昨夜、建築士会三八支部の定例会で、
八戸工大名誉教授の澤田先生にお越しいただきました。
会員の勉強会なのですが、お願いするといつも快く引き受けて下さいます。
それは澤田先生に限らず、どの先生も・・・嬉しいかぎりです。(深謝)
さて、昨日の演題は、『私的住み方の記 ~家屋、断熱、住環境の変遷~』
先生の学生時代から今までの体験談。
また、これまでの調査・研究の内容も織り交ぜてお話をして頂きました。
断熱材は入ってなくて隙間だらけの家屋で過ごした青春時代、
共同トイレ、井戸から水を汲み、洗濯は手洗いで・・・。
今ではどれも考えられない事ばかりですが、ほんの少し前の日本の姿。
その後の断熱材の発達、結露のこと。
先生が建てた実験棟、そしてご自身の住まいなど・・・。
短時間ながらも中身の濃いお話をして頂きました。
締め括りにとても強烈なお話・・・。
『高性能住宅は省エネ住宅にあらず』
住む人の意識で初めて高性能が生かされる。
あったか~い住まい(建物)の中で、薄着で過ごせる時代ですが、
そのための高気密高断熱ではないこと、今一度考え直したいですね。
そういうことをしっかり理解してもうらうことも設計者の重要な役割なのでしょうね。
ふるとちかこ建築設計室http://www.c-fulltone.e-arc.jp/