ウチでは今までずっと犬を飼っていました。今でも。幸いなことに、多くの犬の最後を看取り、穏やかに送りだしてきました。

が、中には1匹、苦しい最後となってしまった犬がいて、今でも大変後悔しています。
なぜかというと、
安楽死させてあげれば良かった
と今でも思うからです。

チワワでしたが、高齢でおそらく心不全のような状態になり病院へ。
状態が良くないので、これ以上生きながらえても苦しむばかりなので、安楽死しますか、と先生から勧められましたが、どうしてもハイ、とは言えませんでした。
そこで最後の時を過ごすために家に連れ帰ったのですが、その時に先生から一本の注射器を渡されました。
苦しむのを見たくないなら、この注射器をを点滴の管に刺しなさいと。
家に連れて帰っても相変わらずゼーゼーと苦しい呼吸。
その姿を見てもどうしても注射出来なかったです。
そうこうするうちに、夜も深まり寝落ちしてしまった私。
気がついたら、チワワは既に固くなっていて周りには血を吐いた後が。
この姿を見たら、薬を打って、苦しまずに旅立たせて上げればよかった、と激しく後悔したのです。
涙し、チワワに謝りました。
それでも、どうしても打てない。自然に死んでいくのだらまだしも、まるで自分が殺してしまうかのようにも思えてしまった安楽死。
今でも同じことができるかと聞かれれば複雑です。
しかし、あのように苦しむのだったら、やはり安楽死は必要なんだと、心の中で葛藤しています。
今飼っている犬たち。この子達の最後も考えずにはいられません。
こんな事を、今、最後を看取るのが辛いとかいう理由で、保健所などに老犬を捨てに来る人が多くなっている、という記事を読んで思ったことです。
犬だって歳をとるということがわからない愚かな人、のように思えます。
犬はアイボではありません。
犬はアイボではありません。