先日フェイスブックのやり取りの中で、最近の駅頭宣伝での傾向として「若い人がビラを取るようになった」ことを話題にすると、「若者の政治離れと言われているなかで、そういう人もいるんですね」というコメントを頂きました。
そう言われればそうだなと思い私なりに考えてみました。
若い人の政治離れが言われます。ただ、若者の政治離れは今始まったことではないように思います。
社会情勢や労働組合の加入率の低下などの原因で、若者が政治に関わる機会が減っているのだと思います。
これは自然的なものでなく、権力を握る立場のあるものがそう仕向けてきたと私は理解しています。
しかし、一方で権力を持たない者は地域ユニオンなど新たな労働組合を組織したり、これまで権力側にいた人も巻き込みながら抵抗をしてきたのだと思います。
広報力も含めた総合力では権力を握る側の思惑が今までのところ勝っていると言えるでしょう。
そういう中で、若い人にとって政治と普段の生活に密接な関係がわからないので関心のない方が多いのだと思います。
しかし、消費税の増税やブラック企業問題、幼保一体化計画など自分の生活と政治のかかわりを感じると関心ごとに変わっているのではないでしょうか。
幼保一体化計画の問題で知り合ったお母さん方は、「1年前までは市の発行する広報など読んだことなかったけど、最近は隅から隅まで読むようになった」と言われていました。
また、政治に関心のない方の中には、「関心を持っても政治は変わらない」と言われます。しかし、関心を持たなくても、自分たちの生活にもその悪い影響が及びます。
そこでやはり政治に関心を持たざるをえないのか、それでも無関心でいられるのかだと思います。
権力を持つ人や多くのマスコミは自己責任論で、政治ではなく努力しない人の個人の問題だと本質をすり替え政治への関心をそらそうとしています。
多くの人が「個人の問題」だと一定の洗脳を受けながらも、それでもなんかおかしいと葛藤されています。
一部のマスコミやインターネットの中で、なんかおかしいと思う人がしっくりくる報道や記事、日常会話に出会う機会が増えることで関心も高まります。
私たちの活動は「なんかおかしい」と思う人を増やし、「なんかおかしい」と思っている人に今の政治の間違いを気づいてもらうこと。そして、「政治は変わる」と確信を持ってもらうことが大事だと思うこの頃です。