だいありぃ。

くろねこのつれづれなるにちじょう。

資生堂ショック。

2015-12-08 09:15:44 | 日常。
 いろいろ取りざたされています(たとえば、こんな記事)が、時短勤務などの子育て中の社員でも土日や夜も働いてね、という方向に方向転換したという。

 時間に関しては接客業ならではだと思いますが、なかなか深い示唆を含むものではないかと着目しています。


 私のとらえ方としては、ですが。

 これまで、育児支援としては、「お母さん」の負担を減らすぞー、という方向に行きがちでした。
 お母さんは家事育児をしないといけない。だから、特に子どもの小さい間は第一線をしりぞき、仕事をセーブして、家庭の比重を重くする。敗者復活戦はそのあと。いわゆるマミーズトラックというやつです。


 男性は、そんなトラックの用意はないので、残業ばりばりせざるをえませんでした。
 第一線に居続けなければならない。それはそれで、一部の野心家を除き、辛いことではないかと思います。

 で、働き続ける女性が多数を占め始めると、トラックの本数が足りなくなってきました。
 特に女性が多い職場では、経営者としても、

 「なんでうちの職場だけ割をくわなーあかんねん

 という気持ちになります。(関西弁が変なのは置いといて)


 A子さんとB男さんの夫婦が別の会社で働いていたとして。

 これまでの価値観だと、短時間勤務やら、子ども関係の遅刻早退で迷惑を被るのは、子育て当事者であるべきB男さんではなく、全然関係ないはずのA子さんの同僚たちです。

 B男さん及びB男さんの勤務する会社は、せいぜい出産祝い金を出すくらいで、損はなにもしない。

 A子さん及びA子さんの勤める会社だって、これまでキャリアを積んで(積ませて)来たし、これからも活躍したい(してほしい)。でも、子どもを産んだと言うだけで、10年近くもの間A子さん側にだけキャリアにストップがかかるし、活躍も出来ない。

 B男さんのほうも、家庭に比重を置きたくても、仕事が振ってきて断れない。
 下手したら、子どもが生まれる前と同じペースで接待だ飲み会だまで降ってきて、奥さんに「あなたはいいわよね、昔と同じように自由に出来て!」などと八つ当たられる。

 これが現状。


 資生堂ショック、本当に働き方の改変を迫られるのは、当の女性ではなく、案外男性なのではないか、という気がします。

 奥さんが週に何度か保育園の時間以外に仕事をせざるを得ないので、

 ・割高な料金を払って外注するか
 ・親を頼むか
 ・定時で仕事を切り上げて旦那さんが引き受けるか。

 これだけニュースになると、
 「いやー、うちのヨメ資生堂で、、今日は夜番なので、お迎えから寝かしつけまで僕担当なんです」
 とか、少しは言いやすいんじゃないかなぁ。希望的観測かもしれませんが。


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 関係ありませんが。

 この前、繁華街を旦那と歩いていて、

 旦那「夫婦+ベビーカーのお出かけよく目につくけど、なんでほとんど女性が押してるんだろうね。力強いんだから、夫が押してあげたらいいのに。」

 ・・・たしかに、そういうご夫婦多いですね。だっこもママが多いです。
 ドイツでは、パパが抱っこひもで子ども抱いてるのはよく見る光景でしたが、日本ではほとんど見かけませんし。

 ついでに、マザーズバッグなどを今探していますが、パパ用(orパパ兼用)というのはあまり見当たらない、ということは、赤ちゃんの荷物を持ってあるくのは常にママ、ということなのでしょうかね。

 うーむ。それでいいのか。日本。
コメント
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