練習で一番大切なことは、「基本を大切にする」ということです。
選手が大会で泳ぐ記録は昔に比べて大幅に向上していますが、練習内容が大きく変わったということはありません。
時代の変化と共に水着や道具が多様化し、泳ぎ方や陸上トレーニングが進歩したことは事実です。
しかし、練習で大切になる基本的なことは昔から変わりません。
新しいことを取り入れることも必要ですが、やはり基本的な軸がしっかりした上で取り入れるべきです。
その基本的な軸が「伝統の練習」です。
それを一言でまとめれば、「KICKを強化し、フォームを正し、専門種目で体力をつける」ということです。
練習は非常にシンプルであり、難しいことはありません。
水泳のこと以外にも、練習前の準備や身体作り、日常的なケア、栄養補給、水泳への心構え、チームのあり方など大切にしなければならない基本的な事柄はたくさんあります。
まずはその基本を大切にし、その上で新たなことを取り入れるようにしています。
日大豊山水泳部の基本となる伝統は、前監督である井上敦雄先生や上野広治先生から受け継いだ「55の教え」をもとに、「学校水泳の特色」を生かしながら活動しています(日大豊山水泳部HP参照)。
伝統には物事を安定させる力があります。
それは長年にわたる経験を元に、指導のなかで試行錯誤を繰り返しながら積み重ねてきたものだからです。
迷ったときには常にその原点に立ち返り、基本をもとに立て直せばよいわけです。
伝統に従えば、それほど誤った方向にいくことはありません。
これからも日大豊山高校水泳部は伝統である基本を大切にし、活動を続けてまいります。
そして、全国制覇へ!
写真は2011年、岩手のインターハイで総合優勝したときのものです。
竹村知洋