いだてん
先日放送された、いだてん第10回「真夏の夜の夢」の視聴率が8.7%と大河初の8%台という事で話題になっている。そんなこともあり、巷では脚本が悪いだの、てこ入れが必要だの、いろいろ騒がれていますが、私からしてみたら、そんなに言われるほど悪いドラマかなと思っているところ。
むしろ、大河ドラマのこれからを考えると、分水嶺にもあたるようなドラマだと思っているので、どうなるか期待しているところです。
つまり、大河ドラマを今回のような内容で冒険しておかないと、今後の大河ドラマは消滅してしまうのではないのか、とも思っています。
それに、twitterとか見ていると、それほど悪い雰囲気ではありません。まあ、twitterに投稿するくらいだからドラマは好きで見ている人が多数なんだとは思いますが、「感動した」とか「面白い」とかの投稿が多いような印象です。twitterって大多数は若者が投稿している頻度が多いのかもしれません。が、これって反対を考えてみると、それだけ多くの中高年つまりtwitterなど全く使っていない方々の多くが今までの大河ドラマを見ていて今のいだてんは見ていない、という事にもつながるのかもしれません。
しかし、この中高年っていずれはテレビを見なくなる=いなくなる、という事を考えると、今後の大河ドラマ自体存続が難しくなるのではないでしょうか。そういう事を考えたら、大河ドラマが存続するのもあと10年くらいとも思えてしまいます。
NHKもそういうことは重々承知で、今回のいだてんで冒険してみたのかな、とも思えてしまう。
だったら、今回はそういう人たちをばっさりと切り捨てて、若者にもっとターゲットを絞って、思いっきり大河ドラマの新路線を突っ走り、このドラマの感動を押しつければいいかもしれない、とも考えてしまう。
近頃はネットなどで海外のテレビをドラマを見ている層も増えていると思います。私もそうですが、そういう層の人たちからすると、日本のドラマって物足りない。俳優さんたちの演技力から始まり、なんてってエログロのところがほとんどなく、ほぼ優等生的なドラマが多いです。
NHKなんて「皆様のNHK」で視聴料もほぼ全世帯から徴収しているので、全世代に渡って不満を感じさせないようにドラマを製作しなければいけないという縛りがあると思うので、以前にも書いたことがありますが、視聴者に忖度したような内容のドラマになってしまうのでしょう。その最たるものが大河ドラマと思います。
それに、日本ではテレビドラマに視聴制限つけて、というのは不可能に近いから、必然的に今までと同じようなドラマ作りになってしまうのかもしれません。
が、今回のいだてん、ここにもギリギリ挑戦しているのかなあ、と思える。というのも、裸のシーンとかが多く、ボーイズラブ的なところもあったりで、制作陣も影ながらエログロに挑戦しているのかなあ、と思っています。
また、なぜこれほど視聴率が悪いのかと分析すると、それは一つに、テーマが「オリンピック」だからではないでしょうか。オリンピックと聞いても、フ〜ンしか返事は帰ってこない人が多いかも。巷には「オリンピックには興味がない」と思っている人がよっぽど多いのか。。。
でも、そこにも歴史はあるんだ、無名の人が沢山活躍して現代に至っているんだ、とか、戦争とかの犠牲にもなっている選手も沢山いたんだ、とか、そういうところをもっと強調、宣伝してみたら、とも思うのですが。
次回は「百年の孤独」なんですって。悲しすぎる。。。。が、それも歴史だ!
追加)
NHKの会長とかが記者会見で「大河ドラマが1年というのも考える必要がある」とかお話していたようですけど、1年じゃなかったら半年?
でも、これからは海外みたいにシーズン物でも作ってもらいたい。今回のいだてんも今年は金栗さんで来年は田畑さんというふうにしておけば、ちょうどオリンピックの年に1964年のオリンピックを振り返る事ができて良かったかも。
オリンピックイヤーに明智光秀って意味ある❓それで元の王道大河に戻ってしまった暁には、それこそ今年ようやくついた視聴者は離れてしまうかも。その後が心配。来年の大河もよっぽどの演出でないと厳しいかもしれません。また長谷川博己さんにムダな優等生的な演技をしてもらった暁には、ファンもやめるかも。
今からでも遅くはない!
ガンバレ、いだてん❗️