ジャンルの言及は避けるけど、あるマイノリティーの方と話す機会があって。
正直、経歴とか見てちょっと引き気味だったというか、力強く、わりととげとげしい発信をする人だな、と少し構えていたところもあったのですが。
話してみて、すっごい印象変わったのめちゃめちゃ自分でもびっくりした。
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なんというか。
マイノリティーであることはハンデであって、私自身も「自分が男だったらな」「子育て関わってない男が考えただろコレ当事者の話聞けよ!」とか思うことはすっごい多い。
体力的なものもあるし、会食行ってみんなめちゃめちゃ食べるの早いとか。制度で言えば生理休暇とかね。「生理でお腹痛いので〜」っていって場合によっては無給の休暇取るんよ。とか。なんで職場の人に自分の周期とか知らせなきゃいけないわけ?
で、話は戻るけど、その方、仮にAさんとするけど、私のハンデどころじゃないハンデを背負っている人で、そのために普通の人なら特に支障なくできることができない。
一方で、話しているとものすごく理性的な人で、能力はかなり高いと感じた。
でも、ハンデがあるから、スタートラインにすら立てない場合が多々ある。
あぁ、この方にとっては、「ハンデがあるからチャレンジすらできない」というのは耐え難いだろうな、そのために戦ってきたんだな、となんか心底理解できてしまって。(独りよがりかもしれないけどね)
比較するのも申し訳ないけど、女性だから2番手、長の役割は譲れ、女は可愛げ持ってなんぼ、ちょっとバカなくらいが可愛い、という風潮に私が耐えられなかったのと根っこは同じで。
怒りというべきか、反発というか、なんというか。
「ハンデがある人はこれもダメなんですか?それはどうしてですか?環境さえ整えば能力を発揮できるのに、環境を整えないのは怠慢ではないですか?」
と、淡々とおっしゃるAさんに、そうですね、としか答えられない自分がなんというか不甲斐なかった。
いや環境整えるの簡単じゃないからね!という、仕事人としての感覚は一方であって、とくに国の役所はマスが相手なのでどうしても特例的なところは現場の個別対応待ち、専門部署の対応待ち、という部分は発生してくるから、ハイ整えますとかは軽々に組織人として言えないんだけど。
でもそりゃそうだよね、それはあなたには要るよね。とナチュラルに納得してしまうだけのパワーを持ってる人で。
いやー、なかなかすごい経験でした。