トーク・アバウト・アメリカン

トークアバウトボーラ→300C→アメリカン。最近はアメリカからだいぶ外れてきています(笑)

安心してください。(日本は)化石燃料もあと30年は残ります。今のところ(笑)

2023-09-13 18:08:40 | EV

昨日「安心してください。日本は100%BEVにはなりません」と書いた以上、動向は責任もって追いかけますが・・私自身が混乱しているところがあったので長々と整理をしてみます(笑)
ただエクスプレスの方のために、結論から書きます(笑)
日本においては、
①2035年以降も内燃(ガソリン・ディーゼル)エンジンは残ります。
②化石燃料(ガソリン・軽油)は2035年以降すぐには禁止されません。
以上。

安心してください。日本は100%・・でも記しましたが、日本は2030年にはHV、PHV、BEV、FCVで50%~70%の新車販売を目指しています。この数字は現実的か?2022年は、420万台の新車販売のうちHV入れると115万8千台の電動車を販売していて、販売比率は27.6%。軽自動車が約4割の164万台ですから、この軽自動車のハイブリット化が鍵ですね。そして、いよいよ2035年以降の新車販売は、HV、PHEV、BEV、FCVだけの販売が認められますが、HVとPHVに内燃エンジンが残ります。
これが一つ目。
ちなみに商用車の2030年は、8トン以下は電動車(HV)を20~30%。8トン超は電動車5,000台。これも雀の涙(笑)
2040年~電動車と「合成燃料」の組合わせで100%対応。以上。としているところです。
二つ目は、実はこの「合成燃料」を見て、乗用車側の化石燃料の扱いはどうなるの?と混乱したのです。
EUおよび英国は2035年に「化石燃料を止める」と言うのが目標であり、最初の規制案では、新車販売はBEVとFCVオンリーになったのはご存じのとおりです。しかし、これもまたご存じのとおり、ドイツあたりからの懇願もあって製造から消費までにおいて「Co2プラスマイナス0」の「合成燃料」なら使用OKとなったわけです。すると、理屈で言えばICE(内燃機関車)の販売もOKであり、自動車販売の面だけにおいては、日米中といった国よりも緩くなった感があります。思想として、自動車の駆動・原動方式の問題ではなく、前述のとおり化石燃料を止める、からきている規制だからですね。ただ、それで欧州では純ICE車を売りまくるか?ですが、フェラーリとかランボルギーニとかお金持ち向けになるでしょう。2035年頃の合成燃料価格なんてまだまだガソリン価格の倍以上でしょうから。
EUと同じ目標だったカリフォルニア州はいまだEU以上に厳しい基準を掲げたままですが、アメリカ全体としては、日本と同じくPHVはおろかHVも販売OKよ、となっています。また、PHVとHVの内燃機関の燃料に関しては、ガソリン継続かはいまだ白紙です。
これは日本もまだ白紙ではないか?と思い、資源エネルギー庁の資源・燃料部から3ヶ月前に出された「合成燃料(e-fuel)の導入促進にむけた官民協議会 2023年中間とりまとめ」(長い(笑))の議論の経過を読んでみました。
要約すると
①我が国はEUのように2035年以降、化石燃料使用を禁止する予定はない。
②しかしながら日本政府が2035年には新車販売において電動車100%の目標を掲げている。当初、合成燃料使用については、2050年からをめどに考えていたが時間軸の不整合をおこしている。せめて2040年からの商用化しようや。
③今の想定では、海外オール製造300円/L。水素調達、サプライチェーン含めて全て国内製造700円/L。水素のみ輸入であとは国内製造 350円/L。この中で、まずは、国防面やサプライチェーンの問題も加味してどの方式でやるのか?を検討しようや。
④2050年には、上記③で決定した製造方法において、ガソリン価格なみにしよう。ただし、ガソリン価格は2050年の300円/L想定ね。

2050年だと、私はもう車乗っていないだろうな(笑)
しかし、電力に続き、また合成燃料でもあちらにイニシアチブ握られるんだろうな。。



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