雑記帳(新居)

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全仏第5日

2005-05-27 17:12:18 | テニス
この第5日は豪華な一日になりました!(^^)
最初の観戦はキム対ダニエラの予定だったけれども、この時間には帰宅できず。以降、この日のメニュー
ダベンポート対Razzano
デメ対森上
ナダル対ガスケ
マリー対ベラ子
ヴィーナス対カラタンシェバ

(4) Elena Dementieva (RUS) d. Akiko Morigami (JPN) 63 46 63
さて、まずはディメンティエワだが、勝つには勝ったがいったいどうしたものか。森上に楽には勝てないと覚悟していたけれども、想像以上にひどいものだ。

第1セットは、例によってサービスゲームで森上に攻められ、ブレークポイントをしのぎまくる展開。森上は13回のブレークポイントがありながらブレーク成功は1回だけ。第5ゲーム森上のブレークの直後にエレーナもブレーク、このセットはどうにかリードを保ってエレーナがとった。
第2セットも前半は相変わらず森上のブレークポイントをしのぎまくり。この間に森上のサーブを1回ブレークし、3-1とリードしていた。しかしこのセット中盤からは、いつもに輪をかけてディメンティエワのサーブが入らなくなる。第6ゲームでついにブレークを許し、第7ゲームでブレークバックするものの、第8ゲームからは3ゲーム続けて森上に奪われた。
第3セットも序盤はエレーナが3-1とリードしながら3-3に追いつかれ、このときは第2セットの再現かとさえ思った。しかし最後は、森上のほうがガス欠に見えた。森上にミスが増え、それに乗じてエレーナが勝つ形になった。第8ゲームから合計11ポイントをエレーナが連取し、一気にマッチポイントまでこぎ着ける。最後のポイントは森上のダブルポイントであっけなく終了。

ダブルフォールトが多すぎると1回戦から繰り返してきたけれども、17本とは信じられない。プロのテニス選手にあるまじき状態である。この内容では次のリホフツェワとの対戦はもちろん勝てないだろう。
エレーナは早いサーブも打っているようだが、それによって1stの入りがさらに悪くなっているように懸念される。まして赤土の全仏では、速いサーブが入ったとしても効果は薄い(絶頂時のヴィーナスほどのスピードならともかくも)。今から剛速球サーブを身につけるのもとても期待できない。去年のように、100キロくらいの超スロー変化球サーブを入れていったほうがまだましのような気がする。それでたまに150キロくらいのサーブを入れれば、目くらましになるのではないか。素人考えでは、スピードの絶対値よりスピードの落差が重要だと思うのだが。

# この試合で動くエレーナを今大会初めて見たけれども、エレーナのウェアがピンク色でシャラ風(?)でちょっとセクシーなウェアに変わっている。ヨネックスはこれまでウェアが地味だとさんざん言われおり、ヨネにとって女子のNo.1モデルはデメだから、ここでイメージチェンジしてきたのか。しかし、エレーナには違和感があると感じるのは、管理人だけか。

(1) Lindsay Davenport (USA) d. Virginie Razzano (FRA) 75 46 64
今大会、ダベンポートも悪い方に驚かせてくれる。
1回戦2回戦といずれも第1セットを落としているダベンポート、この試合も最初4ゲームを続けて落とすという超スロースタート。そこから追いついて逆転で第1セットをとったので、今度はストレート勝ちとばかり思った。しかし第2セットを奪われ、第3セットも先にブレークをしながら第8ゲームで追いつかれるという、全くしまりのない展開だった。第9ゲームにRazzanoに2本ダブルフォールトが出て、これを利してダベンポートがブレーク、第10ゲームをキープしてようやく試合を決めた。Razzanoとしては、金星を惜しくも逃したという印象である。

(21) Mary Pierce (FRA) d. (9) Vera Zvonareva (RUS) 76(2) 75
ここまで管理人の見た中では間違いなくベストゲーム。相変わらずのベラ子の感情の激しさが玉に瑕だが。この試合を選んでたっぷり時間をとって放送した、大本の放送局もGood job!
今大会マリーは元気だ。5年ぶりの大爆発を本当に起こしてしまうかもしれない。問答無用でウィナーを奪える破壊力は、まだまだ若い者には負けない。
これまで見た試合はなんとなく不満を抱く内容が多かったけれども、両方ともひたすら強打で攻撃しまくるから、とにかく面白かった。せこいことは絶対にしないと言わんばかりである。ミスも極端に多いけれどもそれを不満に感じることはないのだ。

Sesil Karatantcheva (BUL) d. (11) Venus Williams (USA) 63 16 61
カラタン(カラタンシェバ)でかしたぞ!!
浅越相手にも第1セットの競り合いを制してストレート勝ち、これはヴィーナス相手にもおもしろい試合ができるかもと思ったけれども、まさか本当に倒してしまうとは。
この試合は一瞬しか見られなかったけれども、ヴィーナスがひどい内容であっただろうことは想像がつく。一時期は強くて憎たらしくてどうしようもなかったヴィーナスがこのラウンドで15歳相手に負けてしまうとは、一抹の寂しさも感じる。
QFは「カラタン対エレーナ」確定か。本当なのか。←リホフツェワが勝っても「エレーナ」です

こうなるとトップハーフはキムが楽々と勝ち抜きそうだ。直前に痛めた膝の状態がかなり悪いと伝えられたので、事前予想から外してしまったけれども、これまでのところ問題はなさそう。まず、ダベンポートはキムの敵にはなりそうにない。キムにとって最初の山はQFで、5年ぶり爆発のマリーがきても今期好調の技巧派パティがきても、それまでのような楽な試合にはならないはずだ。それをクリアすれば、SFがまた楽で、デメでもリホフツェワでも間違ってカラタンでも問題にしないだろう。