ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/7日 雨とともに歩いた恵那山 その4:タケシマラン オサバグサ バイカオウレン

2014-06-14 06:58:50 | 草花
恵那山という山を遠くから眺めると山頂部分が丸くてなだらかになった、まるで鯨の頭から背中を見るようなそんな感じの特徴的な山容をしています。

明治時代に日本のアルピニズムの先鞭をつけたウォルター・ウェストンもこの山姿に心寄せられる何かがあったのでしょうね。
標高が3000mに遠く及ばない山に、交通網が未発達な中で、わざわざ来て登っているのですから。

この山の頂上部分と言っても良いと思いますが、2000mを超えた脊梁部が湾曲しながら東西3kmに亘り横たわります。
おそらくこの部分が遠くから見たときの鯨の頭から背中のように見えるのでしょうね。

今回は恵那山の全体像を撮ることが出来ませんでしたが、6/11日付けの「その1」記事中の、上から3番め「行跡を鳥瞰」カシミール図でそのことを確認できると思います。

タケシマラン ↓

これまでもタケシマランの姿を見てきましたが、ここで初めて花をつけた株を見ました。



空八丁 ↓

このあたりで標高1900mを超えたようです。ここからやや傾斜を増した樹林の中に入っていきます。



オサバグサ ↓

ここでオサバグサのつぼみが出て来ました。開花株に逢えそうで期待が膨らみます。



オサバグサ ↓

この斜面ではオサバグサがかなり密度濃く出現してきます。そしてやがて開花した株に出逢えました。オサバグサはわが国の特産種だそうです。



オサバグサ ↓

今山行中で一番良く開いた状態に出会えました。恵那山のものはわが国におけるオサバグサ分布の南限に当るそうですから、さしづめ世界で一番南に位置するオサバグサということになるのでしょうか。



コミヤマカタバミ ↓

コミヤマカタバミはご機嫌斜めで、花を開いてくれません。



十六合目 ↓

16合目、標高2000mを超えて来ました。



針葉樹林帯 ↓

あたりは針葉樹林帯になり、イメージする亜高山帯そのものの景色となります。



ツルリンドウ ↓

道端にツルリンドウの未だ小さい株が出て来ました。雪の下にいた期間が長かったようですね。


ツルリンドウ ↓

こちらは実が未だ残っていました。



バイカオウレン ↓

下の方では種になっていましたが、雪の遅くまで残る頂稜部では花が未だ咲き残っています。



バイカオウレン ↓

こちらは畸形的な花びら(じつは萼片)のものを見つけました。


平らな道 ↓

遠くから見た「鯨の背中」部分に到達していますので、道はなだらかになっています。



ユキザサ ↓

ユキザサはたくさん蕾をつけて頭を垂れています。



十八合目 ↓

十八合目で、標高は2100mを超えて来ました。



ショウジョウバカマ ↓

頂稜部でも雪が遅くまで残りますので、こういう植物も生育できるようです。。


一乃宮 ↓

小さな祠が出てきて、これを一乃宮とされていました。以後順次六乃宮まで続き、最終は一等三角点のある場所に恵那神社本社(奥宮)の祠があります。
一乃宮では標高2150mを超えています。
コメント (12)
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