ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

5/19日 南アルプス林道歩き その4:戸台川側に出る。甲斐駒ヶ岳と鋸岳 道端にはいろいろな草花が。チチブシロカネソウまで

2019-05-24 07:07:46 | 草花
道は三ツ石山の尾根を回り込んで、北側に出て、戸台川の上部を歩くことになります。
林道と戸台川の水面との高度差は270mくらいもあり、歩く方向(北沢峠)に向かって左側は川までの間は相当の急斜面になっています。
しかし、路側にはカラマツやカツラが並木のように立っていて、その下側にはこの山特有の落葉広葉樹が生い茂っていますので、崖側の眺めを遮蔽していて、恐怖感をあまり感じることはありません。
林道はこれから主に山(右)側に豊かな植物相があり、4人の目で、花探しをしながらのんびりと歩いて行きます。
林道をあと、3km半ほど歩き、その間に高度を250mほど上げていきます。
センボンヤリ ↓

今回の山旅で見たセンボンヤリは大半のものは花が終わっていましたが、こういう姿も残ってはいました。



甲斐駒ヶ岳 ↓

久しぶりに間近で見た甲斐駒ヶ岳は、山頂付近に雲が居ついていました。



ウワミズザクラ ↓

ウワミズザクラも蕾のものから、このようにきれいに咲いたものまで、何度か出現してきました。



ヤマブキ ↓

ヤマブキは駒ヶ根から中沢峠までの車中でも見かけましたが、花は終末期のものでした。
林道歩きが始まってからは高度が上がっていますので、良い姿のものが出てきました。



鋸岳 ↓

甲斐駒ヶ岳の左手に鋸岳が続いていますが、より近くにありますので迫力ある見え方をしています。



ミヤマザクラ ↓

今度は近くで咲いています。



ハシリドコロ ↓

ハシリドコロは何度か株を見てきましたが、幼かったり、花をつけていなかったりのものでした。
ここに来てやって花をつけた株に出会えました。



ネコノメソウの仲間 ↓

ネコノメソウの中では比較的花の大きめのものを見ます。



林道の脇に廃屋 ↓

この廃屋は営林署の施設跡だと聞きました。麗しい緑陰の道を進みます。



イカリソウ ↓

まだ時季が早いのでしょうか?今回はすっきりした花姿を見ていなかったように思います。



ヒゲネワチガイソウ ↓

ヒゲネワチガイソウはやっと花の残った株にありつけました。



タラ ↓

美味しそうなタラの芽ですが、写真に撮るだけで採取はしません。



ミツデカエデか ↓

花を見るとカエデの仲間ですが、葉の様子がちょっと違います。図鑑で調べるとミツデカエデが近いかなと思いました。



ヤグルマソウ ↓

この道筋でもっと遡って行けば花をつけるような大株にに出逢えるかもしれませんが、今回は花をつけないこの小さい株が見納めとなりました。



落葉松並木 ↓

林道造営時に斜面をガンガン崩した、その際に植えたものなんでしょうね、恐らく。



チチブシロカネソウ ↓

これもお目当ての花の一つになっていました。第一発見者はもちろんぴーちゃんでした。



フタバアオイ ↓

葵の紋所の葉を二枚だけ持つ草ですが、葉の下の地際に花をつけていました。



チチブシロカネソウ ↓

今山行ではこれ以降、チチブシロカネソウを随分たくさん見ることが出来ました。
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5/19日 南アルプス林道歩き その3:中央アルプスや仙丈ヶ岳の景観と林下の草花、林道沿いの木々を楽しむ。

2019-05-23 07:06:02 | 草花
南アルプス林道は、三ツ石山の尾根を標高1250m付近で、南側から北側に回り込むようにつけられています。
それは川の流れで言いますと、尾勝谷側から戸台川側に回るということになります。
そうなると仙丈ヶ岳の景観は無くなり、代わりに甲斐駒ヶ岳や、鋸岳を見るようになります。
今回の記事ではその境目の尾勝谷側最後のレポートになります。
マルバアオダモ ↓

これも崖から離れて咲いていました。望遠で一杯に引き寄せます。



フジ ↓

ノダフジか、ヤマフジかについては区別をしていません。



エニシダ ↓

これも外来種で、よく一般道の路肩に植えられているのを目にしますが、こんな山奥にも入り込んでいます。



中央アルプス ↓

中央アルプスの雪嶺が見える位置に来ました。雲が邪魔していますので、もう少し上部まで歩いて行く間に雲が晴れれば・・・・と思って、そこまで行って眺めることにします。


仙丈ヶ岳 ↓

仙丈ヶ岳はこのあたりが見納めとなります。



ヤマツツジ ↓

今回の歩きの行程中では、この一度だけ目にしました。



フデリンドウ ↓

フデリンドウは日を浴びて花が開きますが、歩き始めが午前8時半頃でしたので、花が開いている時間帯になっていました。始めの一輪も、もちろんぴーちゃんが見つけてくれました。



ヒゲネワチガイソウ ↓

ヒゲネワチガイソウの初めての株は花が終わっていて、種を作っている最中のものでした。



イチヤクソウ ↓

こちらもぴーちゃんが見つけてくれた、花の蕾をつけたイチヤクソウです。



ヒトリシズカ ↓

車から降りたところで見たヒトリシズカは、花が済んで葉が茂ったものでしたが、高度を上げてきたここでは、可愛い花の姿が残っています。



中央アルプス全景 ↓

中央アルプスの全景が伊那谷の向こうに30kmほどの距離で見えていますが、残念ながら北部の峰々は肝心の頂上部分を雲に邪魔されています。



雪形の「島田娘」 ↓

しかし、雪形の「島田娘」は地肌にその模様を残して見えています。(黄色の線内)



林道を短絡 ↓

林道が電光型に屈曲していますので、短絡しようとしています。林内を歩けば、また別の植物と出逢えるかもしれない・・・・・と目論んでのことです。



フデリンドウ ↓

思或通りにフデリンドウの可愛い花がポツポツと姿を見せてくれました。
この花を見ることも今回の密かな目的になっていましたので、大喜びで(静かに)林下を歩いています。



チゴユリ ↓

また、花探しの名人さん(ぴーちゃん)が、小さな一輪を見つけてくれました。



ヤブレガサ ↓

これは花ではありませんが、お気に入りの姿ですので、アルバムの仲間に入れます。



フデリンドウ ↓

短絡路の終局付近では、沢山この花を見ていきます。
最後のところはかなり急な斜面ですが、それを越えるとまた、林道に復します。



白樺 ↓

あたりは白樺の密度がやや濃くなっています。この林道歩きでは白樺の木は時々現れますが、密度濃くは生育していません。



落葉松 ↓

道は尾勝谷側と戸台川側の境目近くになっています。これが現れると戸台川側になります。



ウリハダカエデ ↓

ウリハダカエデも路側で何度も見ています。
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5/19日 南アルプス林道歩き その2:林道は緑滴る尾勝谷側を大回りしながら、高度を徐々に上げて行く。

2019-05-22 13:55:46 | 草花
戸台大橋を渡ると、林道は初めは黒川沿いで、次にその支流の尾勝谷に向かって回り込むようにつけられています。
尾勝谷を見下ろしながら約1.6km進むうちに、高度は約140m上がります。
そしてそこから先も大掛かりなつづら折れを繰り返して少しずつ高度を上げていきます。
何しろ林道バスの走る道ですから。勾配は緩やかに付けられています。
この記事では、尾勝谷側の若葉から青葉に移り行く山の景色などを纏めてレポートしていきます。
オニグルミ ↓

戸台大橋の上から黒川にせり出して咲いていたオニグルミの花を撮ります。



戸台大橋を振り返る ↓

橋を渡って林道歩きが始まり、始めのところは黒川沿いに歩くことになります。この道は全行程が舗装道路です。時々道の右側に猿の糞が落ちていたりします。


ダンコウバイ ↓

ダンコウバイは花が終わって若葉になっていますが、既に特徴ある形が出来上がっています。



仙丈ヶ岳 ↓

林道が黒川沿いから尾勝谷沿いに変わると、正面の遠くに雪の残った峰が見えて来ます。
それは約7.5km先の仙丈ヶ岳です。(標高3,033mで、深田100名山の一つ)



ビロードモウズイカ ↓

花が未だ来ては居ませんが、こんなところで外来種を見ます。おそらく林道造営時に紛れ込んだものではないでしょうか。
この南アルプス林道は長野県側は1979年に竣工し、1980年から供用開始されていますが、小生はその年の秋に北沢峠からバスに乗ってこの道を戸台大橋まで下ったことがあります。



ヒメウツギ ↓

多分ヒメウツギだと思います。この近辺では岩にへばりつくようにして、(そんな環境が好みなんでしょうね。)所々で見かけました。



対岸の山 ↓

若葉から青葉に移る過程の緑の山です。対岸で圧倒的なボリュームで聳えていました。
若葉のきれいな山は秋の黄葉も美しいと言いますが、実際に秋、こちらに来てこの山が美しく染め上げられた姿を見たことがありますが、大掛かりで天下一品の眺めでした。



仙丈ヶ岳 ↓

林道は、今のうちなら仙丈ヶ岳に近づく方向に進みます。木の枝の邪魔しないところでもう一度撮ります。



桐 ↓

林道沿いの崖っぷちで桐の木が時々出てきます。おそらくは野鳥の糞からの発芽なんでしょうね。



ミズナラ ↓

崖から林道にせり出すようにして、花を見せてくれます。こういう木の実を猿などがアテにしているのでしょうね。



ジュウニヒトエ ↓

コンクリート片の隙間から花の終末期の株が見えています。ジュウニヒトエだと思うのですが、先ほど外来種のビロードモウズイカが、入り込んできているのを見ているので、もしかしたらセイヨウジュウニヒトエかもしれないなと腰が引けて対面しています。



トチ ↓

今年は花が遅れているようで、未だに蕾のこんな姿しか目にしませんでした。



ミヤマザクラ ↓

崖っぷちのやや遠くで咲いているので、望遠で引き寄せてもこれくらいにしか撮れません。



アマドコロ ↓

林道が尾勝谷側に回り込む最遠点に着きました。これからは戻る方向に歩いて、つづら折れを繰り返しながら高度を上げていきます。
曲がり角のところでアマドコロを見ます。



滝 ↓

この滝は最遠点の目印になります。今回は水量が少ないので、爽快感はありませんでした。



柳の仲間 ↓

これは何柳でしょうか?花が進んで穂がほほけて、柳絮が気まぐれな風によって飛びます。
林道歩き中に時々小さな穂綿が飛んで来るのを見ました。



ズミ ↓

ズミの花は所々で目にしました。花にはやや遅いかな?と感じました。



コナラ ↓

標高が1100m付近でも未だコナラの木を見ます。花の様子は上に出たミズナラとよく似ていますね。
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5/19日 南アルプス林道歩き その1:自宅から一般道、東海環状道、一般道、中央自動車道、一般道路を走って伊那市長谷戸台まで

2019-05-21 16:35:48 | 草花
この日曜日に久しぶりで四人連れで山を歩いて来ました。
小生は車の運転免許証を返納してしまいましたので、自動車移動の全行程がぴーちゃんの運転になりました。
(お疲れさまでした。そして大変ご苦労様でした。)
その日は早起きして、自転車でぴーちゃんの家まで走ります。そこからは長野県平谷村の道の駅にて、待ち合わせの東三河のお二方と4人揃って、駒ヶ根経由で中沢峠越えして、伊那市長谷戸台まで一気に走ります。
旧長谷村の戸台大橋のすぐ近くの駐車場所に着いたのは午前8時半頃のことでした。
車を降りると足元に早くも草花が出てきます。写真を撮ったり、トイレを済ませたりして、早々に出発して、戸台大橋からは徒歩で、昔は南アルプススーパー林道と呼ばれていた道をテクテク歩いて行くことになります。
位置図 ↓


実行図 ↓


断面図 ↓





南アルプスの山並み ↓

飯田山本のICから中央自動車道に乗ります。すると南アルプス北部の峰が見えています。
今日は天気が悪くはなさそうです。



風越山 ↓

飯田市背後の風越山は秋のベニマンサクの花を楽しめるところです。



陣馬形山 ↓

陣馬形山からは中央アルプスと南アルプスの景観が楽しめます。



仙涯嶺から空木岳までの雪嶺 ↓

前山の背後に雪を纏った峰の稜線が見えて来ました。中央アルプス南部の峰々です。



戸倉山 ↓

この山は中央アルプスと南アルプスに挟まれているのでどちらの眺めも良いということですが、小生は未だこの山を歩いてはいません。



中央アルプス南部 ↓

高速道路を駒ヶ根ICで下りますが、その少し前に中央アルプス南部の山並みがすっきりと見えていました。


駒ヶ根ICで下りて、一般道を伊那市長谷戸台に向けて走ります。途中で中沢峠と言う箇所付近は道が狭くて、注意を要します。

旧長谷村に入ってから、黒川を遡って戸台まで走り、戸台大橋の近くに駐車スペースとトイレがあるので、そこに車を置きます。

クサノオウ ↓

車を降りたその足元に早速草花のお出迎えがありました。

カキドオシ ↓


ヒトリシズカ ↓


テンナンショウ属 ↓


アカネ ↓

花は未だ咲いては居ませんが蔓を盛んに伸ばし始めています。

ムラサキケマン ↓


ニガイチゴ ↓


それでは、草花の”撮影会”を終えて歩き出すことにします。

同行者 ↓

写真を撮っている小生を入れると「一姫・三太郎」の四人連れとなります。



戸台大橋 ↓

この通せんぼから先が南アルプス林道となります。ゲートの左側からにじり歩いて林道内に入ります。
下の流れは黒川となります。
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5/15日 刈谷市井ヶ谷の小堤西池のカキツバタ

2019-05-18 07:07:28 | 草花
5月3日に小堤西池に来た時にはカキツバタの花を見ることが出来ませんでしたが、15日なら花が進んでいるのではないかと思い、再び自転車を漕いでやって来ました。

花の進み具合は全体の三割程度ではないかと思いましたが、それでもすべての花が新しいものばかりと言うと、そうでもなくて、萎れたものも混じっていました。
ボランティアの案内の方に聞いたところ、一本の茎からは二花ないし四花が上から順に咲くそうですから、これは拙庭に植えてあるユウスゲと同じことだな・・・・と感じました。

ということですから、20日頃には池全面で花を楽しむことが出来ると思いました。
遠景 ↓

背後に丘陵地があり、これによって池が自然と守られているように見ますが、実際には環境を保全するのに地元の方やボランティアの方たちが不断の努力をして現状維持をしているのです。


臨時の案内所 ↓

ここにボランティアの方たちが詰めています。今回は永らく環境保全の要となってきた方に博物学的にお話しを聞くことが出来て、大変参考になりました。


近景 ↓

水が少なくて湿地のようになっています。

遠くに池 ↓

遠くに水面も見えます。

赤味掛かった花 ↓


色の浅い花 ↓


標準的な花 ↓

この色が普通に見られる花色です。

群生 ↓

今のところは群生と言ってもこの程度です。

池 ↓

池全体では2Haあるそうですが、ほとんどは湿地状になっていて、それを含めて大きな池と見なしますと、池の中にこのような小池が散在しています。

水面上にも株 ↓


西側の案内所 ↓

池の西側にも案内所があり、今はそちら側に多く花が咲き出しています。

アメンボ ↓


濃淡 ↓

色の濃淡を対比させてみました。

中間点の奥にある池 ↓

観光の人はあそこまでは行けません。

端正 ↓

いつ見てもこの花の形の端正さには頭が下がります。

ミシシッピアカミミガメ ↓

在来種を駆逐する、”およびでない”亀がここでも蔓延って来ています。

チガヤ ↓

池の外周は「あぜ道」→「U字溝」→「歩道」→「法面」→「畑or田んぼ」となっています。法面の際でチガヤが穂を出しています。

メダカとアメンボ ↓

池を泳ぐメダカが写真を撮らせてくれました。

麦畑 ↓


写生中 ↓

畔に座り込んで、近くの花を描いています。絵具ではなくクレヨンのようなものを使っていたと思いますが、用意されていた色数の本数が半端なく多かったのが驚きでした。

ハリエンジュ(ニセアカシア) ↓

自転車を置いた場所にはハリエンジュ(=ニセアカシア)が咲いています。
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