ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/17日 鳳来寺山で見た花模様(概略) 長寿の霊茸(?)イワタケ 乱獲の憂き目のウチョウランなど

2014-06-20 06:31:24 | 草花
6月17日に同じ市内に住むお友達と東三河の鳳来寺山を歩いて来ました。
その時の模様は明日以降7回のシリーズと致しますが、今回はそれに先駆けてダイジェストで主だった花模様などをレポートしておきます。

岩茸(イワタケ) ↓

イワタケは漢字で書くと”岩茸”と、茸の字を使いますが、茸ではなくて地衣類でありますから植物ではなくて菌類と言うことになります。
このイワタケは比較的高所の岩に着生していて、小生は木曽御嶽と奥穂高岳の3000m級の場所で見ています。
また越中立山ではやはり山頂付近で岩に着くらしくて、これを一つ食べると10年、二つ食べると二十年長生きできると言っているそうです。
それでは三つ食べるとどうなるかと聞きますと・・・死ぬまで生きると返されるそうです。



ウチョウラン ↓

この花も岩壁についています。・・・・と言うよりも乱獲によって身近なところからドンドン姿を消してしまい、ついに人が近づけない危険な場所にしか残っていない花となってしまいました。



マメヅタラン ↓

この山では大木や岩に着生している姿をたくさん見ました。



イワガラミ ↓

今山行中一箇所で見かけました。




コアジサイ ↓

いよいよこの花の季節がやって来ました。これからは沢山の場所で見ることになります。



カキノハグサ ↓

この花の分布は意外と狭いかもしれません。花を見た人は少ない可能性がありますが、心配はありません、生育する場所にタイミングよく来さえすれば、それこそ嫌と言うほど見ることができる花です。



ササユリ ↓

小生的には今年の一番花でした。



東照宮 ↓

ここにも東照宮が有り、東照大権現が祀られているようです。昔は相当なものだったようですね。
社務所で水の出る場所は無いかと聞いたところ、わざわざ湯のみ茶碗に水を入れて持ってきてくださいました。



ユキノシタ ↓

ユキノシタといえばこの山を思い出すほどで、有名な長い石段沿いにもありますし、精進料理を頂いたときにはこの葉の天婦羅が出てきました。



ボダイジュ ↓

おそらく植栽ものでしょうが本堂の裏手で、花序が垂れ下がっていました。



セッコク ↓

セッコクとの出会いを当て込んで望遠レンズを持って来て居ましたが、一杯に引き寄せて撮ったものが全て手ブレしていました。手ブレ補正機能つきを使わないと上手く撮れませんね。



シライトソウ ↓

山頂直下の急斜面に取り付いたらその道は殆ど使われていないもので、こういう花も残されています。



(アカハラ)イモリ ↓

終局でお不動様を一箇所お参りしていくことになりました。お不動様の前に小さな水溜りが有り、そこに黒いものが蠢いています。
お友達に聞いたところ(アカハラ)イモリのようです。
モリアオガエルのオタマジャクシなどは大好物のようです。 
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家の付近を歩いて見かけた花:ナツツバキ フェイジョア ネジバナ ヤマモモ 

2014-06-19 07:01:22 | 草花
梅雨の合間に宿題を片付けるような気持ちで、付近にあって気に掛かる花たちを見て回りました。


ナツツバキ ↓

公園にナツツバキを見に行きました。花を見たくて三度ほど様子を見に来ていましたが、未だツボミのままでしたが、今回は地面に花が散っているではありませんか。
この付近の変化は素早いものですね。



ナツツバキ ↓

望遠レンズを持たすに来ましたので、近くて良い姿の花を探して撮ります。



フェイジョア ↓

付近の民家で咲くフェイジョアを見に行きました。屋敷内ですので、断りを入れてからの撮影でした。その家の人曰く「ちょっと遅くなっている」とのことです。



マテバシイ ↓

公園で派手に咲いているものがあります。ここまで近付いて、それがマテバシイであることにやっと気付きました。


マテバシイ ↓

花の下の方に雌花でしょうか小さな実の形状がありますね。



ネジバナ ↓

郵便局まで用事で出掛けた帰りに、公園でネジバナが咲いているのを見ました。
家に帰ってからカメラを持ってもう一度公園に来て、芝に座って撮ります。



ネジバナ ↓

別の角度から近付いて写します。この後は場所を替えてネジバナを探します。



ネジバナ ↓

花付きのあまり良くない株がありました。



ネジバナ ↓

こちらはちょっと早いのですが群生ですね。



ネジバナ ↓

発色の良い花に近付きます。



ネジバナ ↓

場所をまた替えて撮ります。これが最後の株でした。



ヤマモモ ↓

公園でヤマモモが色づいていました。そこにスズメも来ていて、お食事をしているようでしたね。
(雀は写ってはいません)


ヤマモモ ↓

たくさん生っていたので、おいしそうな一粒を頂きました。でも、粒が小振りな所為かどうか、あまり美味しく感じられませんでした。
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6/7日 雨とともに歩いた恵那山 その8(最終):下山。あとに残るは長い林道歩き

2014-06-18 06:45:54 | 草花
恵那山の登山道歩きが終わりに近付いてきています。
今回は雨に降られて、花の写真を撮るにも随分余分な手間が要りました。
花にたくさん出逢えたので撮った写真の枚数も大幅に増えて500枚を越えてしまいました。
花の写真撮影に要した時間は、手間がかかった分だけ増えてしまい、おそらく3時間を超えたのではないでしょうか。

山中で思い切り気ままに時間を過ごしたことによって、(これは一人で山を歩くときはいつもそうなってしまいますが)時間が大幅に押してきています。

この日が雨曇りの日であることもあって、幾分あたりを薄暗く感じるようになって来ました。
しかし、勝手を知った道ですので、下山を急ぐ気持ちがさらさら湧きあがっては来ません。

ブナの大木 ↓

道の前方にブナの大木を、惚れ惚れと見上げます。



サワグルミの大木 ↓

今度はサワグルミの大木にもご挨拶します。



水場 ↓

急斜面を電光形に歩いて、沢の水面近くまで下りてから沢沿いに歩いて行きます。
すぐに沢を丸木橋で渡ることになります。ここで美味しい水を頂き、ボトルに水を詰めなおします。



ミヤマハコベ ↓

山肌をヘツる道を歩く中でミヤマハコベを見ました。



タニギキョウ ↓

その道筋で今度はタニギキョウも見ますが、こちらは雨の所為でしょうか、元気がありません。




営林署小屋 ↓

山斜面を下りきったところに営林署の古い小屋があります。



ヤマハタザオ ↓

営林署の小屋から山裾と言った感じの下り勾配の道を下りて行きます。平らな場所でヤマハタザオが咲いていましたが、風に揺れて上手く撮れません。



コケイラン ↓

今山行で「是非見ておきたい・・・」とこだわりのあったコケイランに出会えました。
この日が雨空であり、その上既に山間のこの地まで充分な光が届いてこない時間帯に入っています。
フラッシュを焚きながら何枚も写真を撮りました。



コケイラン ↓


コケイラン ↓


コケイラン ↓


これより広い道 ↓

コケイランを撮りおわり、木橋で黒井沢の小さな流れを越えてから、その黒井沢沿いに歩いて行くようになります。
この看板から先は車でも通れるような広い道になります。



変わった橋 ↓

黒井沢をまた渡る場面ですが、この橋は珍しい形をしていますね。昔はこの道を登山者用のバスが通ったようですが、今はバスや車の往来は無く、道も荒れています。



ヤマツツジ ↓

今回初めて見るヤマツツジですが、これ以後は何度も出て来ました。



ゲート(車道と合流) ↓

逆方向から歩けばこれが登山口になりますが、ここにゲートを作り、一般車をシャットアウトしています。



登山口の小屋 ↓

この小屋に付くころから雨脚が強くなりました。この中に入り、これから歩くロングコースのために身支度をします。

しのつく様な降りの雨の中に出て、アスファルトの簡易舗装のされた林道(車道)を長い距離歩き始めます。
途中で暗闇になり、こうもり傘を差して、ヘッドライトを点けて歩きますが、吐く息と雨粒が白く光って反射しますので前方確認が著しくしづらくなっています。



総歩行数 ↓

ウェストン公園のところで林道歩きが終わると、こんどは車道の登り返しですね、
途中で恵那山神社の入口のところから分岐した道は、再び山に入っていく感じとなります。
登山口の小屋からの歩行時間、約3時間で車を止めた場所に戻りました。
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6/7日 雨とともに歩いた恵那山 その7:野熊の池から沢沿いに下っていく

2014-06-17 06:56:30 | 草花
この季節になると曇りや雨の日の山行では、ブユに纏わり付かれますね。
そのほかにダニやヤマヒルも出てきていますから要注意です。
今回はそんなことを避けるべく、防虫スプレーを持ってきていましたが、このあたりでスプレー缶の中身が空になってしまい、ブユがたまには目に入ってくる始末で、煩わしいことこの上ありません。
どうも汗の匂いに寄るらしくて、そういうものの染み付いたリュックや帽子にもこだわるようです。

以前はミント・エキスと焼きミョウバンの水溶液を作り、噴霧器に入れて持ち歩いていましたが、これは効果の持続タイムが短かすぎて山行では不便に感じてしまい、最近は持ち歩かなくなっています。

去年あたりから薬剤師の方に勧められた医薬品の、ムヒ「虫よけ」ムシペールPSというスプレー缶を持ち歩いていますが、これはダニにも効くということでしたね。
ヤマヒルの忌避にも良さそうだということでしたがその点は未確認です。

雨に逢って、ブユに纏わり付かれていろんなオマケつきの今山行であります。
野熊の池まで下りてきた ↓

道の先に水面の光が見えてきました。 ここを野熊の池といい、標高は1700くらいになって来ました。



野熊の池のベンチ ↓

幸いなことに雨は止み間になっていますので、ここで中憩を入れます。
これから先の道のりも距離が長いのでお腹に出来るだけ詰めておき、ロングコースを歩く準備を整えます。



野熊の池の池面 ↓

山の中腹のこの池に一旦水を貯めてから、今度は沢を流れ下るわけですが、以前は岐阜県側に流れていた水を近年は堰き止めて長野県側に流しているそうです。
休みを終えてまた歩きだします。



テンナンショウ属 ↓

今度出たきたものは頑丈そうなものでした。



ズダヤクシュ ↓

沢沿いを下るこの道ではそれに適合した植物に出逢えます。そういうことを意識して、前宮ルートのピストンではなく、敢えてこちらの黒井沢ルートを選んでいたのです。



ズダヤクシュの群生 ↓

ズダヤクシュの群生を見ました。花の丁度適期だったようですね。



サンカヨウ ↓

サンカヨウはもう花が済んでいて、花そのものに拘るとこんな畸形的なものしか見られませんでした。



サンカヨウ ↓

みなこんな風に実をつけた姿でしたね。葉の方はサンカヨウの特徴を良く出しているのではないでしょうか。



ユキザサ ↓

前宮ルートではまだ咲いて居ませんでしたが、黒井沢道では花が見られます。



ユキザサ ↓

確かに真っ白い花は雪にたとえても間違いではなさそうです。



ワチガイソウ ↓

ワチガイソウもある高度帯でたくさん目にしました。



タチカメバソウ ↓

この草はよくよく湿気が好きなようです。



タチカメバソウ ↓

地面の湿った場所でたくさん群生していました。



ニワトコ ↓

こんな低木まで出て来てしまいました。



コウモリソウ ↓

こちらはコウモリソウで、



カニコウモリ ↓

こちらのほうはカニコウモリです。



コンロンソウ ↓

沢の水が流れるような場所でコンロンソウが未だ咲いていました。



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6/7日 雨とともに歩いた恵那山 その6:山頂から広河原道を使って下り始める

2014-06-16 07:01:25 | 草花
山の頂にはよく民間ハイキングクラブ等や学校行事の記念碑として取り付ける、「登頂記念」の看板や杭などが乱雑に並びがちですね。
時にはそういうものを煩わしく感じます。ところがこの山の「山頂」にはそういうものが一切ありません。
どうしてそうなったかと言いますと地元の篤志家の方が私設のそういうものを取り外してくださっているようです。
このことによって恵那山の「山頂」はいつも静かな空間であり続けることができています。

どうしても「登頂記念」のマーキングをしたい向きは、ダンボールに山名を大書したものを持参して、てそれを手に持って記念撮影すれば宜しいですね。
そして撮影後には当然のことですがそれを持ち帰ること・・・これが山を汚さない常識的なマナーだと思います。

現に小生のお友達の一人はそうしてみえますね。

「山頂」の一等三角点 ↓

「山頂」には一等三角点が有り、この山の風格に味付けがされている感があります。



「山頂」を示す看板 ↓

ここが恵那山の「山頂」・・・・と示す看板はこれ一つです。小生以外には誰もいない静かな空間でした。



櫓 ↓

山頂に櫓があります。残念ながら仮に天気が良くてもこの上からは遠くの山なみを見ることができません。
どうせ設置するなら、火の見櫓的な見通しの利くものが出来たらよかったですね。



稜線の道 ↓

「山頂」で腹ごしらえし、身支度を整えて帰途につきます。まず始めは広河原道を使って主稜線を下りて行きます。



稜線から望む三河の山 ↓

主稜線上から南方面に見通しの利く場所がありました。そこから枯れ木の向こうに愛知県の茶臼山が見え、その右に三ツ瀬明神山が見えました。




笹の中 ↓

稜線から愛知県の山を見たあとはレインコートの上下を身につけて、軍手をして、笹薮の中に突っ込み黒井沢道に短絡します。



黒井沢道に合す ↓

雨で濡れた笹は茎の部分がすべり易くて気を使いましたが、やがて黒井沢道に合流できました。
この道は亜高山の針葉樹林帯で、バイカオウレンとオサバグサの咲く道ですが、今回はオサバグサが未だつぼみの状態でした。雪が遅くまで残っていたのではないでしょうか。



オオカメノキ ↓

オオカメノキも未だ盛りのように花を咲かせています。



大川入山 ↓

大川入山は至近距離と言うような近さで見えています。



イチヨウラン ↓

全く残念なことですが、毎年見てきたイチヨウランの群生地が消滅していました。
これは小笹の草刈りによって、絶妙な状態に保たれてきていた明るさと温度・湿度環境が一網打尽に壊されてしまったたからのようでした。
この画のものはそれ以外の場所で見つけたものです。



カラマツ林 ↓

亜高山の針葉樹林帯の道はカラマツの植林帯に移行していきます。古来の植生が駆逐されて画一的に唐松の植林となってしまい、林床の草花は一気に損なわれてしまったようです。


コバノイチヤクソウ ↓

そんな中でやっと見つけたのはイチヤクソウの仲間ですね。これはコバノイチヤクソウではないでしょうか。




テンナンショウ属 ↓

テンナンショウ属も姿を見せてくれます。



ギンリョウソウ ↓

この場所でギンリョウソウが20株ほどありましたが、みな背丈が低いものばかりで、いかにも咲き出したばかりという風情でした。



エンレイソウ ↓

エンレイソウは既に種をつけています。


エンレイソウ ↓

その種をつけたエンレイソウの株の根元付近でこれは可愛いエンレイソウのチルドレンが群れて遊んでいるようです。
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