いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

私の名前はキム・サムスン 〆15

2014年01月26日 | 私の名前はキム・サムスン
 
 第15話「恋愛術の定石」

エレベーターの中のジノンとヒジンを見たサムスンは、厳しい顔。
ヒジンは彼女のことが気になって、やはり帰るという。
ジノンはサムスンに事情を説明するが、受け入れられない。
彼女が一晩泊まるというなら、私も一緒につきあうから。

「何でも作ってあげるから言って」
「お願いするわ。でも明日にして」
「じゃ今日はお泊まりね。ソファで寝るけどいいでしょ?」
気まずいヒジン。やはり今から家に帰るという。
サムスンもこれ以上主張できない。
ジノンの困っている様子もわかるから。
「私が帰ります。彼女の面倒、見てあげてね」

恋は苦しいことばかり。恋なんてするもんじゃないね。
それでもジノンからのフォローの電話で少し元気が出るサムスン。
「……ま、やっぱり恋も悪くないわ」

ソファでひとり眠るジノンを見て、ヒジンは夜中に帰って行った。

翌日サムスンは、約束通りおかゆを作ってヒジンに差し入れに行く。
「ちゃんと食べてよ。食べたら帰るから」
押しつけがましいサムスンの態度に、ヒジンは内心ムカムカ。
おかゆを流しに捨ててしまう。
「あんた何様よ。拒食症なんて贅沢なんだよ!」
「いいから帰ってよ!」
ついにヒジンはサムスンの髪をつかんで引きずり出そうとする。
「離しなよ!」
「メーワクなのよ!」
つかみ合いのケンカが始まった時、ヘンリーが部屋に入ってきた。
「君たち何やってるんだ!」

点滴を打ってもらって横になるヒジンの横で、
ヘンリーとサムスンは花札の授業。
カモられそうなヘンリーを見かねて、あきれていたヒジンもゲームに参加。
ふたりでサムスンを負かす頃には、ヒジンにも笑顔が戻っていた。
「君は気づいてないんだ。僕の横で、確実にときめいていることにさ」

ヘンリーが帰った後、ヒジンはサムスンのおかゆを食べてみた。
おいしかった。意外なことに、おかゆは本当においしかった。

ヒジンは、アメリカに帰ることに決めた。
「私を送ってくれる?これが、最後だから」
ジノンはその願いを受け入れた。

ジノンはサムスンとミジュと一緒に水族館へ行くことに。
大きな水槽を見て回って、ミジュと親子のように笑いあって。
楽しい一日を過ごした夜、ジノンはヒジンのアメリカ行きを伝える。
そして、自分が彼女を送っていきたいと正直に話すのだ。
彼女の最後の頼みだから。彼女は、大事な友達だから。

サムスンは、さすがに納得できない。
「絶対に許せない。行くなら私と別れてからにしてよ!」
「バカなことを言うな!残念だよ、理解してくれると思ってた」
「彼女に直接談判してくるわ!」
「いい加減にしろよ!みっともない!」
言い争うふたりのところに、ミジュが泣きながら起きてきた。
「叔父さんなんか大嫌い!ケンカしないで、仲良くして……」
大泣きするミジュ。
彼女はずっと忘れていた言葉を取り戻したのだ。
ミジュをいとおしそうに抱きしめるジノン。
サムスンの目にも涙がにじんだ。

ジノンはサムスンを家まで送っていく。
「アメリカには行かないよ。これで満足?」
「反対しなければ行くつもりなんでしょ?
行こうと思ったこと自体不愉快よ。いつも三人でいるみたい。イヤだわ。
ほんとに気分が悪い」
サムスンは振り向きもせず、家へ入ってしまった。

ケンカ別れして以来、意地を張りながらもお互いが気になるふたり。
会いたいけれど、素直になれない。

サムスンはヒジンにもう一度会いに行った。
「彼に送ってと頼んだの?どうして?」
「理由を言うつもりはないわ。彼がイヤだというならあきらめる」
「未練があるの?彼が戻ると?」
サムスンの言葉に、静かに答えるヒジン。
「思い出は無意味だというの?でも、消えてしまうことはないわ」
ヒジンは、ふたりの思い出に敬意をはらいたいのだ。
お別れ旅行なんだと思ってくれればいい。
「は、大層な思い出でございますね。人の男を連れて行ってさ」
ぶつぶつ言うサムスンに、ヒジンはおかゆの容器を差し出した。
「キムチの容器はまだ返せません」
容器をふってみてサムスンはちょっと驚いた。
「食べたの?」
「食べました」
「捨てずに?おいしかった?」
「ええ」
「気持ちを込めたからね。
……彼は行かせない」

家に戻ると、門の前でジノンが待っていた。
「ヒジンさんのとこに行ってきた。荷造りすんでた」
「行かないよ」
「行ってほしくない」
「俺を信じろよ」
でも、もし許したら、行きたい?
私が行っていいって言えば、行きたいの?
ジノンは行きたい。ヒジンを送ってやりたい。
「1週間だけ?ほんとに1週間で戻る?行ってくれば?
私の気が変わる前にさっさといっちゃってよ」

ジノンはサムスンを抱きしめた。
「さすがキム・サムスンだ。理解してくれた。ありがとう」
「あんたのためじゃないわ。その方が私が楽だから」
「改名してもいいよ。僕はサムスンの方がいいけど」
「ヒジンさん、私のおかゆを全部食べたんだって。だから大丈夫よ」
「ありがと」

これまでことごとく邪魔されてきた改名申請。
今日はなんの妨害も入らず、問題ない。
いざ、申請書類を出そうとして、サムスンは考え込んだ。
サムスンがいいと言ってくれたジノン……。

サムスンは自分の手で、改名申請書を破り捨てた。

恋は本当にバカげてる。
ジノンがたって1週間が過ぎた。
長い長い1週間。そして彼は、帰ってこなかった。

(つづく)

心ゆれますなぁ、サムスン姐御。
自分の男を行かせたくない。
まだまだそんなヨユーはないもんね。

人の心は変わるってことはよくわかってる。
だからこそ、行かせたくないんだなー。
あんたたち、終わったんでしょ!すっぱりあきらめなさいよ!
と言いたいサムスンでしょう。
どうして昔の女にそんなに優しくしなきゃいけないのよ!

ただねー、ヒジンの気持ちもわからなくはないのよ。
負け犬みたいに惨めに帰って行きたくないんだよなー。
自分が病気と闘い尽くしたフィールドに戻って、
ほんとに心の区切りをつけてジノンと別れたいんだね。
あなたと離れていた間、ここでこんな風に生きていたの、って
自分の3年間を見てもらいたいのかもな。

どうなんだろうねぇ。
男って、別れた女と友達でいたいもの?
私はイヤかな。
できれば二度と会いたくない。
嫌いで別れたわけじゃないなら、なおさらさ。
友達でいられるんなら、最初から最後まで友達でいるっつーの。

ヒジンが気まずい思いをしているとわかっても、
ぐいぐいと踏み込んでいくのがサムスン流ですね。
このへんの図々しさは彼女の個性なのか、年の功なのか。
「体が健康であってこそ、心も健康でいられる」ってのは
健康優良児が好きなこといってら、みたいな気になるのですが、
食の大切さを知っている彼女ならではの持論でしょうか。

恋人の元カノの健康状態なんてどーでもいい、と切り捨てられないのが
サムスンの優しさなのか。
それとも、罪悪感をいくらかでも払拭したいのか。
ヒジンを元気にして、ジノンの心残りを一掃したいのか。
どの部分も少しずつあるんだろうな。

個人的にはいろいろ思うところもあるけど、
サムスンがおかゆに込めた心は本物。
それが伝わったからこそ、おかゆはおいしかったし、
全部食べられたヒジンはもう大丈夫。

それに肝心のジノンが行きたがってるんだから、
許すしかないでしょうよ。
ここで度量の大きいとこを見せとかないと、後々禍根が残るよ~。

これはわたしだって許す。
だってそのまま帰ってこないような男なら、
引き留めたって続くわけないもん。
黙って行かせて、ジノンの心もスッキリさせておきたい。

で、結局帰ってこないジノン。
いや、まさかね~。
このまま終わりってこたぁないでしょ?
次回はもう10年後とかってことはないよね?

ミジュはしゃべれるようになったし、
なんだかんだいってイ料理長とサムスン姉は会ってるし、
裏切り者のキバンはイネに猛アタックしてるし、
いろいろ進行形なんですけど。

次回最終回、どんな決着かな?


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