並び席は取れないと思うけど、よかったら一緒に行ってみる?演目はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」なんだけど、大胆に解釈している最近はやりの奴なの。
ドイツと言えばオペラを中心として舞台芸術の盛んな国。たしかに一度行ってみたいと思いつつ、一人で行くのもなんだし、結構丸一日取られちゃうのでこれまで二の足を踏んでいたのであります。二つ返事で行きます!と回答し、今日行ってきました。その友人は文学部の、専攻が舞台芸術だったりするセミプロ(お金貰ってるわけじゃないからね)なので、外れは無いだろうと思いましたし。
ハンブルクまでバスで。そのあと、友人と落ち合って、友人、友人の友人、友人の彼氏、とハンブルクでハンバーガー。めちゃめちゃ美味しかったそこそこお話しもできたしー。@初対面のドイツ人がたくさんいると疲れるけどね
そこから、携帯切らないと行けなくて写真を撮ってないのですが、ほぼ初めての(10年ほど前に一度誘われていったことがあるけど、あまりはまらなかった)観劇。
真夏の夜の夢と言えば、
・ガラスの仮面で北島マヤがやってて、妖精の軽さを表現するのに苦労してた
・子供の頃に世界名作全集とかで読んだ
程度だったので、空き時間にウィキペディアで内容を予習。登場人物の名前がギリシャ語で、全然分からんわ!と思いながらとりあえずあらすじを頭に入れ、、、
・・・悪戯好きの妖精パックがくたびれたスーツの醒めたおっさん(西村雅彦みたいな)で、妖精の女王がボンテージスーツに黒ストッキングの細マッチョで、妖精の王様がぱんついっちょ+マント+黒ストッキングのメタボで、入れ違う4人のプロフィールと顔の区別が全然つかなかった(誰が今誰を好きなのかわかんなかった)・・・という、衝撃的事実がありながら、かつ、言葉も半分近く分からなかったけど面白かったです(笑)
(ついでに言うと、日本だったら15Rか18Rなのではないかという激しい下ネタに若干ドン引きしつつ)
特に、パックの変貌ぶりにびっくり。北島マヤの苦労は何だったんだ(笑)
英語の字幕が上に出てるんだけど、英語読むよりドイツ語聞いたほうがまだわかる、というか英語も単語が難しい上にものすごいスピードが速く、3行あるとしたら私が1行目の半分ちょっとくらい読んだところで次のに切り替わってしまうので、諦めてドイツ語聞き流すモードに。後から聞いたら、「ネイティブでもたまに難しい」らしいので、たぶん大時代な言い回しとか、あと韻を踏んだり、相当言葉遊びの要素を使っていたのではないかと思います。韻も強調されるとわかるんだけどね、ラップ状態になっていたりとか。
帰りは友達の友達の車でほかの人と一緒に家の近くまで送ってもらったのだけど、これは普通に苦痛だった。2.5時間ドイツ語漬けになったあとで頭パンク中、周りの人たちはオタクトーク(というかなんというか。あの役者は○○のときも良かったとか、ここの演出がどうだったとか)や今日来てない共通の友達の近況報告をしているし、スピードもだけど中身もあんま興味がなくてご飯の時はとりあえず食べてれば場を繋げるし、食材やなんかから話題を広げられるけど、車内はレベル高い!!次から送ってくれると言われても友達と会うからとかもうちょっと観光していきたいとか、理由付けて断ろっと
次はオペラとかもいいよ!声かけるねーと言ってもらったので、タイミングが合えば行けたらいいなーと思います。テレビドラマで十分じゃーんと思ってたけど、舞台もライブ感があっていいなぁ。言葉が分かればもっと楽しめたのではないかと思います。ヨーロッパには、いろいろ世界を開いてもらっている気がします。