☆史上最強の法則-海外支局☆

☆The Unrivaled Principle in History☆

有馬記念の法則2

2013-12-18 00:00:00 | 長距離血統の法則
■サイン■
毎年、有馬記念になるとアホくさいと思いつつ、気になって仕方がないのがサイン馬券。
バカにしていながら、あとで説明(こじつけ)を聞くと、なるほどと妙に納得してしまうのが、自分自身で情けない。
が、現実に結構馬券になっているのも確か。
ロンドンオリンピックで金メダルラッシュに沸き、それを受けて「今年の漢字」は「金」だった昨年は、そのまんまの「ゴールド」シップが優勝した。ただ、サインに頼らなくても1番人気のゴルシは普通に買えるわけで、全くありがたくない。やっぱり、サインで買うなら、まともな予想では買えない超惑星馬を軸にしてこその感がある。

思い出すのは、91年と01年。
なかでも、悔し過ぎて忘れられないのが91年。
当日は、偶然番長となけなしの虎の子1万円を握り締め、越冬資金を作りにいざ府中の場外へ。狙いは、その年の宝塚記念で一点で仕留めたメジロライアンとメジロマックイーンの「メジロ丼」で、もう一丁。
宝塚記念では1枠1番メジロマックイーンと8枠15番メジロライアンだったのが、有馬では1枠ライン、8枠マックの逆パターン。
これに変な自信を持ち、宝塚以来のぶっつけとなるライアンの仕上がりなど気にもせずに、せっせとマークシートを塗り、残金の5000円と一緒に窓口へ突っ込んだ。

馬券を受け取り、高見の見物でもするかとダーフビジョン前に移動しつつ馬券に目をやると、そこには「馬連1-8」と書いてあった。
「何だこりゃ?馬連?まあ、こういう買い間違えはよく当たるというし、そのままにしとくか。」と、お金に余裕があれば思えるのだが、ピーピーのこちらとしては、そうはいかない。
新聞で馬番8番を確認すると、「ダイユウサク」の6文字が。結果、当たるか外れるかは時の運だが、聞いたこともない馬にお金を突っ込むのは納得がいかないので、踵を返し窓口へ。
「なけなしの5000円なんです。これが当たらないと年が越せないんです。家賃を払わなければいけないんです。馬連なんて知らなかったんです。どうか枠連に変更して下さい。」と、学生の身分ということだけは口にしないよう気を付けながら、窓口のおばちゃんに何度も何度も泣きついた。
すると、おばちゃんは、マニュアルどおりの回答で「ダメです。ムリです。ルールですから。」の一点張り。それでも、必死で食い下がると、おばちゃんもようやく哀れに思ったのか、上司の男性を呼んでくれて「今回だけですよ。これからは窓口を離れる前に確認してくださいね。」と優しく注意されながら、「枠連1-8」に変更してもらった次第。

そして―
「これはビックリ!ダイユウサク!」が、先頭でゴールした瞬間、ターフビジョンの前で膝から崩れ落ちた。
圧倒的1番人気のメジロマックイーンをブッコ抜き、日米を代表する名優・松田優作とスティーヴマックイーン「俳優馬券」が炸裂。当時は馬単は発売されておらず、人気のマックが2着だったこともあり、馬連は7、600円だったが、14番人気のダイユウサクの単勝は1万3千790円也。
あの時、馬連のままにしておけば35万円が転がり込み、色々と楽になれたのに…と、今でも有馬記念の度に思い出してしまう。そんな91年の有馬記念だ。

ところで、この「俳優馬券」だが、実は世相を反映しているわけではない。お二人がお亡くなりになられたのは、松田優作が89年で、S・マックイーンは80年。その年、お二人にまつわる出来事があったわけでもなく、完全なる後付けだ。

もともとサイン馬券は、後付けのこじつけばかりなのだが、01年だけは違った。こちらは見事に世相を反映していた。
出馬表を見たときに、例の事件に気付いたというか思いを巡らせた方は、私だけではないはずである。でも、3000人の方が犠牲になったあの事件をネタにするのは余りにも不謹慎過ぎると思い、自重した方もまた多かったはず。

しかし―
1着マンハッタンカフェ(3番人気)、2着アメリカンボス(13番人気)の「911馬券」で決まり、馬連4万8千650円の大波乱の決着となった。

今年もいろいろとあった一年だが、果たしてサインは何なのだろうか?
真っ先に思いつくのは、やっぱり「東京五輪招致決定」か。「今年の漢字」でも昨年に引き続きオリンピック繋がりの「輪」が選ばれた。
となると、連想させるのは金メダルでゴールドシップの連覇、あるいはフランス語で「金細工師」を意味するオルフェーヴルの有終Vなのか?
でも、それじゃあサイン馬券として面白くないので、一捻り。

今年のサインは、12月8日に老衰のため天に召されたダイユウサク。合掌。
しかし、登録馬のなかに俳優の名前がついた馬は見当たらない。少々強引にいくなら、名前の由来が映画名のデスペラードか。ただ、どんな映画かは知らないし見たこともないので、これはパス。

ダイユウサクといえば、やっぱり91年の有馬記念。
その時の2着はメジロマックイーン。ならば、母父マックのオルフェーヴルとゴールドシップと、この読みでも人気の2頭になってしまう。が、実はもう一頭、母父マックの馬が出走する。

☆ラブイズブーシェ…マンハッタンカフェ×メジロマックイーン
父マンハッタンカフェは、上記にように01年の優勝馬で、父も母父も有馬記念には縁がある。さらにはマンハッタンカフェは、有馬記念の「隠れ御用達血統」のリボー系を持っているのもいい感じ。

また、今年はキズナとエピファネイアが回避したことにより、クラシックを制した馬が一頭も出走しない有馬記念となるのだが、このようなケースは、91年以来、実に12年ぶりのことである。

実績だけ見るとダイユウサクもラブも、とてもじゃないが手を出せないが、実は、2頭とも初勝利が新馬戦でも未勝利戦でもなく、500万下だったという共通点もある。
そして、とどめを刺すのは、ラブの鞍上はダイユウサクにしてやられたマックの主戦だった武豊。
これだけ因縁めいた材料が揃ったならば、買わずにはいられない。

■サイン2■
サイン馬券というのは、気にしだすと、アレもコレもとなってしまいキリがなくなるのだが、どうしても気になって仕方ない馬がもう一頭いる。

当時、ダイユウサクが所属していたのは栗東の内藤厩舎。担当厩務員は現在は調教師の平田修。
自分の担当している馬が、横綱マックを倒す大金星を挙げたとなれば、それはさぞかし嬉しかったことだろうし、愛着が増すというもの。
平田師のダイユウサクに対する思いは、引退しても変わることなく、毎年、はるばる北海道までダイユウサクに会いに行っていたそうだ。ちなみに、平田師のメアドはダイユウサクの名前と有馬記念の走破タイムで構成されているというのを、どこかののサイトで読んだ。
そんなダイユウサクを愛して止まない平田師が、とっておきの秘密兵器を送り込む。

☆カレンミロティック…ハーツクライ×APインディー
父ハーツクライは、日本で唯一、あの絶対的王者ディープインパクトを負かしたことのある05年の優勝馬。その産駒には、直線の長いコースを得意とするイメージがあるが、今年の中山芝2500mでは【1-1-0】。父譲りの大物食いの血が騒ぐ。

■サイン3■
何もサインというのは、世相を反映してなくてもよいという一面も持っている。
一番判りやすいのは、JRAのCMやポスターだ。
今年の有馬記念のCMのキャッチコピーは、テイエムオペラオーをフューチャーした「さあ、夢を見よう」である。
ここに何らかのヒントが隠されているはずだ。というか、そのままズバリ、サインは「夢」である。

先週の土曜日に行なわれた中山第4Rの障害未勝利戦で、一足早く「夢」馬券が炸裂した。
☆12月14日(土)~中山第4R【結果】☆
1着5枠06番ドリームチャージ(2番人気)
2着6枠07番ドリームセーリング(1番人気)
3着8枠12番ドリームパワー(3番人気)
なんと!馬名にドリームがつく馬3頭で1着~3着を独占。人気サイドだったので三連単でも30倍と配当は安かったが、ここに有馬記念のヒントが隠されているに違いない。
本番では、5枠、6枠、8枠には注意しておいた方が、いいですよ。