日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

伝統の練習7 「SWIMはS1でHARD!」

2017-01-25 15:28:12 | 活動方針

試合で勝利するためには、常に実践的な練習を行うことが大切です。

基本的には大会に出場する専門種目(S1)で練習をすることが必要となります。

例えば、バタフライや背泳ぎの選手がいくら自由形でたくさん練習してもなかなか自信がつきません。

平泳ぎはあまりやりすぎると膝などに問題が発生する可能性があるので個人メドレーなどで体力をつけるのも良いと思いますが、やはり専門種目でしっかり鍛えることが基本です。

前監督である井上敦雄先生の練習で語り継がれているのは、ある合宿でウォーミングアップからダウンまですべてS1の練習だったというものがあります。

バタフライ選手にとってはEASYやダウンまでバタフライなわけですから、地獄のような練習だったことでしょう。

常識的には考えられないことですが、それだけ専門種目の大切さを強調した練習だったのだと思います。

さらに大切なことは、苦しさをごまかすような練習ではだめだ、ということです。

試合では100mや200mをすべて全力でHARDするわけであって、苦しさをごまかすことはできません。

レースの一番苦しいところでいかに粘り、最後までスピードを維持できるかを考えて練習を行うべきです。

例えば、Descending(ディセンディング)という練習がありますが、日本人はこの単語の訳し方と練習の取り組み方を間違えています。

「だんだん上げる」というように訳しており、例えば50m×4本を1本ごとに記録を上げていくという練習をしています。

しかしDescending(ディセンディング)の本来の意味は、 (高い所から)下(くだ)る、下りる、下りになるという意味であって、上げるという意味はありません。

この練習は、例えば50m×4本、50m×3本、50m×2本というように本数を下げたり、サイクルを伸ばしたりして1本目から全力で取り組み、それを維持するというのが本来のDescending(ディセンディング)練習です。

つまりDescending(ディセンディング)は、本来全部HARDであってそれを維持できるように本数やセットなどを減らしながら粘るという、ものすごくきつい練習なのです。

それがどこかで間違って伝わり、日本全国に広まってしまったのでしょう。

私もいちいち訂正するのが大変なため、間違ったものをそのまま使用していますがその練習で強化しようとは思っていません。

練習はS1でのHARDが当たり前であり、それができてこそ試合で勝負できるのではないかと思っています。

下の写真は、私が予想する井上敦雄先生の練習メニューです。

すべてS1でHARD、本来のDescending(ディセンディング)練習も取り入れられており、最後は400mS1でDIVEです!

この練習が頑張れたら、必ずベストタイムが出せるでしょう。

 

竹村知洋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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伝統の練習6 「DATA」

2017-01-25 07:46:39 | 活動方針

DATAの練習はだれもが取り組んだことのある練習だと思います。

50m×40本や100m×20本、200m×10本をS1でHARDする練習で、記録をDATAとして保存します。

サイクルは50mにつき1:00~1:30にし、休息時間も十分とります。

平均タイムを出すことで、今までの自分のDATAとの比較や他人との比較もできます。

この練習は乳酸に耐える力や持久力を高めるのに効果的です。

1週間のメイン練習として行うチームも多いと思います。

日大豊山でも特に冬場にはよく行います。

ただし、取り組む際の注意事項がいくつかあります。

①最初から積極的に取り組むこと

ただ単にアベレージをそろえるような練習では意味がありません。1本目から挑戦する気持ちで取り組むことが必要です。

②記録が落ちてきたとしても落ち幅を小さくすること

1本1本を全力で取り組んでいれば、記録が落ちてくるのは当然です。記録が落ちることが問題なのではなく、いきなり大幅に落ちることがよくないのです。

③常に高いレベルを維持すること

徐々に記録を上げるようなことや上下幅が大きいこと、最悪なのはラスト1本が一番速い記録であることです。

④自信がつく取り組み方をすること

終わった後に自分自身が納得し、力がついたという自信が持てるような取り組み方をすることです。

練習は常に実践を考えて取り組むべきで、練習のための練習では何の意味もありません。

DATAの練習は肉体的にも精神的にもきつい練習ですが、それを乗り越えることで体力も精神力も養うことができます。

また、この練習の利点として、チーム力を高めるということもあります。

DATAを一人でやるのはつらすぎます。

チームのみんなで声を出しながら、競い合って乗り越えるのです。

DATAの練習はどんな種目の選手にもあてはめることができるため、チーム全員で取り組むことができます。

一つの目的に向って、チーム全体の雰囲気を高めることができるのもこの練習の特色です。

昔の水泳部員たちの気合です!

つらい練習を乗り越えた後の笑顔です!

竹村知洋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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寮生食事会

2017-01-25 07:42:16 | 日常

先日,OBの佐藤さん・細谷さんに寮生の食事会を開いていただきました。

日頃,あまり行けない焼肉の食べ放題だったので嬉しそうにしていました。食べ盛りの高校生なので序盤から良いペースで食べてはいましたが,やはり最も食べていたのは顧問の竹村先生でした。

この時期は毎週のように試合が続くハードスケジュールとなっているため,良い息抜きになったと思います。

佐藤さん・細谷さんには,定期的に寮生の食事会を開いていただいたり,試合の応援に来ていただいたりと,いつも豊山水泳部に献身的に尽くしてくれています。

本当にありがとうございました。

安村

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