ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/7日 雨とともに歩いた恵那山 その6:山頂から広河原道を使って下り始める

2014-06-16 07:01:25 | 草花
山の頂にはよく民間ハイキングクラブ等や学校行事の記念碑として取り付ける、「登頂記念」の看板や杭などが乱雑に並びがちですね。
時にはそういうものを煩わしく感じます。ところがこの山の「山頂」にはそういうものが一切ありません。
どうしてそうなったかと言いますと地元の篤志家の方が私設のそういうものを取り外してくださっているようです。
このことによって恵那山の「山頂」はいつも静かな空間であり続けることができています。

どうしても「登頂記念」のマーキングをしたい向きは、ダンボールに山名を大書したものを持参して、てそれを手に持って記念撮影すれば宜しいですね。
そして撮影後には当然のことですがそれを持ち帰ること・・・これが山を汚さない常識的なマナーだと思います。

現に小生のお友達の一人はそうしてみえますね。

「山頂」の一等三角点 ↓

「山頂」には一等三角点が有り、この山の風格に味付けがされている感があります。



「山頂」を示す看板 ↓

ここが恵那山の「山頂」・・・・と示す看板はこれ一つです。小生以外には誰もいない静かな空間でした。



櫓 ↓

山頂に櫓があります。残念ながら仮に天気が良くてもこの上からは遠くの山なみを見ることができません。
どうせ設置するなら、火の見櫓的な見通しの利くものが出来たらよかったですね。



稜線の道 ↓

「山頂」で腹ごしらえし、身支度を整えて帰途につきます。まず始めは広河原道を使って主稜線を下りて行きます。



稜線から望む三河の山 ↓

主稜線上から南方面に見通しの利く場所がありました。そこから枯れ木の向こうに愛知県の茶臼山が見え、その右に三ツ瀬明神山が見えました。




笹の中 ↓

稜線から愛知県の山を見たあとはレインコートの上下を身につけて、軍手をして、笹薮の中に突っ込み黒井沢道に短絡します。



黒井沢道に合す ↓

雨で濡れた笹は茎の部分がすべり易くて気を使いましたが、やがて黒井沢道に合流できました。
この道は亜高山の針葉樹林帯で、バイカオウレンとオサバグサの咲く道ですが、今回はオサバグサが未だつぼみの状態でした。雪が遅くまで残っていたのではないでしょうか。



オオカメノキ ↓

オオカメノキも未だ盛りのように花を咲かせています。



大川入山 ↓

大川入山は至近距離と言うような近さで見えています。



イチヨウラン ↓

全く残念なことですが、毎年見てきたイチヨウランの群生地が消滅していました。
これは小笹の草刈りによって、絶妙な状態に保たれてきていた明るさと温度・湿度環境が一網打尽に壊されてしまったたからのようでした。
この画のものはそれ以外の場所で見つけたものです。



カラマツ林 ↓

亜高山の針葉樹林帯の道はカラマツの植林帯に移行していきます。古来の植生が駆逐されて画一的に唐松の植林となってしまい、林床の草花は一気に損なわれてしまったようです。


コバノイチヤクソウ ↓

そんな中でやっと見つけたのはイチヤクソウの仲間ですね。これはコバノイチヤクソウではないでしょうか。




テンナンショウ属 ↓

テンナンショウ属も姿を見せてくれます。



ギンリョウソウ ↓

この場所でギンリョウソウが20株ほどありましたが、みな背丈が低いものばかりで、いかにも咲き出したばかりという風情でした。



エンレイソウ ↓

エンレイソウは既に種をつけています。


エンレイソウ ↓

その種をつけたエンレイソウの株の根元付近でこれは可愛いエンレイソウのチルドレンが群れて遊んでいるようです。
コメント (2)
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