谷焼のように派手目の食器の方が、美味しそうに感じられますね。
(肉じゃがの、格もあがるゼ・・・・)
加賀料理というのは、百万石の城下町といわれるだけあってさぞかしゴージャスな料理と思われがちですが、実はどちらかというと地元の産物を生かした滋味豊かな味わいです。このような地味な料理に人々が関心や期待を寄せるのは、やはり器の影響が大きいと思います。
一方、大樋焼という焼き物も知っている人は知っている焼き物だと思うのですが、こちらは少々無骨な感じですが、茶の湯の盛んな金沢ではなくてはならない伝統工芸品でしょう。
離れてみて思うのは、石川の伝統工芸は、戦国の世から、前田藩が名を守り、文化を育て、庶民が守ってきた歴史的な背景があり、裕福な町人が広めた文化ではないところが特徴的です。
また加賀友禅は京の友禅と並んで、こちらもなかなかのものでございますが、工程の最後の方に、川の中で不要なのりや染料を落とす作業があり、これを友禅流しといいます。今はもう、室内で行われることが多くなっていますのでなかなか見ることができなくなってしまったようです。
たった1度、雪の中で「友禅流し」をしているところをみたことがあります。
雪がチラつく中、川の中に、加賀友禅の反物がなびいているなんて想像しただけでも、美しいに決まっているぢゃないですか・・・
最近、特にそういう光景が懐かしく、また思い出しては癒されたりもします。
今年はずっと帰っておらず、秋に帰ると言っておきながらも全然ダメでした。すっかり、「ふるさとは遠きにありて思うもの(室生犀星)」となってしまいました。
気ぜわしい日が続くなかで、努めてリラックスしようとする時に思い出される光景でした。
これから冬を迎える金沢。皆さんなりに感じることがあればぽちっとお願いします。
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