

◆阿部洋子先生「今子どもたちに必要な教育とは」
12月13日、阿部洋子先生をお招きして講義を行っていただきました。
テーマは「今子どもたちに必要な教育とは」です。


◆阿部先生の略歴
カリフォルニアのPasadena City College にて幼児教育を専攻して、
卒業後インターンよりお世話になった現地のpre-school で働く。
帰国後はインターナショナルスクールで息子出産まで働く。
息子小学校1年の時よりアドラー心理学を学び始める。
2014年より地元横浜で勇気づけ森のようちえんエルムを始める。
2017年より埼玉県川越市伊佐沼にある
NPO 法人勇気づけ学園幼児部代表として活動場所を移す。
只今学園の幼児部、小学部の子ども達と自然の中での活動を満喫中!

◆今の子どもたちの現状
・児童虐待相談対応件数
2018年度は過去最高の159,850件 虐待で死亡したのは65人(うち0歳児は28人)
2019年8月厚労省発表
・全国の小中学校の不登校児童生徒数 164,528人 2019年10月文部科学省発表
・暴力行為 小学生の暴力行為は、記録を取り始めてから過去最高の36,536件
対教師 12.5% 器物破損 15.5% 生徒間暴力 70.1%
2019年10月 文部科学省発表
・触法少年の補導人数 小学生が中学生を上回る
2018年3月 警察庁発表
・いじめ 認知件数 543,933件(小中高校)
小学校では425,844件 2019年10月 文部科学省発表
・小中高生の自殺 1年間に369人 ↑
15〜39歳の各年代における死因の第1位は自殺 2019年3月 厚労省発表

◆では、現状を作り出した要因はどのようなことなのでしょうか。
出産の低年齢化
コミュニケーション不足
子どもへのダメ出し
大人の先回り
外遊びの減少

◆子どもの興味・関心を大事にしていくと
どっしりとした揺るぎないピラミッドになります。
阿部先生独自の理論展開に学生も驚きを示したり
頷いたりしていたようです


◆今の子どもたちは、不安定なピラミッド構造です。
いつ、ぐらついて潰れてもおかしくない構造です。


◆これからできること
命の大切さの教育 を実施
(性教育や誕生学など)
会話をする
勇気づけの関わり
手出し口出しをしない
野外活動や自然体験を経験の機会を作る

◆勇気づけの関わりについても
クイズ形式で、回答に迫っていきます。
あ
う
た
だ
について考えます。


◆今の子どもたちの現況は、データで示すことにより
学生の興味・関心を喚起してくださったようです。
ペアワークで、各々のデータについて意見交換をすることで
しっかりと自分の知識として定着するようです。
特に、保育士として留意すべき大切な示唆も示してくださいました。
「子どもへのダメだし」「大人の先周り」は重要な視点であると思います。
本来、子どもは野性を土台にして、感性を発達させ
さらに、知性・理性を培っていくという説明も分かりやすいものでした。
「勇気づけの関わり」については、学生にとって初めて聞くワードだったと思います。
ありがとう
うれしい
たすかる
だいすき
これらの言葉を大切にしていくことは、子どもへも
大人へも大いなる勇気づけとなることでしょう。
学生の事前アンケートにおける回答もお応えいただき
ありがとうございます。
阿部先生、保育士の土台となる
ためなる講義をありがとうございました。
