今年も8.12がやってきました。
昨年は30回忌、今年は30周年という事でいろいろな記事、特別番組などありました。
在りし日のJA8119
今回始めて知ったのですが、あの事故で娘さんを二人亡くされた方、三人亡くされた方もいるのですね。子供さんを一度に同時に失うという事は想像もつかない事ですが、この30年、ご両親には他人には理解も出来ない苦しみ、悲しみがあった事と推察いたします。そのご両親が今年もまた、御巣鷹の山に登る姿を見て、肉親を亡くすという事はたとえ何年経っても、悲しみが癒える事はないと涙が流れる思いでした。
123便は結果的には群馬県に落ちたのですが、当初は長野県側に落ちたのかもしれないという情報が駆け巡りました。そのため、この近隣の医療機関は到着地点がわかるまで待機、という状態だったのです。知り合いの看護師さんが勤める病院でも、非番の看護師にまで連絡が行ったという事で、この時期になるとそのような事が思い出されます。
この123便の事故は、油圧系統がオールロスというあり得ない状況の、言って見れば本当に運の悪い事故でした。
このような油圧系統がオールロスになる状況は、航空会社側もボーイング社側も全くの想定外だった出来事だったようです。事故というものは、このような想定外の出来事で起きる事が多いですね。
この事故の後、今まで訓練のメニューになかったこの油圧系統オールロスの状況でシミュレーションを行い、世界の全パイロットが操縦訓練を受けるようになっているという事でした。
また、あれから30年も経っているので、現在の飛行機では、123便のようなオールロスになる状況はほんの数パーセント以下という確率のようです。詳しい事はわからないのですが、すべてを尾翼付近に集中しないような飛行機の構造も検討中?というような事も聞いた事があります。
この123便のほぼ5年後に、同じような事故が起きました。
それはユナイテッド223便の緊急着陸事故です。この時は金属疲労で油圧計がオールロスになったという事です。123便と違うのでは、オールロスにも関わらず、飛行機の形状が保たれており、また機長らが油圧系統オールロスの場合の操縦法の訓練をシミュレーターで受けていた事も幸いし、着陸に成功。296名中185名もの乗客乗員が生還出来たという事です。
(因に、123便のシチュエーションでは、どんなに優秀なパイロットが操縦しても、着水、着陸ともに不可能というシミュレーション結果がでているそうです。)
123便と223便。。23というのは不吉な数字なんでしょうか。この偶然。
123便では多くの尊い人命が失われてしまいました。でも、あのような事故があってこそ、航空業界が事故防止に努め、223便では多くの人が事故を生き残る事ができました。
こういう事を考えると、123便で亡くなった方も無駄死にではない、と思えます。後世の人に多くを残してくれました。
忘れてはいけない航空事故と思います。
昨年は30回忌、今年は30周年という事でいろいろな記事、特別番組などありました。
在りし日のJA8119
今回始めて知ったのですが、あの事故で娘さんを二人亡くされた方、三人亡くされた方もいるのですね。子供さんを一度に同時に失うという事は想像もつかない事ですが、この30年、ご両親には他人には理解も出来ない苦しみ、悲しみがあった事と推察いたします。そのご両親が今年もまた、御巣鷹の山に登る姿を見て、肉親を亡くすという事はたとえ何年経っても、悲しみが癒える事はないと涙が流れる思いでした。
123便は結果的には群馬県に落ちたのですが、当初は長野県側に落ちたのかもしれないという情報が駆け巡りました。そのため、この近隣の医療機関は到着地点がわかるまで待機、という状態だったのです。知り合いの看護師さんが勤める病院でも、非番の看護師にまで連絡が行ったという事で、この時期になるとそのような事が思い出されます。
この123便の事故は、油圧系統がオールロスというあり得ない状況の、言って見れば本当に運の悪い事故でした。
このような油圧系統がオールロスになる状況は、航空会社側もボーイング社側も全くの想定外だった出来事だったようです。事故というものは、このような想定外の出来事で起きる事が多いですね。
この事故の後、今まで訓練のメニューになかったこの油圧系統オールロスの状況でシミュレーションを行い、世界の全パイロットが操縦訓練を受けるようになっているという事でした。
また、あれから30年も経っているので、現在の飛行機では、123便のようなオールロスになる状況はほんの数パーセント以下という確率のようです。詳しい事はわからないのですが、すべてを尾翼付近に集中しないような飛行機の構造も検討中?というような事も聞いた事があります。
この123便のほぼ5年後に、同じような事故が起きました。
それはユナイテッド223便の緊急着陸事故です。この時は金属疲労で油圧計がオールロスになったという事です。123便と違うのでは、オールロスにも関わらず、飛行機の形状が保たれており、また機長らが油圧系統オールロスの場合の操縦法の訓練をシミュレーターで受けていた事も幸いし、着陸に成功。296名中185名もの乗客乗員が生還出来たという事です。
(因に、123便のシチュエーションでは、どんなに優秀なパイロットが操縦しても、着水、着陸ともに不可能というシミュレーション結果がでているそうです。)
123便と223便。。23というのは不吉な数字なんでしょうか。この偶然。
123便では多くの尊い人命が失われてしまいました。でも、あのような事故があってこそ、航空業界が事故防止に努め、223便では多くの人が事故を生き残る事ができました。
こういう事を考えると、123便で亡くなった方も無駄死にではない、と思えます。後世の人に多くを残してくれました。
忘れてはいけない航空事故と思います。