今回はいよいよ直通バスについての質問です。今回の論戦はこれまでになくかみ合った議論となりました。3月議会で共産党が賛成にまわってもらうためのリップサービスだという声もありました。それでも、このまま、現状でバスを走らせ続けるのは無理があるということも当局が認めはじめたと言うことではないかと思っています。
直通バスの評価と今後の統合病院への交通手段について
1回目
板東
Q: 当初計画していた運行予定と対比してどのような状況になっているのか?
まちづくり部長
A: 北播磨総合医療センターは、10月にオープンしたばかりであり、予約患者を中心に受け入れた経緯があることから、それよりも比較的落ち着いた11月のデーターで答える。11月1日から29日迄の1ヶ月のデータでは4087人となっている。11月は20日運行しているので割り戻すと往路と復路を合わせて204人となる。従って、往復では102人となる。直近のデーターでは12月5日木曜日では124人となっている。
広報など示してきた目標値252人は統合病院がフルオープンする平成30年度の目標。平成25年度の収支計画で想定している三木市民の外来患者数は360人で直通バスの利用率を36%とすると128人、見舞いや付き添い方を加えると150人を目標としている。現在の目標に対する達成率は約7割となっている。
板東
Q: これまで運行した中での問題点について?
まちづくり部長
A: 利用促進策については、住宅密集地について統合病院のPRに合わせ直通バスの時刻表なども配布している。その時、「旧市民病院へは、公共交通で行くと、時間がかかったが新しい病院へは直通バスで行けるので楽です。」また、「直通バスで通院している。便利で助かる。」などの期待を寄せる声を多数頂いたところです。
また、広報みき12月号で病院や直通バスの利用状況を示す中で利用促進を呼びかけている。バス事業者におかれては、利用実態と合わせた形で12月2日からダイヤ改正を実施している。先日大西議員に答えた内容です。
板東
Q: シャトルバスの接続に問題のある部分を直通バスでフォローすべきではないか?
まちづくり部長
A: 北播磨医療センター企業団に伝える。企業団で改善されるもの考えている。
板東
Q: 神戸電鉄を利用した交通手段の促進について
まちづくり部長
A: 神戸電鉄の増便については9月議会で答弁したとおり、現段階においては増便の協議を申し入れることは考えていない。しかし、平成26年度は神戸電鉄粟生線の運行継続に向けた支援の見直しの年度に当たることから増便についても県・他市・神戸電鉄と増便についても協議していきたい。
また、神戸電鉄を利用した通院している方への補助については、今後検討していきたい。
板東
Q: 直通バスではなく、路線延長としてバス交通手段の確保について
まちづくり部長
A: 既設の路線バスを延長する方法では運行距離を伸ばす必要があること、便数を増やす必要があること、路線バスと直通バスの料金格差を補填する必要があること、既設のバス路線だけでは市内全域をカバー出来ない事から新たに路線バスを運行する必要がある。これら一連を合わせて、試算すると経費的に同程度となる。
一方、この方法を取ることは路線バスの性格上直通バスと比べて、所要時間がかかることに加えて、さらにバス停が増えるなどの問題点がある。
通院される方の負担を軽減するため直通バス方式とするもの。
板東
Q: 利用者の少ない地域において福祉タクシー等の活用について
まちづくり部長
A: 乗合タクシーいわゆる福祉タクシーでは
①行きは予約する必要性があり、高齢者にとってわずらわしさがあること。
②帰りは各方面の同乗者がバラバラに利用することや、満車になるまで出発出来ないことから、直通バスよりかえって、時間を要し、患者に負担がかかること。
③行きの予約は乗合とは名ばかりで個々の患者において予約時間がまちまちであること、加えて迎えにいく場所もバラバラであることから、仮に100人の患者がいれば100台のタクシーが必要となり、現実的に考えても台数の確保が困難なことなどの問題点がある。
全市的に提案するタクシーを導入することは不可能と考えているが、直通バスの利用実態を踏まえて、一部の地域を限定して、導入できるかどうか検討したい。
2回目以降
板東
停留所ごとの乗車数に偏りがある。全停留所78箇所のうち平均1日1人以上乗る停留所が往路で29箇所、復路で27箇所、で37%程度である。残りの63%は1日1人乗車していない。今後もっと増やしていくと思うが、傾向としては大きく変わらないと思う。
Q: 今後の対応として利用者が少ない停留所の対応について。
まちづくり部長
A: 停留所の設置は地区の意見交換会等の意見を踏まえて必要最小限で設定した経過がある。データ的には乗車の少ないところもある。今後は、市民の意見・ニーズを把握し、より多く利用が見込める配置も検討する。
板東
どっちにも取れる答弁だった。
志染駅・緑が丘駅・大塚から乗車・下車する人が多い。これは、神戸電鉄の駅付近の停留所から乗車する方が多いということだと思う。
これらの方は鉄道による移動が困難な人がバスに乗り、そうでない方は自転車や自力で駅まで行って電車で行かれていて、神戸電鉄への不利益もないと見解を示された。
Q: 今回の結果は、本来の(神戸電鉄の)利用者が直通バスに流れていると思うが見解を問う。
まちづくり部長
A: 神鉄利用者の乗降客を奪っているのではないかという質問だが、もともと電車利用の方を捕っているのではなく、現在データ的には直通バス運行前と後のデータを取っている。そのデータに基づくと各駅とも乗車増となっている。決して、直通バスが神鉄の乗降客の減少につながったとは考えていない。
副市長
A: まちづくり部長の答弁について若干補足する。部長が答弁した考え方もあるが、神鉄への影響の可能性もある。神鉄を利用して通院される方への補助について、良い提案なので、市として制度化に向けて検討したい。
板東
通常往路に対して復路は少なくなっている。志染駅・三木営業所は逆に復路の方が増えている。近辺に大きなスーパーマーケットがあるからだと考える。
通院のあとに買い物等用事を済ませて帰る人がいると推測できる。これまでの答弁では路線化が難しいとのことだが、市民には通院の行き帰りに用事を済ませるというスタンスが一番便利だと思う。
今後の考え方として自由に乗り降りが出来るバスを考えて頂きたいと思う。答弁を求めても「難しい」としか返って来ないと思うので要望ということお願いする。
福祉タクシーは、全てのエリアを福祉タクシーにするのではなく、そこは臨機応変にして、福祉タクシーとしての使い方が一つあるのではないかと提案したつもり。費用対効果も考えながら検討していただきたい。
昨日の大西議員の質問で当初予算で補助金が否決になる場合のリクスについて議論された。
その中で、副市長から「直通バスを利用している現在の実態があるなか、その方々の命をつなぐ通院手段を奪ってしまうことになります。そのような自体を招くというような判断は、市民の付託を得た議会人としてなさるべきことではないと考えます」と言った。
これまで、三木市議会において補助金要綱に基づく補助金を予算で削除するということはなかったと思う。私も直通バスに関する当初予算を否決することは神姫バスや利用者に対しても迷惑をこうむることが予想できるから慎重に審議する必要があると思う。
しかし、今回の直通バスは何度も、反対、もっと慎重に審議して欲しい、もっと色々なやり方があるのではないかと言ってきたし、代替の交通手段についても提案してきた。当初予算で反対などにならないように、議決事項にして欲しいと議会基本条例の12条2項には「政策及び施策の基本的な方向を定める計画、指針、その他これらに類するものの制定または改廃、提携及び協定の締結等に当たって必要あると認めるときは議決事項の拡大について協議するもの」と書かれており、副議長を通じて協議することを申し入れた。
Q: 申し入れの当局の対応について尋ねる。
副市長
A: 趣旨が理解出来ていないが、議会からの提案があった、重要な締結・提案等と言ったが、この直通バスはあくまでも市がつくった補助要綱に基づいて神姫バスが自主運行をしているもの。なんらバス事業者等と協定は一切無いしそのような内容でない。今現在このような形で対応をしている。
板東
当局の考え方はそうだと思う。議会として予算が出た時に否決するということになると神姫バスや利用者に対して迷惑をこうむることになる。議会と当局の間で良し悪しの議論をすべきではなかったのか。そこがなかったので副市長のおっしゃる状況(※議会が予算を否決すること)が考えられる。私も承服しかねる。当局は説明責任を最後まで果たして頂きたい。
直通バスの評価と今後の統合病院への交通手段について
1回目
板東
Q: 当初計画していた運行予定と対比してどのような状況になっているのか?
まちづくり部長
A: 北播磨総合医療センターは、10月にオープンしたばかりであり、予約患者を中心に受け入れた経緯があることから、それよりも比較的落ち着いた11月のデーターで答える。11月1日から29日迄の1ヶ月のデータでは4087人となっている。11月は20日運行しているので割り戻すと往路と復路を合わせて204人となる。従って、往復では102人となる。直近のデーターでは12月5日木曜日では124人となっている。
広報など示してきた目標値252人は統合病院がフルオープンする平成30年度の目標。平成25年度の収支計画で想定している三木市民の外来患者数は360人で直通バスの利用率を36%とすると128人、見舞いや付き添い方を加えると150人を目標としている。現在の目標に対する達成率は約7割となっている。
板東
Q: これまで運行した中での問題点について?
まちづくり部長
A: 利用促進策については、住宅密集地について統合病院のPRに合わせ直通バスの時刻表なども配布している。その時、「旧市民病院へは、公共交通で行くと、時間がかかったが新しい病院へは直通バスで行けるので楽です。」また、「直通バスで通院している。便利で助かる。」などの期待を寄せる声を多数頂いたところです。
また、広報みき12月号で病院や直通バスの利用状況を示す中で利用促進を呼びかけている。バス事業者におかれては、利用実態と合わせた形で12月2日からダイヤ改正を実施している。先日大西議員に答えた内容です。
板東
Q: シャトルバスの接続に問題のある部分を直通バスでフォローすべきではないか?
まちづくり部長
A: 北播磨医療センター企業団に伝える。企業団で改善されるもの考えている。
板東
Q: 神戸電鉄を利用した交通手段の促進について
まちづくり部長
A: 神戸電鉄の増便については9月議会で答弁したとおり、現段階においては増便の協議を申し入れることは考えていない。しかし、平成26年度は神戸電鉄粟生線の運行継続に向けた支援の見直しの年度に当たることから増便についても県・他市・神戸電鉄と増便についても協議していきたい。
また、神戸電鉄を利用した通院している方への補助については、今後検討していきたい。
板東
Q: 直通バスではなく、路線延長としてバス交通手段の確保について
まちづくり部長
A: 既設の路線バスを延長する方法では運行距離を伸ばす必要があること、便数を増やす必要があること、路線バスと直通バスの料金格差を補填する必要があること、既設のバス路線だけでは市内全域をカバー出来ない事から新たに路線バスを運行する必要がある。これら一連を合わせて、試算すると経費的に同程度となる。
一方、この方法を取ることは路線バスの性格上直通バスと比べて、所要時間がかかることに加えて、さらにバス停が増えるなどの問題点がある。
通院される方の負担を軽減するため直通バス方式とするもの。
板東
Q: 利用者の少ない地域において福祉タクシー等の活用について
まちづくり部長
A: 乗合タクシーいわゆる福祉タクシーでは
①行きは予約する必要性があり、高齢者にとってわずらわしさがあること。
②帰りは各方面の同乗者がバラバラに利用することや、満車になるまで出発出来ないことから、直通バスよりかえって、時間を要し、患者に負担がかかること。
③行きの予約は乗合とは名ばかりで個々の患者において予約時間がまちまちであること、加えて迎えにいく場所もバラバラであることから、仮に100人の患者がいれば100台のタクシーが必要となり、現実的に考えても台数の確保が困難なことなどの問題点がある。
全市的に提案するタクシーを導入することは不可能と考えているが、直通バスの利用実態を踏まえて、一部の地域を限定して、導入できるかどうか検討したい。
2回目以降
板東
停留所ごとの乗車数に偏りがある。全停留所78箇所のうち平均1日1人以上乗る停留所が往路で29箇所、復路で27箇所、で37%程度である。残りの63%は1日1人乗車していない。今後もっと増やしていくと思うが、傾向としては大きく変わらないと思う。
Q: 今後の対応として利用者が少ない停留所の対応について。
まちづくり部長
A: 停留所の設置は地区の意見交換会等の意見を踏まえて必要最小限で設定した経過がある。データ的には乗車の少ないところもある。今後は、市民の意見・ニーズを把握し、より多く利用が見込める配置も検討する。
板東
どっちにも取れる答弁だった。
志染駅・緑が丘駅・大塚から乗車・下車する人が多い。これは、神戸電鉄の駅付近の停留所から乗車する方が多いということだと思う。
これらの方は鉄道による移動が困難な人がバスに乗り、そうでない方は自転車や自力で駅まで行って電車で行かれていて、神戸電鉄への不利益もないと見解を示された。
Q: 今回の結果は、本来の(神戸電鉄の)利用者が直通バスに流れていると思うが見解を問う。
まちづくり部長
A: 神鉄利用者の乗降客を奪っているのではないかという質問だが、もともと電車利用の方を捕っているのではなく、現在データ的には直通バス運行前と後のデータを取っている。そのデータに基づくと各駅とも乗車増となっている。決して、直通バスが神鉄の乗降客の減少につながったとは考えていない。
副市長
A: まちづくり部長の答弁について若干補足する。部長が答弁した考え方もあるが、神鉄への影響の可能性もある。神鉄を利用して通院される方への補助について、良い提案なので、市として制度化に向けて検討したい。
板東
通常往路に対して復路は少なくなっている。志染駅・三木営業所は逆に復路の方が増えている。近辺に大きなスーパーマーケットがあるからだと考える。
通院のあとに買い物等用事を済ませて帰る人がいると推測できる。これまでの答弁では路線化が難しいとのことだが、市民には通院の行き帰りに用事を済ませるというスタンスが一番便利だと思う。
今後の考え方として自由に乗り降りが出来るバスを考えて頂きたいと思う。答弁を求めても「難しい」としか返って来ないと思うので要望ということお願いする。
福祉タクシーは、全てのエリアを福祉タクシーにするのではなく、そこは臨機応変にして、福祉タクシーとしての使い方が一つあるのではないかと提案したつもり。費用対効果も考えながら検討していただきたい。
昨日の大西議員の質問で当初予算で補助金が否決になる場合のリクスについて議論された。
その中で、副市長から「直通バスを利用している現在の実態があるなか、その方々の命をつなぐ通院手段を奪ってしまうことになります。そのような自体を招くというような判断は、市民の付託を得た議会人としてなさるべきことではないと考えます」と言った。
これまで、三木市議会において補助金要綱に基づく補助金を予算で削除するということはなかったと思う。私も直通バスに関する当初予算を否決することは神姫バスや利用者に対しても迷惑をこうむることが予想できるから慎重に審議する必要があると思う。
しかし、今回の直通バスは何度も、反対、もっと慎重に審議して欲しい、もっと色々なやり方があるのではないかと言ってきたし、代替の交通手段についても提案してきた。当初予算で反対などにならないように、議決事項にして欲しいと議会基本条例の12条2項には「政策及び施策の基本的な方向を定める計画、指針、その他これらに類するものの制定または改廃、提携及び協定の締結等に当たって必要あると認めるときは議決事項の拡大について協議するもの」と書かれており、副議長を通じて協議することを申し入れた。
Q: 申し入れの当局の対応について尋ねる。
副市長
A: 趣旨が理解出来ていないが、議会からの提案があった、重要な締結・提案等と言ったが、この直通バスはあくまでも市がつくった補助要綱に基づいて神姫バスが自主運行をしているもの。なんらバス事業者等と協定は一切無いしそのような内容でない。今現在このような形で対応をしている。
板東
当局の考え方はそうだと思う。議会として予算が出た時に否決するということになると神姫バスや利用者に対して迷惑をこうむることになる。議会と当局の間で良し悪しの議論をすべきではなかったのか。そこがなかったので副市長のおっしゃる状況(※議会が予算を否決すること)が考えられる。私も承服しかねる。当局は説明責任を最後まで果たして頂きたい。