ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

9/13日 本宮山(砥鹿神社・岩戸神社・一等三角点・スカイライン歩き・県道歩き)その3  渓流を越えて気まぐれに

2017-09-17 07:09:10 | 草花
渓流に沿って少しずつ高度を上げていきますが、道が大きく迂回するところに差し掛かると、再び体内の”気まぐれの虫”が騒ぎ出しました。

対岸に尾根があって、それはこの渓流に並行して走っています。その尾根は以前、何度か使っています。
ここまで歩いて来た道が、これから先は大きく迂回していて、長いダラダラ歩きに飽きてきていたので、ここで対岸の尾根に行こうと決めました。

まず沢まで下り、沢から尾根まで短い距離ですが、藪を漕いで尾根に直登します。
そこから先もやはり、長いダラダラ稜線歩きでしたが・・・・・・・適当に変化を楽しんで行きます。

おきな淵 ↓

これまで見てきた場所とは違い、ここでは水を湛えた淵が出て来ました。水はきれいなものです。



クサアジサイ ↓

今年は初めて見るものです。




滝 ↓

このくらがり渓谷では落差の一番ある滝のような気がします。水流の落下は5メートルほどあるのでしょうか。



ダンドボロギク ↓

ある場所でダンドボロギクが密生していて、風が吹くと綿毛が宙を舞っていました。この植物はパイオニア植物で、崩れた斜面などにいちはやく生育しますね。



休憩舎 ↓

左手に古くからある休憩舎が見えます。道はここから左に大きくカーブします。



ウバユリ ↓

岩の上に花の終わったウバユリを見ます。ウバユリが岩の上に生えているのは珍しいのではないでしょうか。地中深くには根を出せないので、ウバユリにしては背丈も随分詰まっています。



沢底から対岸の尾根を見る ↓

対岸の尾根を目指す場面に来ました。まずは沢の底まで下ります。そこから対岸の尾根を見上げたところです。短い区間ですが、ここから藪漕ぎ開始です。



尾根歩き ↓

尾根についた後は、両側が杉・檜の植林になっている道を進みます。



中部電力の施設 ↓

行きついた先に中部電力の無人施設があります。マイクロ波の反射板があったりしたようですが、今でも使っているのかどうかはっきりわかりません。



宮標石 ↓

尾根の高いところに宮標石がありました。石柱のマークは宮の字をデザイン化したもので、明治時代に御料林とされ皇室所有の土地としたときの標石です。



裸の斜面 ↓

馬の背平に向かって少し下って行くと、伐採によりあたりが開けて、すっかり様変わりしていました。



馬の背平 ↓

いつもここに来た時は薄暗い感じがしていましたが、あたりが開けてしまって、まるで別世界になっていました。この斜面も来年あたりはダンドボロギクで賑やかになりそうです。



開けた視界 ↓

馬の背平からは急登が始まりますが、それまでは木々に阻まれていた視界が伐採によって、俄然開けています。
おそらく三河湾方面だと思いますが、見えるようになりました。
冬晴れの日に双眼鏡を持ってここを訪れて、何処がどういう風に見えるのか再確認したいと思います。



お二人さん ↓

下を行くのは先刻まで同じ登山道を歩いた二人連れで、彼らは山頂までの迂回路を歩いています。
伐採する前はこんな眺めはありませんでした。山が裸になって初めて見えた景色となります。




再び宮標石 ↓

馬の背の急登を登り詰めたところの道の脇に、岩に隠れるようにしてあった、宮標石をまた見つけました。



岩戸神社の鳥居 ↓

山道の脇に朱塗りの鳥居が立っています。ここから木の段を下って、行って見ることにします。



国見岩 ↓

逆光線で見づらい画ですが、「天の磐座」(あまのいわくら)とあります。
太古の昔から私たちの祖先は、神を招き、感謝と祈りを捧げる祭祀を執り行ってきましたが、それに答えて神が降臨こうりんされる依代(よりしろ)が、磐座(いわくら)だそうです。
この大岩の一番下の部分に岩戸神社があります。
この国見岩は今見えている部分は氷山の一角で、これから下に30-40メートルもある大きな一枚岩です。



安全柵 ↓

国見岩の底までは急な崖沿いの下りになっています。そこに道がついていますので、ステンレス製の安全柵がついています。



国見岩の底 ↓

岩の底までやって来ました。真ん中の長方形の暗い穴が”参道”入口で、光の届かない、暗い岩の洞窟を、腰をかがめて、蟹のように横向きに歩いたその先に”神社”があります。
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9/13日 本宮山(砥鹿神社・岩戸神社・一等三角点・スカイライン歩き・県道歩き)その2  横道歩きを織り交ぜて・・

2017-09-16 07:08:30 | 草花
くらがり渓谷の渓流沿いの道は木陰が多くて、名前通りに”暗く”感じるようなところもあります。
本来の道は渓流沿いにずっと歩いて行くのですが、何度も来ている道ですので、変化をつけて歩きたくなり、普段とは違う道に逸れてみたりしながら高度を上げていきます。

この山の標高は多寡だか789メートルなのですが、距離もそこそこあって、なかなか歩きでのある山道なのです。

懸崖?の建物 ↓

渓流の岸辺は岩になっていてその上に建物が立っています。この建物は売店で、こちら側から眺めた時に、流れにかぶさるように見えますが、表(道路)側から見るとそんなことは見えて来ません。



テンナンショウ属 ↓

実はまだ青いですが、既に頭の重さの所為で、茎が寝てしまっています。



エゴノキ ↓

渓流に掛かる橋の上からは、エゴノキの実が見えていました。



昼間なのに暗い ↓

木陰が深くて、昼間なのに暗く感じられる道を進みます。”くらがり渓谷”という名前が相応しいところですね。



急斜面に取付く ↓

ここで渓谷から一時離れて、山の斜面に取付く道があります。ここでは「ハイキングコース」としてありました。この道に入ることにしました。



イワカガミ ↓

イワカガミの塊が出て来ましたが、花の時季はとっくに済んでいます。



センブリ ↓

センブリの若い株を見つけました。花が咲くのは10月の中旬以降でしょうか。



マンリョウ ↓

青い実の着いたマンリョウも出て来ました。この小低木は寒風に曝されないような場所を選ぶようですね。



作業用の林道 ↓

山の急斜面を歩くこと15分位で地道の林道に出ました。これは山作業の車が入るだけの道ですね。
この林道を使って、先ほどまで歩いて来た一般登山道に合流することになります。



マツカゼソウ ↓

道の脇にマツカゼソウが出て来ます。



イヌザンショウ ↓

イヌザンショウは赤い実をたくさんつけています。



ジャケツイバラ ↓

そのイヌザンショウにジャケツイバラが絡みついていました。実の莢を一つだけ頂いてきました。


家で、焼け焦げたような色の莢を開くと、黒い粒が出てきて、ついでに虫も見つけました。



ナガバヤブマオ ↓

こんな草もこれから後たくさんの場所で見ていきます。



枝垂れるハギの花 ↓

道にハギの花が枝垂れて被さっています。なかなかの眺めではないでしょうか。(面倒なので萩の種類は詮索しません。)



シキミ ↓

ここまで来るとシキミは自生しています。



センブリの群生 ↓

道沿いにセンブリの群生を見ました。よくぞ採られずに生き残ってくれたものです。



ダイモンジソウ ↓

道は合流して、再び渓流沿いに歩いて行きます。流れの中に岩が出ていて、その割れ目にダイモンジソウがついています。花はもう少し後になりますね。



タマアジサイ ↓

今度は明るい場所で咲く花に出会えました。花が少なくなった時期ですので、こういうものでもありがたいことです。



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9/13日 本宮山(砥鹿神社・岩戸神社・一等三角点・スカイライン歩き・県道歩き)その1  未だ夏が残っています。

2017-09-15 07:07:14 | 草花
13日に本宮山を歩いて来ました。
前(12)日は雨が降っていて、翌13日は良い天気が戻るということでしたので、どこにしようかと思案していました。
当初は、秋の花がたくさん咲く、雨生山にしようと考えていましたが、13日朝、目覚めた時に、花を楽しむよりも、歩くことそのものに力点を置こうという気持ちが強まり、目的地を花のあまりないこの本宮山に変更しました。

歩くことが目的ですので、ただ山道を往復するのではなくて、ぐるっと回遊するようにしました。
何度も歩いている山域ですので、適当に変化をつけて、好き勝手に歩き回ることにしました。
位置図 ↓


行程実行図 ↓

普通の地図とは違い、西を上にして貼りました。駐車場から反時計回りで歩きました。

断面図 ↓

左側は往路で山道歩きですので勾配は急ですが、右側は復路の車道歩きですので勾配は緩くなります。

駐車場 ↓

朝飯を普通の時間に食べ、それから出て来ましたので、ここに着いたのは午前9時半で、歩き始めは9:45分のことでした。駐車場の入り口に午後5時過ぎには出入りができないとありましたので、心に止めておきます。(このことが、のちに大変なことになりました。)



ツユクサ ↓

駐車場の外周に野草の花が咲いています。急ぐ旅ではないのでお付き合いします。



キツネノマゴ ↓

外周ののり面の上で咲いているので、撮りやすい位置にあり、これは有り難いことです。



ヒメキンミズヒキ ↓

普通のキンミズヒキよりもやや貧弱ですね。



ゲンノショウコ ↓

ゲンノショウコは身近では見られなくなっていますが、ここまで来ると普通に咲いています。



ジョロウグモ ↓

ジョロウグモものびのびと巣をかけています。この蜘蛛も住宅地からは姿を消していますね。



入山口 ↓

ここからくらがり渓谷のハイキングコースが始まります。ゲートをくぐると、ツクツクボウシの鳴き声に交じってミンミンゼミの鳴く声も盛んに聞こえてきます。この山では未だ夏が残っていると感じました。



イタドリ ↓

今回はイタドリをたくさんの場所で見かけました。



ツルリンドウ ↓

ここでは株だけで、花も実もついてはいませんでした。



アキノギンリョウソウ ↓

アキノギンリョウソウは未だ立ち上がっては来ていなくて、集団でうずくまっているように見えます。



イワタバコ ↓

花の終わったイワタバコですが、葉の方はまだ元気いっぱいです。



ヘビ ↓

ヤマカガシでしょうか? 昨日の雨から解放されて、日向でノビノビ身体を温めていたのでしょうか。
小生が通りかかると、そそくさと退却していきます。



キッコウハグマ ↓

全草を写せないので、穂の部分だけを撮りました。花は開かない(閉鎖花)ことが多いですね。



タマアジサイ ↓

川岸でタマアジサイを見ます。コントラストが強いので満足な写真が撮れません。



アケボノシュスラン ↓

楽しみにしていたアケボノシュスランは未だ蕾でした。



キノコ ↓

枯れた樹の幹にキノコがびっしりとついていました。
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昨日は秋らしい風が吹いていました。

2017-09-09 07:09:21 | 草花
昨(9/8)日は、西三河では朝から爽やかな風が吹いていました。
朝は寝ていた枕もとで、外構物が時折吹く風に揺れてゴトゴトと音を立てていて、そんなことからも秋を感じました。

しかし、風は爽やかでも、日差しはまだ強くて、自転車に乗って外に出ると未だ夏が残っていると実感しました。

公園の方に自転車を漕いでゆくと、ナントナント・・・もう死に絶えたかと思っていたクマゼミが一匹だけ元気に鳴いていたのでびっくりしました。

近場をぐるっと一回りしてきましたが、公園にドングリが落ちているわけでもなくて、本格的な秋の到来はまだ先のことではないかという感じが強くなっています。

この月曜日に親しらずを抜歯して、歯科医に言われる通りにおとなしくして過ごしていましたが、お陰様で、経過は順調のようで、これからまた、外に出て行こうかなと考えているところです。

イヌマキの実 ↓



同じイヌマキの実でも赤っぽくなるものと、黒ずんでいるものが出来ています。
実の付け根につく赤っぽい部分、あるいは黒ずんでいる部分は花托というそうで、この部分は柔らかくて、食べられます。 やや甘味があって、グミキャンデーのような弾力が少し感じられます。
でも、その先の青い部分は硬くて、食べることはできません。(毒があるとのことです。)



ワレモコウ ↓

川岸で生育していたものを、もう20年以上前のことですが掘って一部頂いてきました。
それを庭に植えたところ、肥料が効いているのでしょうか、大きく育ちます。
昨日、自転車で巡回した時に、もともと生育していたその場所に行って確認しましたが、その川岸では、農薬散布やらでやられたようで、モウワレモコウの草姿はありませんでした。



越後つついし・・・・・

・・・親しらずを抜歯しましたが、グロくなりそうでしたのでその当たり障りのない部分だけ・・・。

「歯医者さんから記念に持ち帰りますか?」と聞かれた時にすでに小さな透明パックに入っていましたので、その好意を無にしないために、思わず「Yes」と答えたものです。
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8/29~8/30日 針ノ木岳と蓮華岳山行 その7(最終記事):針ノ木峠から前日に来た道を通って下山する。

2017-09-08 06:55:36 | 草花
針ノ木岳・蓮華岳の最終レポートとなりました。
前回の記事で、すでに峠から下り始めていますが、それの続きで、午前10時34分から、扇沢に午後3時10分に着くまでの道のりで、出逢った風物をあげていきます。

”ウメバチソウ” ↓

来るときも写していますが、この花を撮るのが結構難しくて、「保険」のつもりで何度でもカメラを向けてしまいます。(本音はこの花が好きだからなんですが・・・)



雪渓を見下ろす ↓

雪渓の右寄りを、人が歩いて来るのが見えます。



ミヤマママコナ ↓

雨に濡れた後はガスのヴェールに守られて美しい色が強調されます。




ミドリユキザサ ↓

マイヅルソウの実のように中途半端な色ですが、これも同じように赤い実になるのでしょうか。



右岸の水のしたたり ↓

結構高い位置から水がバラケて落ちています。滝というよりも自然のシャワーといったところでしょうか。



ナマステ・・・・ ↓

長靴を履いて登って来る若い衆・・・・この人には見覚えがありました。針ノ木小屋で手伝っていた方で、たしかネパール人ということでした。
体格のがっしりした、好感の持てる青年でしたね。で、写真を撮らせてもらいました。
別れ際に挨拶を「ナマステ」と送り、それで良いのかと聞いてみたら、うんうん…と頷いていました。



雪渓の見納め ↓

楽しみにしていた雪渓もこれで見納めです。



ミヤマクワガタ ↓

この花に気づかずに通り過ぎたところ、同行の女性が呼び止めて教えてくれました。こんなことばかりの続いた今山行でした。



クルマユリ ↓

来るときに気づかなかったクルマユリですが、未だ蕾でした。



”ギボウシ”畑 ↓

”ギボウシ”も清々しい青紫色で群れています。



コメツツジ ↓

こちらは5裂(5弁)していますので、コメツツジの方でしょうか。



シモツケソウ ↓

色鮮やかなシモツケソウに拘ります。前日よりも派手に見えてしまいます。



オヤマボクチ ↓

オヤマボクチは青い蕾でしたが、かなり大きなものになっています。葉裏を見ると雪のように真っ白です。



サワヒヨドリ ↓

下に降りて来るにしたがってガスは晴れてきています。この花にはアサギマダラが寄るはずですが、見当たりません。



タケシマランの実 ↓

タケシマランはもう実を赤くしています。 花の割には大きい実をつけますね。



サンカヨウの実 ↓

サンカヨウは葉がボロボロになっていて、実の着き方も良くありません。既に実を落としているのでしょうか。



大沢小屋 ↓

前日に登るときに立ち寄ったこの小屋に帰りも立ち寄ります。小屋番の方は親切に応答してくれます。



斜面から湧き出して沢の源流となっている ↓

ここでは山の斜面から水が湧き出していて、下流の沢の始まりとなっています。



アサギマダラ ↓

やっとカメラに捉えたアサギマダラはヒヨドリバナ系の花ではなくて、オオイタドリについていました。



ゴマナ ↓

来るときに見落としていたゴマナでした。



ネジバナ ↓

アスファルトの林道脇でネジバナを見ました。これはあとから進入してきたものでしょうね。



謎の坑道 ↓

道の脇に坑道があり、これは今では使われていないようです。いつ頃に何のために造られたものでしょうか。



オカトラノオ ↓

扇沢に戻って来ました。道の脇にオカトラノオが咲いています。



ヤナギラン ↓

朝はフラッシュを焚いて撮りましたが、こんどは日光ですので、自然の色に近いと思います。



歩行数 ↓

これは二日目の歩行数です。一日目は21,412歩。合計で45,396歩となり、距離にすると約23kmになるようです。

ここから車に乗って、家に向かいます。5時間弱で帰着しました。

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