板東しょうごの「ふるさと三木に帰れる町に!」

一度三木から離れた若者が、ふるさとに帰ろうとしても、仕事がないから帰れない。若者がふるさと三木に帰ってこれる町にしたい!

12月議会最終日 討論に参加しました

2012-12-21 19:08:18 | その他
今日12月議会が終わりました。選挙と議会が一緒にあって色々な方ご迷惑をおかけしましました。ブログもまったく更新できずに来ました。事後報告となりますが今後さかのぼって報告していきたいと思います。

さて、今日の議会最終日は討論を行いました。その討論原稿をアップします。


 日本共産党を代表して、第71号議案 指定管理者の指定について反対の立場から、また第73号議案一般会計補正予算の修正案及び原案について賛成の立場から討論を行います。

 まず、71号議案について反対の討論を行います。反対理由として4点挙げさせてもらいます。

 第1に指定管理者の選定については、委員がだれなのかも公表されず、委員会は非公開とされ選定経過が不透明であります。

 第2にこれまでの指定管理者の評価について明らかにされていないのであります。

 第3に施設に従事している職員の労働条件の変化と、人的サービスの質低下の問題についての懸念であります。

 第4に、指定管理者の自主事業をすすめることでの弊害についての懸念であります。

 今回の議案は市民体育館、勤労者体育センター、ともえ運動公園、緑が丘スポーツ公園、自由が丘北公園、三木グリーンパーク、三木山総合公園、吉川総合公園の8つの有料スポーツ施設を株式会社コナミスポーツ&ライフと日本管財株式会社で構成するみきスポーツパートナーズに2013年4月1日から2018年3月31日までの5年間、指定管理者に指定しようとするものであります。

 スポーツ施設につきましては、2007年4月から3年間長谷川体育施設グループが指定管理者となっていましたが、2009年4月から3年間は株式会社ホープに変更になりました。このたびは期間を5年間にして指定管理者を変更しようとするものであります。

 今回の指定管理者の指定に当たり、8月27日から9月7日にかけまして募集を行い、5者からの応募があり、書類の審査と3回の指定管理者選定委員会の結果を受け、候補者を選定され、今回の提案に至っております。

 第1の問題ですが、この度の本会議で大眉議員が質問に対する答弁ではみきスポーツパートナーズに選ばれた理由がほとんど分かりません。

 平成19年第290回12月定例会で指定管理について大眉議員が指定管理者の募集から選定に至る経過について透明性を出すよう質問しています。それに対して、当時市民ふれあい部長がホームページの掲載内容についてこのような答弁を行っています。

 「施設の名称であったり所在地、指定期間、それから指定管理者の候補者がどこに決まったか、あるいは選定委員会のメンバー、それから公募団体の数、募集及び選定の具体的な経過までその中に記載をさせていただいております。さらには、選定審査の方法であったり、その結果及び概要、具体的な業者名は入っておりませんけれども、候補者としての会社とA社、B社という格好で具体的な数字まで、得点まで記載をさせていただいております。そして、選定をした概要についても、約4点に絞って記載をさせていただいております。
 最後になりますけれども、こういったことを踏まえて、指定管理者の候補者選定基準も別表としてアップをさせていただいておりますので、ぜひごらんをいただきたいというふうに思います。
 なお、可能な限りの公表に努めております。業者選定に当たりましては、業者の持っております特異性といいますか、ノウハウ等もございます。十分検討した上でホームページにアップをしておりますことを御理解賜りたいと存じます。」

 この内容を見ても当時の当局の態度と今回の議案の説明内容では市民に公開するという立場で後退していると言わざるを得ません。
 
 第2の問題として今の指定管理者であるホープについて実績・評価について、当局は適正な管理をしたと評価しているにもかかわらず随意契約でなく一般公募を行ったわけです。今回新たな選定にホープが入っていたかどうかも説明がございませんでした。この点についても十分な説明は結局なされませんでした。

 第3の問題としてこの度の契約では3年から5年と契約期間が延びたわけですが、その点では多少雇用の安定化につながると期待はするのですが、それでも、事業者が変わるということは、正規職員4名、非正規のアルバイトなど34名、職員全体38名の身分は不安定なものとなってしまいます。指定管理者制度そのものの問題も含まれるわけですが正規職員として働きたい人が非正規職員としての働きしか出来ない状況を行政が作り出すことになります。

 また、非正規職員中心の運営となれば専門性や経験豊かな職員配置は困難になり、人的サービスの質の低下の問題も考えられます。

 第4の問題として今回、指定管理者の自主事業により指定管理者が収益を上げた一部が市にも収入として入ってくるというメリットについて説明がありました。市民プールについて例を上げます。

 私はこの間市民プールに何度か行っているわけですが沢山の方が利用されておられました。自主事業で収益を上げようと思うと私がまず思いつくのは有料のイベントや水泳教室だとかを行う事などです。利用者の少ない日程や時間帯に行うのであれば問題ないわけですが利用者の多い時間にイベントや教室を行うと普段利用している利用者にとって利用の機会が損なわれたりするのではないかと心配するのです。

 誰もが気軽に利用できる公共スポーツ施設の整備・充実とともに施設の「公共性」、「社会教育・社会福祉の機関としての施設機能の保持」、「無差別・平等・機会均等の原則を貫く」ことが必須条件です。民間のスポーツ施設の役割と公共のスポーツ施設の役割は違う所が多くあると思います。

 これら4点の問題を踏まえて日本共産党は71号議案について反対をします。


 次に、第73号議案一般会計補正予算修正案及び原案について賛成の討論を行います。

 まず、原案については補正予算としてLED防犯灯の新設及び更新の設置工事費800万円、福祉サービス費1億700万円、保育所緊急整備事業補助金2億5585万9千円、私立保育所運営費5800万円、不活化ポリオワクチンなどの予防接種委託料2160万円、住宅用太陽光発電システム設置補助金500万円、農道整備やため池整備等農林業費3484万7千円、小中学校のトイレ改修や障害児・生徒の環境整備のための改修工事費用など5400万円の増額などの重要な事業が含まれています。これらは必要なものとして賛成いたします。

 債務負担行為補正中には統合病院再来受付システム整備事業1億1000万円等が含まれています。私は総務文教常任委員会で統合病院再来受付システム整備事業1億1000万円を削除する修正案を提出させていただきました。委員会では修正案は否決になりましたが、

第1に新病院がどのように待ち時間の解消に取り組むのかわからない時点で導入するのは拙速であること。

第2に再来機設置を望む市民の声があるのは理解するものの、1億1千万円ものお金をかけて再来機を望まれているのか現時点で分からないこと。

そして第3に再来機を利用したとしても利用者全てが最短30分の待ち時間の解消が出来るわけでないことが問題であります。

 したがって債務負担行為補正のうち統合病院市内再来受付システム整備事業を削除する修正案に賛成いたします。

 仮称中央図書館整備事業の債務負担行為を削減する修正案が出されています。市民の声を聞くと建設場所含めて納得しないという声が今でも聞こえてきます。新図書館の建設を拙速にすすめるのでなく、一人でも多くの市民の方の納得と合意に努めていただきたいと思います。

 私はこの場を借りてあらためて問題提起をさせてもらいます。

 再来機の問題はそもそも統合病院が三木市民にとって望まれたものだったのかという根本的な問題があると思います。

 三木市と小野市の統合病院は場所が決まったあとで、今の病院より遠くなることや、受付が小野市民より不利になることなどの不満が市民から出たのではないでしょうか。私はこのとき直通バスを走らせると約束するのでなく、今の市民病院よりも少し遠くなるけど今以上に便利で安心出来る病院が出来るから理解して欲しいといって欲しかったと思うのです。そして、市民が待望する病院にすることが求められているのであります。

 私は、今後出される直通バスの導入経費と運行経費、再来受付システム整備に要する費用と維持する経費の設置費用と維持経費にかけるお金があるのならばそれよりもむしろ

統合病院の待ち時間解消、吉川、口吉川、細川地域のコミニティバスを含める路線バスの増便と安価な料金設定。

それ以外の地域の最寄の神戸電鉄の駅までのコミュニティバスを含む路線バスの充実。

神戸電鉄志染駅より小野市側のせめて1時間に2本の増便への助成などにお金を使うべきだと考えます。

 細川、口吉川地区でも路線バスの充実を求める声があると聞いています。その他の地域でも駅までの路線バスが増便すればバス利用が便利になります。統合病院に神戸電鉄を使うことで神戸電鉄粟生線の利用者増にもつながります。そして統合病院そのものの待ち時間の解消をすることこそ求められています。

 これらの提案は全てが三木市の財源を必要とするものではありません。例えこのたびの債務負担行為を含む補正予算予算が成立いたしましても統合病院へのバス路線や再来受付システムを考え直す機会はあると思います。三木市の公共交通網計画に是非反映していただきたいと思います。

 以上第73号議案一般会計補正予算修正案及び原案について賛成の討論を終わります。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする