![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/0e/597927342844111ccee808c471ddba4c.png)
ミュンフェン・フィルから、誘いが来たカン・マエ。
もちろん、招聘に応じ、ドイツへ行くつもりだ。
ある日、マウス・フィルのメンバーのもとへ、メールが届いた。
「送別会をやる。礼服、楽器を持って30分以内にアートホールに集合」
あわてて全員集合したメンバーに、
「私が指揮をする」と宣言するカン・マエ。
「そんなこと先生にさせられません!」と慌てるゴヌだが、
カン・マエは強引に指揮してしまう。
公演の後、ヒョックォンは楽器を売り、
マウスフィルは解散した。
市響のメンバーも座り込みを続けていたが、
カン・マエが去ることを聞いて、なんだか気が抜けた様子だ。
トーベンを口実に、カン・マエはルミを呼び出した。
思い出の品が何もない、と愚痴るルミに、
いつもしていた小指の指輪を渡すカン・マエ。
それは、食うや食わずの若い時分に、ベートーベンの生家で買ったものだった。
強くなるために、指輪をしていたというカン・マエ。
「今度はお前が強くなる番だ」
微笑んで、指輪を受け取るルミ。
小さなホールを訪れたふたり。
ルミは板張りの舞台に横たわる。
「体全体で、音の振動を聞き取ろうと思って……」
すでに、補聴器をつけていても、カン・マエの言葉が
聞き取れなくなっているルミ。
「先生、そろそろ本心を話してください」
向こうを向いて横たわっているルミに、
カン・マエは話しかける。
「あのとき、憎くて突き放したわけではないんだ」
「心が揺れるのが怖かったからでしょう?」
聴こえているかのように、会話をするルミとカン・マエ。
「今までありがとう」
カン・マエの言葉に、「ありがとうございます」と返事をするルミ。
ヒョックォンは、花屋を開いて、奥さんと共働きしてがんばっている。
そこへヨンギがやってきて、必死でオケに誘いをかける。
ヨンギから作戦を言い渡され、
ゴヌは座り込みをしている市響のみんなのところへ差し入れに。
なんとか一緒に公演ができないか、誘いをかけるつもりだ。
今では夫ともうまくいっているスヨンのところへも出かけるヨンギ。
ゴヌの誘導が効をそうして、合同公演が開催できそうだ。
話を聞いたカン・マエは呆れ顔。
「また傷つく前にやめろ」
ゴヌは、合同公演の指揮をカン・マエにして欲しいようだが、
とりつくしまもない。
一度は引き払った倉庫で、再び練習が開始されることになった。
公演名でもめながらも、楽しそうに準備を始める仲間たち。
ガビョンの家を整理しているルミとイドゥン。
置いていかれたオーボエを見つけて、沈みこむイドゥン。
彼女の携帯にかかってきた電話に出てやったルミは、
カン・マエから意外な言葉を聞く。
「ガビョン先生から言付かった手紙を、イドゥンに見せてやってくれ」
戸棚の奥から出てきた手紙は、ガビョンの意識がしっかりしているときに
書かれた、財産分与の遺言だった。
イドゥンの成長を祈るガビョンの温かい言葉が綴られた手紙に、
涙を流すイドゥン。
公演を明日に控え、最後のお願いをするゴヌ。
しかし、出発を明日に変更し、あまつさえ公演と重なるように
飛行機の予約をとったカン・マエは、冷たい。
あきらめて2階へあがろうとするゴヌだが、ふと振り返って
「次のところはできるだけ長くいてください。
オーケストラ・キラーなんてよくない」と声をかける。
「半年以上はいるようにするから心配するな」
「その記録はもう超えてますよ。
俺たちが出会ってから、もう半年以上たっているんですよ」
気付いていなかったカン・マエに、にっこりするゴヌ。
翌朝、ゴヌが朝食を作りに降りてきたときには、
カン・マエはすでに出発した後だった。
キム係長と前市長との画策で、舞台の用意は整った。
カン・マエとの連絡は取れないが、
ゴヌの指揮による軽やかなポルカから、公演が始まる。
オーボエを置いて、ガビョンのための席を用意して公演に挑むイドゥン。
妻に必死に懇願し、なんとか公演にかけつけようとするヒョックォン。
たくさんの観客が集まり、野外の公演が楽しく続いていく。
タクシーの中、不機嫌に高速へ入るよう指示するカン・マエ。
そこへ、ゴヌからの挨拶のメールが……。
本公演の前の休憩時間。
ヨンギとジュンジンがマイクを奪い合いながら、
幕間の挨拶を始めていると、ワークショップを終えてきたルミ、
楽器を抱えたヒョックォンが急いでやってきた。
その後ろに、カン・マエを見つけて呆然とするゴヌ。
「お前たちも、市響も、もう終わったんだ!まだわからないのか!」
しかしゴヌは、笑顔で言う。
「これからが始まりです」
未来を信じて、一流になれる日を夢見て、
努力を続けるという、あくまで楽観的なゴヌ。
「いばらの道を行くというのか。
いいだろう、指揮をしてやる。
すべて私に従うということでいいんだな!」
つかつかと、指揮台に向かっていったカン・マエは
「何度失敗すれば気が済むんですか!」とメンバーを一喝。
その後「1曲だけやります」と、第九を指揮してくれた。
響き渡る歓喜の歌。
トーベンを連れて、遠ざかっていくカン・マエのシルエット。
(完)
うーん!楽しかった!
「ガチョウの夢」には泣いちゃったけど~。
もう前回で枯れ果てて、涙も出まいと思ってたのに、
今度はなんか静かな涙さー。
歌詞が、本当にみんなの気持ちそのまま。
全然予備知識無しで見たから、すごく有名な曲のようなのに知らなかった。
それこそカン・マエみたいに、ポップスか、ぐらいの気持ちだったのよ。
ところが本当にいい曲で、イン・スニさん本人が歌っていて、
とってもよかったよ~。
今回ばかりは演奏が、編曲が、というよりイン・スニさんの歌に聞き惚れた。
で、これまでのいろいろを思い出して涙が……。
指揮してくれた先生、ありがとうございました。
「写真は撮るな!公式には私が歌謡曲の指揮をしたなどということは一切無い!」
って、このへんが先生のかわいいとこですよね。
物語冒頭で、いきなり先生が着のみ着のまま寝てて、ピンポンの音が。
結局あれからふたりでお酒を飲んで、たくさん話をしたんですね。
いま思ったんですけど、「ゴヌ!カン・ゴヌ!」って
自分の名前を大声で呼ばなきゃいけない気分ってどんなものなんでしょう?
私、となりにゴヌが寝ているのかと一瞬思いました。
いや、へんな意味じゃなくて、なんというのでしょうか……。
だって最終回ラブラブすぎませんか?
いや、ほんとにへんな意味じゃなくて、
ゴヌがすっかり心開いてなついてて、先生も弟子をかわいがって
意地悪したり、心配したり、お願いを聞いてやったり、いろいろなんですが。
ミュンフェンフィルのお誘いについて、先生とお話している場面。
先生の好きな指揮者のことにかこつけて、からかったり、
「先生の言葉に傷つかなくなったら、また弟子にしてくれますか?」って
メルアドをねだったり。
先生にとっては、今までもこれからも、大事な弟子なんだけどさ。
先生だって、ゴヌにいっぱい宿題を出して、
お返しにゴヌはミョンファン先生のメルアドもくださいって冗談言ったりして。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/b5/980e337b754a127bfacd01d281cd14c8.png)
市響の残留メンバーと合同公演が決まった時も、
楽譜を片付けながら先生に指揮をお願いしてたね。
なんかかわいこぶったりして。
それでも、「一生懸命でも楽しめます」ってとこだけは譲らないで、
先生と一生懸命話をしたんだよね~。
先生は「傷つく前にやめろ」ってまた過保護に心配して、
がっかりしたゴヌの様子を見て、ちょっと気にしてみたり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c7/f182a9349a8e98707d8be9c300e9b834.png)
この先生の突込みには吹いてしまいました。
公演の前日には、テレビを見てる先生のとなりに座って
最後の説得を試みたんだよねー。
ソファでの距離感にゴヌの甘えというか、なつき具合が
表れているようで、そのうちカーディガンの袖を引っ張るんじゃないかと
ハラハラしてしまった。
最後は「朝ごはん食べますよね?」とダメ押し。
これ食べちゃったら、情にほだされちゃうとわかってて
先生は早朝出発したんだと思われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/3d/900f8ae3044b5827d82148ef4406fee7.png)
結局、指揮の間に先生に送ったメールが決め手になって、
先生は戻ってくるんですねー。
この時だけだけど。
恋人か!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/17/ea57cbe37a0fd0162f9455a0fc18938a.png)
拗ねたり、甘えたり、怒ったり、ケンカしたり、仲直りしたり、
なんか恋人同士がやるようなことを全部ゴヌとしているという
すごい濃い師弟関係。
これをルミとやってたら、どーしよーもない恋愛ドラマになっちゃうけど、
ルミとは精神的な深いところでの対話をする最終回なのよね。
先生には、まだ自信がない。
確実に先生の音楽は深まっているけど、
また揺らいでしまったら……と思うけど、まだ怖い。
ルミが言うように、揺らぎながら、また戻りながら、
少しづつ強くなって、人生は過ぎていくのだけれど。
ルミにも試練が待っている。
作曲、という新たな音楽との関わりに光を見出しているけれど、
手術、そして聴覚を失うその時を、これから迎えるのね。
その時、カン・マエは寄り添っていてくれない。
指輪と一緒に、ルミはがんばるしかないのよ。
ふたりはまだ、というか、先生がルミに踏み込んでいく勇気がまだないから、
この関係はここまでなのよねー。
甘えたり拗ねたりなんて、心を許しあったじゃれあいなんかが
出来るような状態じゃないなー。
ルミとカン・マエの恋を楽しみに見てた人には物足りない?かな?
それとも、ここまで大人な関係で支えあうふたりに満足、かな?
私は満足。
先生が夢みた、いつかが来るといいな、と思う。
ルミは、試練によって確実に成長すると思うし、
先生を待っていられるんじゃないかな。
あんなこといってたけどミュンヘンに旅行に行っちゃいそうだし。
ゴヌはきっと、ルミの側にいて支えてあげると思う。
恋心はどうなってるのか、はっきり描かれてはいないけど、
まぁ、よりが戻ることはないでしょう。
私としては、戻ってもいいけど。
先生さえ、それで傷つかないなら。
あの夢の中では微妙な感じだったし。先生がそれでいいなら、いいです!
最終回、楽しかったな!
ラストシーンもよかった!
場所がねー、いまひとつかと思うんだけどね。
空港なら、カン・マエがドイツにいったよ、とはっきり描かれることになるけど、
そうじゃなかったよね?
で、本当に幻想的に光の中へ向かっていくシルエットだったら、
イメージとして、なんかメッセージがこめられているような気がするけど、
ど、どこのトンネル?
向こう側は明るいけれど、絵的に美しい!というほどでもないし、微妙。
あまり深い意味を込めすぎず、さらっと、という演出意図なのかもね。
あと難を言えば、最後の曲はあれじゃないほうがよかった。
合唱団の人たちも協力してくれる、という、
ゴヌのひとたらしっぷりを思わせるシチュエーションなので、
仕方ないのかもしれないけど……。
今まで聴いたことない曲のほうがよかったな。
アレはあの時の感動で、一度昇華しつくしてるもん。
マウスフィルとのお別れは、「ガチョウの夢」でしっかり果たしてるし。
新しい門出にふさわしく、カン・マエの実力を
見せつけるようなのがよかったなー。
そうじゃなかったら、先生じゃなくてゴヌに指揮して欲しかった。
「新しい扉は、お前たちの力でこじ開けろ。実力をしめせ」と
先生に言ってほしかったな。
そして万来の拍手の中で、初めて公演を成功させたゴヌの前に
先生が出て来て、うなづいてくれるの。どう?
ま、妄想、妄想。
長かった物語の最後としては、充分納得の最終回でした。
ドイツに行く先生のために、アジュンマが食材をつめようとしてた時ね、
「指が固まらないように、毎日弾いてください」って先生が言うでしょ。
私の団員としていつか迎えにくるから、いつでも大丈夫なように
準備をしておきなさいっていう気持ちなのかな、とふと思いました。
アジュンマもすっかり強くなって、カン・マエの言葉にはちっとも
傷つかずに、「先生ったら、ふっ」みたいな態度で、おかしかった。
彼女は家庭が安定して、音楽への意欲が薄れるかと心配だったけど、
そうでもなかったね。
ヒョックォンソンベは、やっぱり奥さんがいい人だった。
いつまでも夫を「オッパ」と呼んで、愛しているんだねー。
ソンベが花屋さんというのもいいと思うのよ。
公演だとか、クラシック関係には、花がつきものじゃん。
彼の人脈でお店も軌道にのるんじゃないかなー。
ヨンギヒョン、最初はええ?と思ったけど、本当に愛すべきいい人だったね!
ゴヌのお尻を叩いてくれたり、兄貴分として面倒みてくれて。
イドゥンやガビョン先生のことだって、親身になってくれた。
なんだかんだで苦労人だからなー。
前市長も、キム係長もおかしいの。
無理やりなゲリラライブだよね。
市響もマウスフィルもルミもゴヌも、みんなこれからどうなるかわからない。
でもきっと、音楽を愛し続けることだけは間違いないんだなー。
本当にすてきなドラマでしたね。
先生、体に気をつけて。
ゴヌさえ大学卒業すれば
(そのうえレポートも出してコンクールに4回以上入賞すれば)
内弟子として、どこへでもついてまわってご飯つくってくれますから。
元警官だし、防犯上も安心よ。
トーベン、ゴヌが先生の側に来られる日まで、
がんばって長生きしてね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/06/9148c15399b481cf9b3783b3a3d27866.png)
もちろん、招聘に応じ、ドイツへ行くつもりだ。
ある日、マウス・フィルのメンバーのもとへ、メールが届いた。
「送別会をやる。礼服、楽器を持って30分以内にアートホールに集合」
あわてて全員集合したメンバーに、
「私が指揮をする」と宣言するカン・マエ。
「そんなこと先生にさせられません!」と慌てるゴヌだが、
カン・マエは強引に指揮してしまう。
公演の後、ヒョックォンは楽器を売り、
マウスフィルは解散した。
市響のメンバーも座り込みを続けていたが、
カン・マエが去ることを聞いて、なんだか気が抜けた様子だ。
トーベンを口実に、カン・マエはルミを呼び出した。
思い出の品が何もない、と愚痴るルミに、
いつもしていた小指の指輪を渡すカン・マエ。
それは、食うや食わずの若い時分に、ベートーベンの生家で買ったものだった。
強くなるために、指輪をしていたというカン・マエ。
「今度はお前が強くなる番だ」
微笑んで、指輪を受け取るルミ。
小さなホールを訪れたふたり。
ルミは板張りの舞台に横たわる。
「体全体で、音の振動を聞き取ろうと思って……」
すでに、補聴器をつけていても、カン・マエの言葉が
聞き取れなくなっているルミ。
「先生、そろそろ本心を話してください」
向こうを向いて横たわっているルミに、
カン・マエは話しかける。
「あのとき、憎くて突き放したわけではないんだ」
「心が揺れるのが怖かったからでしょう?」
聴こえているかのように、会話をするルミとカン・マエ。
「今までありがとう」
カン・マエの言葉に、「ありがとうございます」と返事をするルミ。
ヒョックォンは、花屋を開いて、奥さんと共働きしてがんばっている。
そこへヨンギがやってきて、必死でオケに誘いをかける。
ヨンギから作戦を言い渡され、
ゴヌは座り込みをしている市響のみんなのところへ差し入れに。
なんとか一緒に公演ができないか、誘いをかけるつもりだ。
今では夫ともうまくいっているスヨンのところへも出かけるヨンギ。
ゴヌの誘導が効をそうして、合同公演が開催できそうだ。
話を聞いたカン・マエは呆れ顔。
「また傷つく前にやめろ」
ゴヌは、合同公演の指揮をカン・マエにして欲しいようだが、
とりつくしまもない。
一度は引き払った倉庫で、再び練習が開始されることになった。
公演名でもめながらも、楽しそうに準備を始める仲間たち。
ガビョンの家を整理しているルミとイドゥン。
置いていかれたオーボエを見つけて、沈みこむイドゥン。
彼女の携帯にかかってきた電話に出てやったルミは、
カン・マエから意外な言葉を聞く。
「ガビョン先生から言付かった手紙を、イドゥンに見せてやってくれ」
戸棚の奥から出てきた手紙は、ガビョンの意識がしっかりしているときに
書かれた、財産分与の遺言だった。
イドゥンの成長を祈るガビョンの温かい言葉が綴られた手紙に、
涙を流すイドゥン。
公演を明日に控え、最後のお願いをするゴヌ。
しかし、出発を明日に変更し、あまつさえ公演と重なるように
飛行機の予約をとったカン・マエは、冷たい。
あきらめて2階へあがろうとするゴヌだが、ふと振り返って
「次のところはできるだけ長くいてください。
オーケストラ・キラーなんてよくない」と声をかける。
「半年以上はいるようにするから心配するな」
「その記録はもう超えてますよ。
俺たちが出会ってから、もう半年以上たっているんですよ」
気付いていなかったカン・マエに、にっこりするゴヌ。
翌朝、ゴヌが朝食を作りに降りてきたときには、
カン・マエはすでに出発した後だった。
キム係長と前市長との画策で、舞台の用意は整った。
カン・マエとの連絡は取れないが、
ゴヌの指揮による軽やかなポルカから、公演が始まる。
オーボエを置いて、ガビョンのための席を用意して公演に挑むイドゥン。
妻に必死に懇願し、なんとか公演にかけつけようとするヒョックォン。
たくさんの観客が集まり、野外の公演が楽しく続いていく。
タクシーの中、不機嫌に高速へ入るよう指示するカン・マエ。
そこへ、ゴヌからの挨拶のメールが……。
本公演の前の休憩時間。
ヨンギとジュンジンがマイクを奪い合いながら、
幕間の挨拶を始めていると、ワークショップを終えてきたルミ、
楽器を抱えたヒョックォンが急いでやってきた。
その後ろに、カン・マエを見つけて呆然とするゴヌ。
「お前たちも、市響も、もう終わったんだ!まだわからないのか!」
しかしゴヌは、笑顔で言う。
「これからが始まりです」
未来を信じて、一流になれる日を夢見て、
努力を続けるという、あくまで楽観的なゴヌ。
「いばらの道を行くというのか。
いいだろう、指揮をしてやる。
すべて私に従うということでいいんだな!」
つかつかと、指揮台に向かっていったカン・マエは
「何度失敗すれば気が済むんですか!」とメンバーを一喝。
その後「1曲だけやります」と、第九を指揮してくれた。
響き渡る歓喜の歌。
トーベンを連れて、遠ざかっていくカン・マエのシルエット。
(完)
うーん!楽しかった!
「ガチョウの夢」には泣いちゃったけど~。
もう前回で枯れ果てて、涙も出まいと思ってたのに、
今度はなんか静かな涙さー。
歌詞が、本当にみんなの気持ちそのまま。
全然予備知識無しで見たから、すごく有名な曲のようなのに知らなかった。
それこそカン・マエみたいに、ポップスか、ぐらいの気持ちだったのよ。
ところが本当にいい曲で、イン・スニさん本人が歌っていて、
とってもよかったよ~。
今回ばかりは演奏が、編曲が、というよりイン・スニさんの歌に聞き惚れた。
で、これまでのいろいろを思い出して涙が……。
指揮してくれた先生、ありがとうございました。
「写真は撮るな!公式には私が歌謡曲の指揮をしたなどということは一切無い!」
って、このへんが先生のかわいいとこですよね。
物語冒頭で、いきなり先生が着のみ着のまま寝てて、ピンポンの音が。
結局あれからふたりでお酒を飲んで、たくさん話をしたんですね。
いま思ったんですけど、「ゴヌ!カン・ゴヌ!」って
自分の名前を大声で呼ばなきゃいけない気分ってどんなものなんでしょう?
私、となりにゴヌが寝ているのかと一瞬思いました。
いや、へんな意味じゃなくて、なんというのでしょうか……。
だって最終回ラブラブすぎませんか?
いや、ほんとにへんな意味じゃなくて、
ゴヌがすっかり心開いてなついてて、先生も弟子をかわいがって
意地悪したり、心配したり、お願いを聞いてやったり、いろいろなんですが。
ミュンフェンフィルのお誘いについて、先生とお話している場面。
先生の好きな指揮者のことにかこつけて、からかったり、
「先生の言葉に傷つかなくなったら、また弟子にしてくれますか?」って
メルアドをねだったり。
先生にとっては、今までもこれからも、大事な弟子なんだけどさ。
先生だって、ゴヌにいっぱい宿題を出して、
お返しにゴヌはミョンファン先生のメルアドもくださいって冗談言ったりして。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/b5/980e337b754a127bfacd01d281cd14c8.png)
市響の残留メンバーと合同公演が決まった時も、
楽譜を片付けながら先生に指揮をお願いしてたね。
なんかかわいこぶったりして。
それでも、「一生懸命でも楽しめます」ってとこだけは譲らないで、
先生と一生懸命話をしたんだよね~。
先生は「傷つく前にやめろ」ってまた過保護に心配して、
がっかりしたゴヌの様子を見て、ちょっと気にしてみたり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c7/f182a9349a8e98707d8be9c300e9b834.png)
この先生の突込みには吹いてしまいました。
公演の前日には、テレビを見てる先生のとなりに座って
最後の説得を試みたんだよねー。
ソファでの距離感にゴヌの甘えというか、なつき具合が
表れているようで、そのうちカーディガンの袖を引っ張るんじゃないかと
ハラハラしてしまった。
最後は「朝ごはん食べますよね?」とダメ押し。
これ食べちゃったら、情にほだされちゃうとわかってて
先生は早朝出発したんだと思われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/3d/900f8ae3044b5827d82148ef4406fee7.png)
結局、指揮の間に先生に送ったメールが決め手になって、
先生は戻ってくるんですねー。
この時だけだけど。
恋人か!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/17/ea57cbe37a0fd0162f9455a0fc18938a.png)
拗ねたり、甘えたり、怒ったり、ケンカしたり、仲直りしたり、
なんか恋人同士がやるようなことを全部ゴヌとしているという
すごい濃い師弟関係。
これをルミとやってたら、どーしよーもない恋愛ドラマになっちゃうけど、
ルミとは精神的な深いところでの対話をする最終回なのよね。
先生には、まだ自信がない。
確実に先生の音楽は深まっているけど、
また揺らいでしまったら……と思うけど、まだ怖い。
ルミが言うように、揺らぎながら、また戻りながら、
少しづつ強くなって、人生は過ぎていくのだけれど。
ルミにも試練が待っている。
作曲、という新たな音楽との関わりに光を見出しているけれど、
手術、そして聴覚を失うその時を、これから迎えるのね。
その時、カン・マエは寄り添っていてくれない。
指輪と一緒に、ルミはがんばるしかないのよ。
ふたりはまだ、というか、先生がルミに踏み込んでいく勇気がまだないから、
この関係はここまでなのよねー。
甘えたり拗ねたりなんて、心を許しあったじゃれあいなんかが
出来るような状態じゃないなー。
ルミとカン・マエの恋を楽しみに見てた人には物足りない?かな?
それとも、ここまで大人な関係で支えあうふたりに満足、かな?
私は満足。
先生が夢みた、いつかが来るといいな、と思う。
ルミは、試練によって確実に成長すると思うし、
先生を待っていられるんじゃないかな。
あんなこといってたけどミュンヘンに旅行に行っちゃいそうだし。
ゴヌはきっと、ルミの側にいて支えてあげると思う。
恋心はどうなってるのか、はっきり描かれてはいないけど、
まぁ、よりが戻ることはないでしょう。
私としては、戻ってもいいけど。
先生さえ、それで傷つかないなら。
あの夢の中では微妙な感じだったし。先生がそれでいいなら、いいです!
最終回、楽しかったな!
ラストシーンもよかった!
場所がねー、いまひとつかと思うんだけどね。
空港なら、カン・マエがドイツにいったよ、とはっきり描かれることになるけど、
そうじゃなかったよね?
で、本当に幻想的に光の中へ向かっていくシルエットだったら、
イメージとして、なんかメッセージがこめられているような気がするけど、
ど、どこのトンネル?
向こう側は明るいけれど、絵的に美しい!というほどでもないし、微妙。
あまり深い意味を込めすぎず、さらっと、という演出意図なのかもね。
あと難を言えば、最後の曲はあれじゃないほうがよかった。
合唱団の人たちも協力してくれる、という、
ゴヌのひとたらしっぷりを思わせるシチュエーションなので、
仕方ないのかもしれないけど……。
今まで聴いたことない曲のほうがよかったな。
アレはあの時の感動で、一度昇華しつくしてるもん。
マウスフィルとのお別れは、「ガチョウの夢」でしっかり果たしてるし。
新しい門出にふさわしく、カン・マエの実力を
見せつけるようなのがよかったなー。
そうじゃなかったら、先生じゃなくてゴヌに指揮して欲しかった。
「新しい扉は、お前たちの力でこじ開けろ。実力をしめせ」と
先生に言ってほしかったな。
そして万来の拍手の中で、初めて公演を成功させたゴヌの前に
先生が出て来て、うなづいてくれるの。どう?
ま、妄想、妄想。
長かった物語の最後としては、充分納得の最終回でした。
ドイツに行く先生のために、アジュンマが食材をつめようとしてた時ね、
「指が固まらないように、毎日弾いてください」って先生が言うでしょ。
私の団員としていつか迎えにくるから、いつでも大丈夫なように
準備をしておきなさいっていう気持ちなのかな、とふと思いました。
アジュンマもすっかり強くなって、カン・マエの言葉にはちっとも
傷つかずに、「先生ったら、ふっ」みたいな態度で、おかしかった。
彼女は家庭が安定して、音楽への意欲が薄れるかと心配だったけど、
そうでもなかったね。
ヒョックォンソンベは、やっぱり奥さんがいい人だった。
いつまでも夫を「オッパ」と呼んで、愛しているんだねー。
ソンベが花屋さんというのもいいと思うのよ。
公演だとか、クラシック関係には、花がつきものじゃん。
彼の人脈でお店も軌道にのるんじゃないかなー。
ヨンギヒョン、最初はええ?と思ったけど、本当に愛すべきいい人だったね!
ゴヌのお尻を叩いてくれたり、兄貴分として面倒みてくれて。
イドゥンやガビョン先生のことだって、親身になってくれた。
なんだかんだで苦労人だからなー。
前市長も、キム係長もおかしいの。
無理やりなゲリラライブだよね。
市響もマウスフィルもルミもゴヌも、みんなこれからどうなるかわからない。
でもきっと、音楽を愛し続けることだけは間違いないんだなー。
本当にすてきなドラマでしたね。
先生、体に気をつけて。
ゴヌさえ大学卒業すれば
(そのうえレポートも出してコンクールに4回以上入賞すれば)
内弟子として、どこへでもついてまわってご飯つくってくれますから。
元警官だし、防犯上も安心よ。
トーベン、ゴヌが先生の側に来られる日まで、
がんばって長生きしてね。
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