宮部みゆき「名もなき毒」(カッパノベルズ、2009年)、(何度目かの)読了。
テーマは、「人間の心の陥穽」(裏表紙のあらすじより)でした。悪質クレーマーや犯罪者の、自分勝手で理不尽な「怒り」、「悪意」にがつっと迫ってる感じ。
何度かテーマにしてますけど、今の職場には結構な頻度で一般からの電話がかかってくるし、
その中の少なからぬ方が所謂クレーマーです。
とか役人が言うと、「暇なんだから相手してあげれば?」「市民のためになるのが仕事だろ」と言われる世知辛い世の中ですが。
我々にも、一日職場にいることにより給与が発生しているわけで(残業代は一定以上は出ませんが。労働基準法当てはまらないんで、サービス残業花盛りです。非効率な慣習やらしきたりやらに振り回されている面もありますが。。)、たった一人の理不尽な要求のために何時間も費やすのは税金の無駄遣いですし、何より悪質クレーマーの電話に1時間付き合ってる暇があったら、もうちょっと世のため人のためになる別の仕事をこなすことができるんで、それは言いっこなし。
※ 暇なときも職場により時期によりありますが、大抵クレーマーさんは忙しいときにかけてきます。。
で、話を戻すと。
宮部みゆきの本を読んで気づいたわけですが、クレーマーって、
・・・ものすごい、負のエネルギーをぶつけてくるわけです。
電話切ってしばらく、仕事が手につかなくなるくらい。
電話が数十分から何時間にも及ぶこともありますし、長編の(文字サイズでかかったりするので、何とも言えませんが、A4数十枚に渡る資料添付したり、主張を書いたりした)お手紙を何度も何度も関係各位に送ってくる人もいます。
平日の職場に電話をかけて、こちらの説明を全く理解しようとせずにただただ猛然とに自分の「主張」(概ね電話始めて10分後くらいからは「このバカ役人が!!そんなくだらない人間は辞めろ!!」的な。←注.そのままのトーンですというか、だいたいはこれに加えて罵詈雑言です)を述べ、自分で自分に火をつけてボルテージを上げてくる人の様子を、
たぶん一人で、自分としては正義感にあふれ、思い通りにならない人間達に対する怒りに震えながらやってるんであろう、何日もかかるであろうお手紙作成の作業を、そのときの形相を考えると、、、
私は、そういう負の感情をぶつけられるのは本当に苦しいのですが、それでも、
やっぱり、その人はなんて業を背負ってきたのだろう、と思います。
何日も何日も、それに執着して、
誰も怒りを理解してくれなくて、人が離れていって、
だからそればっかり考えて、ずっと、怒りの再生産をして。
何年もそれを続けている人もいます。
私も、30年近く生きてきたら、そりゃー怒りに手が震えて止まらなくなったことだって何度もあります。
でも、あまり覚えてないんですよね。
なんでかはわかりませんけど、まぁ昇華してるんでしょうね。
ちょこちょこ覚えてるのもありますが、生傷ではありません。古傷がうずく程度。
だからどう、という話ではないんですけれど。
苦しいんだろうな、って思うんですよ。
すごく、本人も怒ってるんだろうと。
その苦しさに、やりきれない気がします。
まぁ、共感も受け付けてくれませんから、私がなんとかしてあげることはできませんけれど。
心穏やかに、笑顔で日々が送れるってことは、このままじゃこの人にはないんだろう、と思うんです。
・・・神様って偉大ですよね。
どんなことでも、解ってくれるんです。
どんなに他の人に受け入れてくれなくても、神だけは信じたら救ってくれる。
人でも、神でも、良いと思うんですが。
絶対に私のことを受け入れてくれるんだ、という相手がいれば、
少なくとも、そんな苦しみからは逃れられるんでしょうけどね。
あ、僕は周囲に恵まれてるんで今のところ宗教に頼る必要はないですけど
やはり、宗教というのは、そういう業から人を救うことが出来ると思ってます。
・・・書いてみたら、思っていたのとは違った結論になったなぁ
ちなみに、お手紙にしろ電話にしろ、規制そのものに対するクレームだったらむしろありがたく頂戴します。一般企業と一緒。直接それ一つが改正に結びつくことは多くないですが、特に正規の方法であればあるほど、積み重なれば法改正等の作業に結びつきやすくなります。あと、一般企業さんでもそうだと思いますが、大抵のクレームは知識不足で混乱してることが原因だったりします。そういう場合は一緒に解決方法考えたり、無理そうだったら弁護士さんにきいてくださいという対応になります。あとはもう仕様(比較衡量とか)でどうしようもないとかもありますね(医療行為は医者しかしちゃダメだというのはおかしいとか。@一定程度の知識を保障することで患者さんを守るためです。)。あとは、上のほうで決まった政策の転換だったらどうしようもないですけど(八ツ場ダムの話とか)。。。
さて、長くなっちゃいました。
勉強しなきゃ^^;
テーマは、「人間の心の陥穽」(裏表紙のあらすじより)でした。悪質クレーマーや犯罪者の、自分勝手で理不尽な「怒り」、「悪意」にがつっと迫ってる感じ。
何度かテーマにしてますけど、今の職場には結構な頻度で一般からの電話がかかってくるし、
その中の少なからぬ方が所謂クレーマーです。
とか役人が言うと、「暇なんだから相手してあげれば?」「市民のためになるのが仕事だろ」と言われる世知辛い世の中ですが。
我々にも、一日職場にいることにより給与が発生しているわけで(残業代は一定以上は出ませんが。労働基準法当てはまらないんで、サービス残業花盛りです。非効率な慣習やらしきたりやらに振り回されている面もありますが。。)、たった一人の理不尽な要求のために何時間も費やすのは税金の無駄遣いですし、何より悪質クレーマーの電話に1時間付き合ってる暇があったら、もうちょっと世のため人のためになる別の仕事をこなすことができるんで、それは言いっこなし。
※ 暇なときも職場により時期によりありますが、大抵クレーマーさんは忙しいときにかけてきます。。
で、話を戻すと。
宮部みゆきの本を読んで気づいたわけですが、クレーマーって、
・・・ものすごい、負のエネルギーをぶつけてくるわけです。
電話切ってしばらく、仕事が手につかなくなるくらい。
電話が数十分から何時間にも及ぶこともありますし、長編の(文字サイズでかかったりするので、何とも言えませんが、A4数十枚に渡る資料添付したり、主張を書いたりした)お手紙を何度も何度も関係各位に送ってくる人もいます。
平日の職場に電話をかけて、こちらの説明を全く理解しようとせずにただただ猛然とに自分の「主張」(概ね電話始めて10分後くらいからは「このバカ役人が!!そんなくだらない人間は辞めろ!!」的な。←注.そのままのトーンですというか、だいたいはこれに加えて罵詈雑言です)を述べ、自分で自分に火をつけてボルテージを上げてくる人の様子を、
たぶん一人で、自分としては正義感にあふれ、思い通りにならない人間達に対する怒りに震えながらやってるんであろう、何日もかかるであろうお手紙作成の作業を、そのときの形相を考えると、、、
私は、そういう負の感情をぶつけられるのは本当に苦しいのですが、それでも、
やっぱり、その人はなんて業を背負ってきたのだろう、と思います。
何日も何日も、それに執着して、
誰も怒りを理解してくれなくて、人が離れていって、
だからそればっかり考えて、ずっと、怒りの再生産をして。
何年もそれを続けている人もいます。
私も、30年近く生きてきたら、そりゃー怒りに手が震えて止まらなくなったことだって何度もあります。
でも、あまり覚えてないんですよね。
なんでかはわかりませんけど、まぁ昇華してるんでしょうね。
ちょこちょこ覚えてるのもありますが、生傷ではありません。古傷がうずく程度。
だからどう、という話ではないんですけれど。
苦しいんだろうな、って思うんですよ。
すごく、本人も怒ってるんだろうと。
その苦しさに、やりきれない気がします。
まぁ、共感も受け付けてくれませんから、私がなんとかしてあげることはできませんけれど。
心穏やかに、笑顔で日々が送れるってことは、このままじゃこの人にはないんだろう、と思うんです。
・・・神様って偉大ですよね。
どんなことでも、解ってくれるんです。
どんなに他の人に受け入れてくれなくても、神だけは信じたら救ってくれる。
人でも、神でも、良いと思うんですが。
絶対に私のことを受け入れてくれるんだ、という相手がいれば、
少なくとも、そんな苦しみからは逃れられるんでしょうけどね。
あ、僕は周囲に恵まれてるんで今のところ宗教に頼る必要はないですけど
やはり、宗教というのは、そういう業から人を救うことが出来ると思ってます。
・・・書いてみたら、思っていたのとは違った結論になったなぁ
ちなみに、お手紙にしろ電話にしろ、規制そのものに対するクレームだったらむしろありがたく頂戴します。一般企業と一緒。直接それ一つが改正に結びつくことは多くないですが、特に正規の方法であればあるほど、積み重なれば法改正等の作業に結びつきやすくなります。あと、一般企業さんでもそうだと思いますが、大抵のクレームは知識不足で混乱してることが原因だったりします。そういう場合は一緒に解決方法考えたり、無理そうだったら弁護士さんにきいてくださいという対応になります。あとはもう仕様(比較衡量とか)でどうしようもないとかもありますね(医療行為は医者しかしちゃダメだというのはおかしいとか。@一定程度の知識を保障することで患者さんを守るためです。)。あとは、上のほうで決まった政策の転換だったらどうしようもないですけど(八ツ場ダムの話とか)。。。
さて、長くなっちゃいました。
勉強しなきゃ^^;