この前、珈琲の焙煎を習ってきたときに、トクサという植物をいただいてきました。
「この植物知ってる?」と聞かれた時は思い出せなかったのですが、生け花で花材としてよく使われている『トクサ』という植物だと聞いて、思い出しました。
生け花用のトクサは、栽培したものが出回っているようなのですが、このトクサは自然に繁殖したものだそうです。何が違うかわかりませんが、このトクサをずっと五十嵐さんは、探していて偶然見つけたとか。
そばやうどんの教室も開いている五十嵐さんは、道具を磨くのに江戸時代のそば打ち職人が使っていたというこのトクサが使いたかったそうです。薬にもなる植物で研磨剤の役目もあるらしく、食物の道具に使っても体に害のない研磨剤です。
そんな話をした後で、そのとき流し台の中にあった三角コーナーの隅についた水垢をトクサで落としてみせてくれました。
エコが好きな私ですが正直その時は、そのくらいの汚れならスポンジで水をつけてこするだけでも落ちるだろう...。と思ってあまり、その威力を認めていませんでした。
そのやっと見つけたという貴重なトクサを3本いただいてきたので、せっかくなので何処か磨いてみようと家中見渡しました。
でも、年末にお掃除したばかりなので、トクサで磨きたいというような汚れを見つけられずにいましたが、思い出しました。
それは、今までずっと気になっていて、家族がそれぞれ、いろいろな道具やクリーナーや洗剤、エコ素材で挑戦しても落ちなかった洗面所の蛇口を囲むようにできたドーナツ状の黒ずみです。試しにこすってみると...。
正直、無理だと思ってこすっただけですごくびっくりでした。
あまりに簡単に汚れが落ちたので、ブログ用にと思い磨き始めてから写した写真です。
蛇口の奥側は、狭くて汚れが落としにくく、ちょっと大変だったけど、何度挑戦しても全く落ちなかった黒ずみがまるで新品のようにきれいに落ちました
この後も、同じ洗面台に洗濯機のホースと繋ぎめから落ちる水滴でできた5円玉程度の輪染み。こらも落ちなかったのですが、軽い力で10回もこすらないうちにあっという間に落ちました。
他に、お風呂場の水の染みやトイレのキバミといろいろ挑戦。とにかく、よく落ちます。中には落ちにくい汚れもありましたがでも、とにかくすごい!!
自然の力の威力にもうびっくりです。
トクサとは、『木賊』又は、研ぐ草という事で『研草』と書くそうです。
茎に珪酸を多量に含むので木材や金属の研磨に使用に昔から使われてきたようです。胃腸炎の薬になったり、歯を磨いて歯ブラシの代わりに利用できるとか...。
薬...と聞いて、またまた調べちゃいました。トクサもハーブでした。
庭にあったら、便利かもでも、水辺にある植物らしいので、難しいかな!?。
南会津に木賊温泉という隠れ湯が会津高原近くにあって、この温泉の辺りにトクサが群生したことから温泉の名前がついたそうなのです。
それを聞くと会津にはトクサが他より多く自生しているかもしれないと思ってしましました。
もし、トクサを見つけたら、是非エコなお掃除に挑戦してみてください。