語学って、なんて理不尽な。と思うことが多々。。。
日本語だと、全部「料金」なのに、ドイツ語には場面に応じてこんなにたくさんあるんですよ!
Tarif[(鉄道などの)料金] 熟語 Normaltarif[通常料金/正規料金]
Gebühr[(一般的にサービス等に対して支払う)料金] 熟語 Studiengebühr[(大学の)授業料]
Kosten[費用] 熟語 Versandkosten[送料]
あと、ちょっと違うけど、
Geld[お金] 熟語 Taschengeld[お小遣い]
Preis[価格] 熟語 Sparpreis[割引価格]
暮らしてればなんとなく身につくけど、これを必死こいて語学学校で覚えるわけですよ。こんな感じで↓。
Q 以下のそれぞれの単語を線で結んで、熟語を作りなさい。なお、熟語に伴う語形変化が必要な場合はそれも含めて回答しなさい。
Tarif Versand
Gebühr Tasche
Kosten Studie
Geld Sparen
Preis Normal
・・・わかるか!!
こんなの慣れたらわかるんだから問題にするなっつ―
・・・とか言ってるから、語学苦手なんだけど
ちなみに私、語学は嫌いだけど文法学や言語学は好きで(分析する方ね)、たまに新聞やなんかに載ってる論考とか新書とか見るんだけど、原則として、どの言語においても自分に身近なものを細分化して名前を付ける傾向にあるらしいのね。
有名な話、米食の日本だとお米は状態に応じて、稲、籾(もみ)、玄米、白米、ご飯、と言葉が分かれるけど、英語は全部riceだとか(ちなみにドイツ語も英語と発音・意味が同じReis)。
しかし、「料金」の重要性って民族によってそんなに違うのか
そんなにドイツ民族が貨幣経済が昔から発達してたなんて話は聞かないんだけどなぁ、、むしろ日本のほうが早かったはず・・・
なお、前から、これに関して、日本語と中国語は「水」と「湯」を分けるけど、英語は両方waterだし、水やお湯の重要性は各民族で違いがあるわけないから例外も、、と思ってたのですが。
日本のホテルなら大抵どこの安ビジネスホテルでも置いてある湯沸かしポット、こちらではこだわって探さない限りありませんで。四つ星でも置いてないところが普通にあるし。
どーも、とにかくどこに行ってもお茶を沸かして飲む、という習慣がアジア各国に比べてすくないようです。
家ではもちろん湯沸かしポットがあるのが普通だし、ティーポットも普通はあるし、なくてもティーバッグ&マグカップくらいはあるし、スーパーでもたくさん扱っているのであまり感じませんでしたが、よく考えたらペットボトルのお茶なんて紅茶を含めてないし(代わりに水はたくさん。なお、ジュースはあるけど日本のほうが豊富)、水分補給の方法としてお茶を沸かしてごくごく飲むという習慣がないのかな。
ついでに、我々は喫茶店などでお喋りすることを「お茶する」と言いますが(そもそもコーヒーがメインでも喫「茶」店ですな)、英語やドイツ語では「コーヒーする(take a cafe(英), Kaffee machen(独))」と言いますし、行く場所も「カフェ」です。
てことで、たぶん「湯」に関しては、アジア人に比べてこちらの人は重要性が低い、と言っていいのではないかと思います。
関係ないけど、ドイツのカフェでお茶をくださいというと、大抵「どれ?」と言われて、Schwarzer Tee(直訳・黒茶、日本でいう紅茶)、ミントティー、グリーンティー、カモミールティー、ローズヒップティーあたりから選ぶ羽目になります。日本でハーブティーというと「お茶」の概念から若干外れてくるので、えーっとこれは、、となりますが、オーガニック好きのお国柄か、お茶と言えばハーブティーに決めている、という人もいて、紅茶飲んでる人のほうが少ないくらい。カフェインが苦手なんだよねーと言いながらコーヒーがぶ飲みする彼らの思考回路はよくわかりませんが、おかげでドラックストアやスーパーに大量の薬効つきハーブティーが置いてあるのは非常に楽しいです。デトックスと胃腸を組み合わせて麦茶のようにして飲むのが最近のお気に入り。さっぱり系ですっきりします。