いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第46話

2013年05月01日 | 善徳女王
《あらすじ》

トンマンとチュンチュを逃がし、ユシンは必死で戦う。
「花郎たちよ、よく聞け!
王女様は濡れ衣を着せられ、宮殿を出られた!
列仙閣での一件は陰謀であり、王女様とは無関係だ!」
ユシンの声に、花郎たちは戸惑うが、ポジョンらが剣を抜き、
多勢に無勢、ユシンはとうとう捕らえられてしまった。

一方、秘密の通路で迷ってしまったチュクパンは、
偶然ミシルの部屋へ出てしまい、ソファを見つける。
ソファは、ミシルの部屋で見つけたある文書を胸に、
チュクパンと共に脱出するのだった。

トンマンとチュンチュは、宮殿を脱出した。
ピダムの登場が、契機だった。
「姉上、ピダムの始末を命じたのではなかったのですか!」
ミセンは驚いてミシルに言うのだが、ミシルの表情から心境はうかがい知れない。
「私の落ち度です。
しかし、今この宮殿にいるのはミシルです。
すべての権限は、私にあります」
強気で言い切るミシル。
計画は、次の段階に進もうとしていた。

脱出したトンマンは、ピダムとチュンチュ、ヨムジョンと共にいた。
「長年、宮殿を支配していたミシルも、いざ王になろうとすれば
武力に頼らざるを得なかった。
私は王の嫡子ですから、いかなる場合も正当性は私にあります。
私自身が権力なのです」
今や時間は、トンマンの味方だ。
はやくトンマンをとらえなければ、ソラボルに二重権力が発生してしまう。
「トンマンを殺さなければ」
ミシルは焦り、トンマンを殺そうとしている。
しかしトンマンは、逃げるつもりはない。
「逃げ場など、ない。いや、逃げたくない。
ミシルと決着をつける。このソラボルで」

ミシルは捕えたユシンやアルチョンを拷問し、
トンマンが反乱の首謀者だと認めさせようとする。
そしてトンマンの捕縛令を出して、大々的に彼女を狩ろうという計画だ。
しかし、ユシンらはもとより、コドやテプンたち、郎徒たちも、
誰一人、拷問に屈することはなかった。

トンマンは、自ら動き、王室を救おうと考えている。
花郎の家々に、市井のそこここに、トンマン王女からの声明が届いた。
「私は陛下の唯一の嫡子トンマン王女である。
新羅のすべての臣下に告ぐ。
政変を起こし、陛下を軟禁し、玉璽を奪った璽主ミシルを捕えよ」

そしてトンマンはピダムを連れて、チュジン公のもとへ忍び入った。
トンマンの口から、ミシルが王になるつもりだと聞かされた公は、驚く。
「私なら、もっと多くの見返りを望むでしょう。
もしミシルが応じないのなら、私にも取引する機会をいただきたい」
トンマンは、チヌン大帝が虎に襲われた話をピダムに教えてやった。
「チュンチュを、復耶会の砦に連れて行き、ウォルヤと連絡を取るように」
「チュンチュ公を?なぜ?」
「私とチュンチュ、どちらかが生き残らねば……」

王と王妃は、ミシルの手によって軟禁状態だ。
しかも玉璽はミシルの手の内で、好きなように王命を出せる。
「いっそ殺しなさい」
王妃はミシルに言うのだが、
「今はまだ殺しません」
ミシルは余裕の笑みだ。
「何が望みだ?」
国王の言葉に、眉をぴくりとあげて答えるミシル。
「その座です」
思わず、国王は笑ってしまう。
「いまさらか?
いまさら王座を得ようと?
もっとはやくお前がそうしていれば、トンマンを手放さずにすんだ。
チョンミョンも死なずにすんだ。
お前も息子を手放すこともなかったはずだ。
それなのに今になって……今になって、
遅すぎるとは思わぬか?」
「ええ、そう思います」
「お前は夢を見なかった。なのに今になって、他人の夢を奪うのか」
王は咳き込み、崩れ落ちる。
「仕方ありません。どうしてもその夢が欲しいのです。女王になる夢が」

ミシルは、便殿会議で、上大等襲撃の黒幕はトンマンだと断じる。
陛下がそうお認めになり、王女トンマンを逆賊として手配し、
その一味を朝廷内から排除せよと命令を下した、と。
そこで上大等セジョン、兵部令ソルォン、璽主ミシルの三人からなる、
国衛府(ウィグクプ)を設置する。
その長には、陛下から全権委任されたミシルが着く。
国衛府は、和白会議より上の、陛下直属の執行機関である。

「ミシルは王になろうとしているのです」
トンマンの言葉が、にわかに現実のものとしてチュジン公の脳裏に響いた。
「ひとつだけ確認したいことが……」
ある貴族がおそるおそるミシルに申し出た。
「これは本当に陛下直々のご命令なのでしょうか。
玉璽のつかれた執行書があるとは言え、トンマン王女は陛下の嫡子であり、聖骨です」
ミシルは目を見張り、ポジョンに合図をした。
うなずいたポジョンは、その質問を発した貴族を一刀両断に切り捨てた。
飛び散る血に、おびえる貴族たち。
ミシルは、堂々と玉座にのぼり、その座に腰掛けた。
人々の間に、どよめきが起こる。
「気が高ぶっておりますゆえ、言葉が乱れますがご容赦を」
ミシルの言葉に、頭を垂れる貴族たち。

「今までお前たちが何をした!
お前たちが私腹を肥やし、利権にむらがる間、
このミシルはチヌン大帝、チンジ王、そして今の王を支え、神国を率いてきた!
陛下の血や、聖骨がなんだというのだ!
この国を守ってきたのはそんなものではない!
このミシルだ!
このミシルが全身全霊で神国を守ってきた!
異があるものはここで言え、そうでなければ今後聖骨だ血統だと
口にせぬことが賢明であろう」
ミシルは戒厳令を出し、5人以上集まって話をすることを禁じ、
ソラボルでの武器の所持を禁止した。

姿が見えない陛下、便殿会議で殺された父、屋敷に届いた矢文。
花郎の間にも、動揺が広がっている。
今までミシルに従ってきたのは、彼女に大義があったからだ。
上大等の襲撃事件にしろ、いまだ事実が解明されていない……。
ミシルは、ソラボル周辺に兵力を持つ貴族を呼び寄せようとしている。
彼らを地元の兵力と切り離し、力を封じようとしているのだ。
そしてその勢力を持って、王に譲位をせまるつもりだ。
問題は、トンマン王女ただひとり。
これに関しては、チルスクがある作戦を展開していた。

拷問で死んでいく郎徒たちを捨てている死体置き場に、
まだ息のある男をわざと捨てた。
男は、ヨムジョンのもとへ逃げ帰る。
もちろん尾行を心配するヨムジョンだが、チルスクとて簡単には尻尾をつかませない。
囮捜査なのだ。

宮殿を逃げ出したチュクパンとソファは、無事にウォルヤたちと合流。
トンマンとソファは、久しぶりに出会うことができた。
ヨムジョンは、ウォルヤに、ユシン奪還作戦を提案。
ウォルヤは闇に乗じて、死体置き場に向かった。
死体を捨てに来た男たちに成り代わり、城内に潜入。
死体に見せかけてユシンを無事に助け出した。

しかし、これはすべてチルスクの罠であり、ミシルも承知していたこと。
彼らを着けてきたチルスクと大勢の兵たちに、隠れ里は取り囲まれてしまった。
襲撃を受けて、混乱する里の中で、味方の者が次々に殺されていく。
チルスクはトンマンのいる建物に、迫りつつあった。

どうする?トンマン。

(つづく)

前回ラスト、必死でユシンを呼んでいたトンマンも、落ち着いたようです。
えらいよね~、この娘。
あんなに半狂乱になってたのに、今や時間は私の味方ですって、余裕しゃくしゃく。
観ている側としては、ちょっと拍子抜けですけど。
なんか、こういう精神状態になるまでの一段階、欲しかったかなぁ。

ま、王女として成長してるってことですかね!

逆にミシルは、珍しく感情をあらわにして怒っていますね。
いまさらかよって王様に言われてしまいましたしね。
陛下にしてみれば、あの幼少の頃のトラウマが、頭にこびりついて離れない。
おじいさまであるチヌン大帝が死んだ夜……。
あの顔見ちゃったら、恐怖に震えるしかないよねー。
しかもその当時とちーとも変わらぬこの美貌。
魔女だ魔女だ、ミシルは魔女だ。
へたれ陛下にしては、よく言ったほうだと思います。
「他人の夢を奪うのか」って、名言だわ。
ミシルもちょっとズキッときたと思う。

そのうえ、またもや血統だなんだと言い出された日には、血管もぶち切れますぜ。
だいたいそういうこと言う奴に限って無能だしね。
「いったいお前たちが何をした!」
そうだそうだ、いってやんなさい、ミシルさんや。
でもね、そんな奴らしか、育てられなかったのはミシル自身のせいでもあるんじゃん?
彼らの欲と、恐怖を利用して、いうこと聞かせてたからなんじゃないかな。
そりゃあ、貴族のみんながみんな、崇高な使命を持って
王に仕えているわけじゃないってのはわかるけどさー。
彼らの俗な欲求をうまくコントロールして、今まで味方につけてたんでしょや?

わかってたくせに、って感じで、怒られた方もしらーっとしております。
本当の仲間はいないのかっ!ミシルちょっとかわいそう。

それに、ピダムのこと……。
本当は殺すように命令するはずだったのね。
でも、さすがに息子を殺せとは言えなかった。
ピダムがミシルの子だと知っているソルォンだけは、その心を察するのね。
ミシルはさ、ピダムやポジョンのことは好きだけど、ハジョンのことはどうなんだろうね。
バカだししょうがない、とは思っていても、やはり息子だから、かわいいのかな?
わたしはハジョン、好きじゃないなー。ほんとに俗っぽいんだもん。
ミシルから大義を取ったら、結果やってることはハジョンと一緒になってしまうんじゃないかと心配。

郎徒のみなさんは、ひどい拷問によく耐えていますね、立派。
いつもながら、ソップムの拷問、えげつない。
焼きごて?ヒドス!
でも吊されたアルチョン郎、もうちょっとヘロヘロでもよかったな。
最初のシーンはわりときれいなままだよね。
なんかもっとドロドロのアルチョン郎が見たいと思った私はソップム以下です。
ごめんね、アルチョン郎。
焼きごてジュワーに耐えて、歯を食いしばるアルチョン郎がカッコヨス。
よりにもよって、比較的肉の柔らかい内ももに当てるなんて、鬼だわ!鬼!
死ぬまで痕に残るよね……。
拷問って怖いね。
拷問と体罰ってどう違うの?ってちょっと思っちゃったりしました。
怖いよね、どっちも。

ミシルとトンマンの決着は、もうすぐ着くんだね。
ミシル……でも決心してから、早かったね、行動が。
なぜこのタイミングだったのかなー。
もう少し待てば、また結果も違ったかもしれないのに。


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