板東しょうごの「ふるさと三木に帰れる町に!」

一度三木から離れた若者が、ふるさとに帰ろうとしても、仕事がないから帰れない。若者がふるさと三木に帰ってこれる町にしたい!

私の職歴 その4 <物流センター>

2011-02-11 19:18:32 | 人物像
 物流センターでの庫内作業の仕事をしました。
ある時は冷凍冷蔵センターでマイナス30度の世界で在庫の検品をしていて凍傷にかかったりもしました。フォークリフトも運転できます。

 ある現場の委託契約は時間単価の契約で仕事量が多くて残業しても同じ単価でした。仕事量が少ない時は、フルタイムのパート労働者に午前中に帰ってもらえと委託元が直接言ってきました。業務上の実質指示系統は委託元企業の社員にありました。

 少しでも意見を言うと「嫌ならやめてもらってええねんで。やりたい言うてるところはいくらでもあるから。」と委託元の責任者から言われました。

 横柄な態度をとる委託元の社員もいました。そんな彼らも、本社の偉いさんがくる時はへこへこしていました。では本社の偉いさんは委託先の私たちに敬意が少しでもあるかといえばそんなことは感じたことはありませんでした。

 私自身もこの現場では、理念や理想を追うことが困難になり、ただ日々を回すだけの生活を送るようになりました。本来の私らしさを取り戻すのに数年かかりました。

 世の中に「偽装請負」という言葉が出てくる前のことでしたが、「偽装請負」そのものでした。委託先であった私たちは労働者のためにという思いがありまいたが、委託先が労働者を使い捨て程度しか見なかったら、労働者は本当に歯車でしかなかったでしょう。

 派遣労働の現場では、日常的に労働者が歯車としか見ないところもたくさんあります。正社員と同じ仕事をしていても賃金の格差が生じ、理不尽な社会が人の心を蝕みます。本来は会社の同じ仕事をしているのに正社員と派遣社員の待遇が違う会社のシステムに問題があるのに怒りの矛先が正社員に向きます。

 私は、派遣労働の原則禁止を強く望みます。正社員の労働者も派遣社員の労働者も人間性をダメにします。せめて同一労働同一賃金が当たり前の世の中にならなければならないと思います。

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私の職歴 その3 <清掃の仕事 その2(公契約条例)>

2011-02-07 01:22:54 | 人物像
官公庁関係の病院で清掃等の委託事業をしていました。

毎年、一般競走入札が年度末の3月に行われ、4月から同じ会社で同じ現場で働けるか労働者にとって不安な時期を迎えます。

いくらその病院で良い仕事をしていても、入札金額が一円でも他の業者が安ければ4月からはその業者に変わります。新しい業者は、まったく新しい労働者を採用するよりも、そこの労働者を引継いで採用した方が基本的には楽ですが、全員そのままとはいきません。新しい業者の都合で採用しない労働者も出てきます。また、同じ職場で働けたとしても、新しい業者に変わるわけですから、制服も、労働条件も変わります。労働条件は悪くなることはあっても、良くなることはまずないでしょう。

病院にとって経営の観点から見れば、一円でも安くなることはいいことでしょうが、患者サービスは劣化する方向になるでしょう。勿論病院は新しい清掃業者に対してもっと綺麗に掃除してほしいと要望します。しかし、清掃業者は最終的には仕様書通りにやっていると答えるでしょう。

この世界では、よい仕事をしようという業者は生き残れません。労働者の賃金をい一円でも安く下げて、病院に対して仕様書通りやっていると言い張れる営業マンのいる業者が生き残れるのです。

一般競争入札とは仕様書とお金が全ての制度です。

そんな中で、「公契約(法)条例」なるものに私は注目しています。

『公契約』とは政府や自治体など公共機関が業者と公共工事やサービス委託などについて結ぶ契約のことです。その事業で働く労働者の賃金を“人間らしく”働ける一定の水準にし、事業の質を確保することを契約者に求める法律や条例をつくろうというのが『公契約法・条例』の考え方です。対象となる分野は、民間に委託される清掃業務や福祉や保育、公的施設のビル管理など多岐にわたります。



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私の職歴 その2 <清掃の仕事 その1>

2011-02-05 19:22:34 | 人物像
社会人になって最初の仕事がトイレ掃除でした。

当時の私には仕事に優劣はないと言葉で言ってみても、大学卒業したての私は心のどこかで清掃という仕事が恥ずかしいという思いがありました。しかし、今の私は清掃の仕事がこれまで経験した仕事の中でも大好きな仕事です。

清掃に従事している方は、ほとんどが女性で年配の方が多かったです。そんな中で私は可愛がられ、社会人として育てて頂きました。

清掃という仕事は社会的には非常に低くみられ、賃金も最低賃金ギリギリの賃金設定です。特に私たちは病院清掃を中心に事業展開していましたが、病院ではホスピタリティ(おもてなし)の心が大事で、病棟で音を立てずに掃除するのは勿論、ほこりをいかにたてないかを研究しながら仕事をしていました。一般的には誰でもできる仕事と思われがちですが、非常に技術と心が必要な職種だと私は思っています。

三木市でトイレ掃除を市職員が行うと話題になりました。その時、私は大変腹がたちました。「プロの清掃は他の仕事の片手間に出来るものではない。」「ただでさえ少ない賃金の労働者の職場を無駄使いの対象にしたこと。」

現在三木市は職員と業者が交代でトイレ掃除をしているようです。何箇所か私も利用しましたが、決してきれいなトイレとは思いません。

清掃労働者はプロの意識を持っています。だから、持ち場変えられるのを嫌います。自分が普段している持ち場を他の人が掃除するのも嫌います。与えられた持ち場は誰よりも綺麗にしたいと思うからです。綺麗にしている持ち場を他の人が入って汚くされると怒ります。

そんなプロの気持ちは一般的には理解されないでしょうかね。市役所のトイレも市職員と交代で掃除するのではなく、清掃業者に任せて、日本一きれいな市にふさわしいトイレにしてほしいと私は思っています。
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私の職歴 その1 <労働者協同組合とは>

2011-02-03 13:19:32 | 人物像
今回は私がどのような仕事をしてきたか、ご紹介したいと思います。書けば長くなるので、何回かに分けて書いていきたいと思います。


私は、大学を卒業して、日本労働者協同組合連合会センター事業団という組織で全国事務職員として採用され、福岡県へ配属されました。

まずはじめに、日本労働者協同組合連合会センター事業団とは、どういう組織か説明が必要かと思います。

戦後間もないころ、仕事がない時代に、日雇労働者の組合で全日本自由労働組合(全日自労)が失業対策事業就労者を中心に、戦争と失業と貧乏に反対する運動をくりひろげました。

高度成長期の時代に入り失業対策事業が打ち切りになる中で労働者自らが事業を行おうという流れがあり、西宮市ではじめて高齢者事業団ができました。それが全国各地で「失業者・中高年齢者」の仕事づくりを目指す「事業団」が誕生し自治体からの委託事業を柱に事業が広がりました。

世界に目を向けると、イタリア等では労働者が自らが事業・経営に責任を持つ労働者協同組合というものがありました。「事業団」運動そのものが「労働者協同組合」ではないかと、「労働者協同組合」運動を展開するようになりました。

そして、日本労働者協同組合連合会ができ、全国的な運動・事業を展開する為にセンター事業団という全国的な労働者協同組合組織が出来ます。

現在は、地域福祉事業所(介護事業・子育て事業など)の展開を主に行っています。もともとは、失業対策事業の流れで公園・緑化事業や病院の清掃業務などのビルメンテナンス、生協の物流委託を中心としていました。

「よい仕事」を追求し、地域の「仕事おこし」を目指しています。三木市とのかかわりでは、H21年3月定例会で「協同労働の協同組合法(仮称)」の速やかな制定を求める意見書に関する請願が出され、全会一致で可決されました。


日本労働者協同組合連合会のホームページはこちらから
http://www.roukyou.gr.jp/index.php?itemid=34


次回は私がしてきた実際の仕事について書きたいと思います。

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板東しょうごのプロフィール

2011-01-06 18:24:45 | 人物像
あらためて、板東しょうごの自己紹介をしたいと思います。

1974年1月生まれ(37歳) ←今月誕生月です~
三木市大塚で生まれ育つ
→岡山→博多→門司→滋賀県(湖南・栗東・大津)→
現在 東自由が丘在住

【経歴】
三木幼→三木小→三木中学校→三木高等学校卒業
岡山商科大学法経学部法律学科卒業

【職歴】
日本労働者協同組合連合会センター事業団
病院清掃・物流事業・訪問介護事業等を経験
社会福祉法人共生シンフォニー
 障害者とともにクッキーの営業・販売
現在
日本共産党三木市委員会市政対策委員長
東播地区員委員会常任委員
      兵庫県准県委員
 
【趣味】
オートバイツーリング、スキューバーダイビング
映画鑑賞、登山、バレーボールなど


詳しいところは、今後おいおい書き込んでいきたいと思います。
コメント (2)
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