今年のクラシック戦線の前哨戦は全て終わった。今年は中山開催中止により、通常ならば中山で行なわれるスプリングSは、毎日杯と同じ阪神芝1800mで行なわれた。しかも開催日は1日違い。これを使わない手はない。両レースのラップを分析することにより、未だ混沌とした3歳牡馬戦線に一筋の光明を見出せる。なんせスプリングSには2歳王者グランプッリボス、きさらぎ賞・シンザン記念と惜敗続きのウルフェーヴルが出走した。この2頭をモノサシにしてヨコの比較を行なっていけば、自ずと3歳牡馬番付が出来上がるというもの。
■3月26日/27日阪神芝1800mラップ比較■

まずフラワーカップを含めた重賞3鞍の比較から。
牝馬戦のフラワーカップが前半1000mが一番速い。3F毎のラップを見ると、6Fまでは全く息の入らない流れだったということがわかる。最後の3Fは、さすがに息が持たずに先行勢が総崩れとなりラップがガクンと落ちたところを後方待機のトレンドハンターが差し切った。3着にはトレンドHの後ろにいたマヒナ。いわゆるズブズブの展開。ここで忘れてはいけないのが、2着に入ったハブルバブル。同馬は4角手前で捲くっていった分、直線脚が止まったが、そこからまた一伸びした点に注目。
で、牡馬の2鞍。上の表を見ればわかるように、両レースは全く違う流れ。スプリングSは、フラワーカップに似たラップで淀みのない流れ。一方、毎日杯は中の3Fでペースがガクっと落ちる典型的な上り勝負の流れ。こうなると、途中で息が入った分、前に行った馬が有利となる。結果、前々で進めたレッドデイヴィスが抜け出し1着。これは当たり前と言えば当たり前。が、一時は持ったままで直線に向いてきた断然一番人気のトーセンレーヴは、直線半ばで脚が止まった。辛うじて3着に入ったのは、4着以下が弱過ぎたのか、はたまた距離が長いのかも?ひょっとしたら母父カーリアンの血が邪魔をしているのかもしれない。ニジンスキー系の血が入ると、距離が短めに振れることは以外に知られていない。確かに前2走は芝1800mを勝っているが、それはあくまでも下級条件での話で、素質だけでも勝てるケースが多々ある。今後、芝1800m以上でも人気になるであろうが、いくらブエナビスタの半弟といえども過信は禁物。買うならマイルまでという気がするが。ここで注目すべきは、2着のコティリオン。
前に楽な展開にもかかわらず、後方一気にレッドDまでクビ差まで迫った。これまでの戦績を見てみると強いのか弱いのかよくわからない内容だったが、この2着は評価できる。
スプリングSはフラワーカップ同様の流れなので、1、3着は後方待機のオルフェーヴルとステラロッサなのは頷ける。評価したいのは、前々で競馬を進めゴール前まで粘りを見せたグランプリボスと、厳しい流れを前目で進めながらオルフェとの追い比べに持ち込んだペルシャザールの2頭。特にグランプリBは、父バクシンオーの距離限界説が嫌われて次走のNHKマイルCでもそれほど人気にはならないだろうから、絶好の狙い目となりはしないか。休み明けでこの流れに揉まれたことは必ず次に繋がるはず。
最後に同日に行なわれた平場と前開催のオープン戦のラップを比較してみる。
スプリングSは、1000万下(牝馬限定)の時計を0.2秒上回る。が、オープンには0.7秒も劣るので、毎日杯組よりはレベルは高いだろうが、抜けているとまでは言えない。ちなみに、ウオッカの時は2歳時に既に1600万の時計を上回っていた。
参考までに、3歳牡馬主要レースのラップ比較を載せておく。
■芝1600m■

■芝1800m■

■芝2000m■

ラップだけなら、絶好の狙い目がいますね。まさに人気の盲点になりそうな馬が。お楽しみに♪
=おしまい=
■3月26日/27日阪神芝1800mラップ比較■

まずフラワーカップを含めた重賞3鞍の比較から。
牝馬戦のフラワーカップが前半1000mが一番速い。3F毎のラップを見ると、6Fまでは全く息の入らない流れだったということがわかる。最後の3Fは、さすがに息が持たずに先行勢が総崩れとなりラップがガクンと落ちたところを後方待機のトレンドハンターが差し切った。3着にはトレンドHの後ろにいたマヒナ。いわゆるズブズブの展開。ここで忘れてはいけないのが、2着に入ったハブルバブル。同馬は4角手前で捲くっていった分、直線脚が止まったが、そこからまた一伸びした点に注目。
で、牡馬の2鞍。上の表を見ればわかるように、両レースは全く違う流れ。スプリングSは、フラワーカップに似たラップで淀みのない流れ。一方、毎日杯は中の3Fでペースがガクっと落ちる典型的な上り勝負の流れ。こうなると、途中で息が入った分、前に行った馬が有利となる。結果、前々で進めたレッドデイヴィスが抜け出し1着。これは当たり前と言えば当たり前。が、一時は持ったままで直線に向いてきた断然一番人気のトーセンレーヴは、直線半ばで脚が止まった。辛うじて3着に入ったのは、4着以下が弱過ぎたのか、はたまた距離が長いのかも?ひょっとしたら母父カーリアンの血が邪魔をしているのかもしれない。ニジンスキー系の血が入ると、距離が短めに振れることは以外に知られていない。確かに前2走は芝1800mを勝っているが、それはあくまでも下級条件での話で、素質だけでも勝てるケースが多々ある。今後、芝1800m以上でも人気になるであろうが、いくらブエナビスタの半弟といえども過信は禁物。買うならマイルまでという気がするが。ここで注目すべきは、2着のコティリオン。
前に楽な展開にもかかわらず、後方一気にレッドDまでクビ差まで迫った。これまでの戦績を見てみると強いのか弱いのかよくわからない内容だったが、この2着は評価できる。
スプリングSはフラワーカップ同様の流れなので、1、3着は後方待機のオルフェーヴルとステラロッサなのは頷ける。評価したいのは、前々で競馬を進めゴール前まで粘りを見せたグランプリボスと、厳しい流れを前目で進めながらオルフェとの追い比べに持ち込んだペルシャザールの2頭。特にグランプリBは、父バクシンオーの距離限界説が嫌われて次走のNHKマイルCでもそれほど人気にはならないだろうから、絶好の狙い目となりはしないか。休み明けでこの流れに揉まれたことは必ず次に繋がるはず。
最後に同日に行なわれた平場と前開催のオープン戦のラップを比較してみる。
スプリングSは、1000万下(牝馬限定)の時計を0.2秒上回る。が、オープンには0.7秒も劣るので、毎日杯組よりはレベルは高いだろうが、抜けているとまでは言えない。ちなみに、ウオッカの時は2歳時に既に1600万の時計を上回っていた。
参考までに、3歳牡馬主要レースのラップ比較を載せておく。
■芝1600m■

■芝1800m■

■芝2000m■

ラップだけなら、絶好の狙い目がいますね。まさに人気の盲点になりそうな馬が。お楽しみに♪
=おしまい=