■マイルチャンピオンシップ血統傾向過去22年■

過去22年で3着以内のリピーターは、計10頭。今年の該当馬はマイネルファルケとサプレサの2頭。だが、3着からのリベンジに成功したのは1頭もいない。2着から成功したのは、ダイワメジャーとシンコウラブリーのみだが、2年連続2着というのはバンブーメモリー、エイシンプレストン、ダンスインザムード、スーパーホーネットの4頭。ということは都合6頭が2年連続連対を果たしていることになる。屁理屈をこねる前に、マイネルファルケはとりあえず押さえておくべき。
ここ最近のトレンドは、SS系×ノーザンテースト(NT)系だが、これはひとえにデュランダルとダイワメジャーのおかげ。しかし、よくよく見てみると、この母父NT系というのは昔からこのマイルCSとは相性が好く、古くは88年1着のサッカーボーイ、直近では昨年1着のカンパニー。過去22年の成績は【6-3-1】である。しかし、残念ながら今年これに該当する馬はいない。
次に目に付くのが父、母父不問でニジンスキー(NJ)系。こちらはシンコウラブリーの父、タイキシャトルの母父カーリアンをはじめ、父・母父合計で【3-5-1】。
☆ ガルボ…マンハッタンカフェ×ジェネラス
☆ ジョーカプチーノ…マンハッタンカフェ×フサイチコンコルド
いずれの母父もカーリアンの直仔。
あと一応はマークしておく必要がありそうなのは、父、母父合計で【0-4-2】のリファール(LP)系。
☆ シンボリグラン…グランドロッジ×リナミックス
06年の3着馬。まさか、4年の時を越えてリベンジなんてことになった日には…
=つづく=

過去22年で3着以内のリピーターは、計10頭。今年の該当馬はマイネルファルケとサプレサの2頭。だが、3着からのリベンジに成功したのは1頭もいない。2着から成功したのは、ダイワメジャーとシンコウラブリーのみだが、2年連続2着というのはバンブーメモリー、エイシンプレストン、ダンスインザムード、スーパーホーネットの4頭。ということは都合6頭が2年連続連対を果たしていることになる。屁理屈をこねる前に、マイネルファルケはとりあえず押さえておくべき。
ここ最近のトレンドは、SS系×ノーザンテースト(NT)系だが、これはひとえにデュランダルとダイワメジャーのおかげ。しかし、よくよく見てみると、この母父NT系というのは昔からこのマイルCSとは相性が好く、古くは88年1着のサッカーボーイ、直近では昨年1着のカンパニー。過去22年の成績は【6-3-1】である。しかし、残念ながら今年これに該当する馬はいない。
次に目に付くのが父、母父不問でニジンスキー(NJ)系。こちらはシンコウラブリーの父、タイキシャトルの母父カーリアンをはじめ、父・母父合計で【3-5-1】。
☆ ガルボ…マンハッタンカフェ×ジェネラス
☆ ジョーカプチーノ…マンハッタンカフェ×フサイチコンコルド
いずれの母父もカーリアンの直仔。
あと一応はマークしておく必要がありそうなのは、父、母父合計で【0-4-2】のリファール(LP)系。
☆ シンボリグラン…グランドロッジ×リナミックス
06年の3着馬。まさか、4年の時を越えてリベンジなんてことになった日には…
=つづく=
なぜ父SS系のスカラブレイとリアルインパクトは、京王杯2歳Sではなく、東スポ杯2歳Sに出走すべきだったのか?
■東京スポーツ杯2歳S血統傾向■

京王杯とは打って変わり、こちらはSS系を持つ馬が大活躍。
馬場改修後の03年以降の勝馬は全て父か母父にSS系を持っている。面白いのは05年~07年で母父SSが3連勝を達成し、それらの馬は全てフサイチの馬。
それはさておき、SS系はマストアイテムだということ。
と、登録馬中の該当馬を探してみると・・・
なんと登録馬16頭中11頭が父SS系で、1頭が母父SS系。合計12頭も該当馬がいるようでは、この法則は使えない。残念!!
ならば、ここ3年で毎年3着以内に入っているミスプロ系はどうだろうか?
☆ イイデタイガー…ステイゴールド×シャンハイ
☆ カインバティック…シンボリクリスエス×クラフティプロスペクター
☆ ダコール…ディープインパクト×アンブライドルド
=つづく=
■東京スポーツ杯2歳S血統傾向■

京王杯とは打って変わり、こちらはSS系を持つ馬が大活躍。
馬場改修後の03年以降の勝馬は全て父か母父にSS系を持っている。面白いのは05年~07年で母父SSが3連勝を達成し、それらの馬は全てフサイチの馬。
それはさておき、SS系はマストアイテムだということ。
と、登録馬中の該当馬を探してみると・・・
なんと登録馬16頭中11頭が父SS系で、1頭が母父SS系。合計12頭も該当馬がいるようでは、この法則は使えない。残念!!
ならば、ここ3年で毎年3着以内に入っているミスプロ系はどうだろうか?
☆ イイデタイガー…ステイゴールド×シャンハイ
☆ カインバティック…シンボリクリスエス×クラフティプロスペクター
☆ ダコール…ディープインパクト×アンブライドルド
=つづく=
リアルインパクトは2着も、3着には2馬身差。今後も楽しみ♪一方、スカラブレイは9着。ききょうSを落としたのが悔やまれる。ここは一息入れて立て直しを。
しかし、この2頭、京王杯2歳Sではなく、今週の東スポ杯に出ていれば、と悔やまれてならない。とはいうのも実は、この2頭は血統傾向的には推せなかったのだ。
■京王杯2歳S血統傾向■

馬場改修となった03年以降、父SS系は1勝も挙げていないのである。
ところで、勝った7番人気のグランプリボスだが、こちらは穴で押さえるべき一頭であった。父は、05年1着デンシャミチの父と同じバクシンオー、そして、そのバクシンオーの父ユタカオーを母父に持つマイネルレーニアが06年に2着に入った。
このバクシンオーは、コース傾向からもイチオシの一頭であったことも付け加えておく。
■5回東京芝1400m血統傾向■

本番前までに父バクシンオーが1勝2着2回、母父ユタカオーが1勝。この傾向にさえ気付いていれば、躊躇無くグランプリボスから勝負できたはず・・・
何を言っても、後の祭り・・・・・・
=おしまい=
しかし、この2頭、京王杯2歳Sではなく、今週の東スポ杯に出ていれば、と悔やまれてならない。とはいうのも実は、この2頭は血統傾向的には推せなかったのだ。
■京王杯2歳S血統傾向■

馬場改修となった03年以降、父SS系は1勝も挙げていないのである。
ところで、勝った7番人気のグランプリボスだが、こちらは穴で押さえるべき一頭であった。父は、05年1着デンシャミチの父と同じバクシンオー、そして、そのバクシンオーの父ユタカオーを母父に持つマイネルレーニアが06年に2着に入った。
このバクシンオーは、コース傾向からもイチオシの一頭であったことも付け加えておく。
■5回東京芝1400m血統傾向■

本番前までに父バクシンオーが1勝2着2回、母父ユタカオーが1勝。この傾向にさえ気付いていれば、躊躇無くグランプリボスから勝負できたはず・・・
何を言っても、後の祭り・・・・・・
=おしまい=
エリ女の三つのキモ『父SS系・ノーザン系・トニービン』のうち、3着以内に入ったのはノーザン系のみ・・・・・・
■エリザベス女王杯血統傾向更新■

勝ったのは英国の雪の妖精。父ロベルト系は00年ファレノプシス以来、実に10年ぶりの勝利。また、外国馬も初勝利。
4馬身差の圧勝ということで、ヤケに雪の妖精の強さを煽っているマスコミだが―
あれは単なる内・外の差じゃないの?と思うのは素人の浅はかさなのか。
1番人気を背負った蛯名のアパパネは、早め早めの仕掛けで馬場の良い外を回すのは1番人気の重責を知った乗り方。そのアパパネをマークした池添は『まさか内を突くとは・・・』と、ムーアの腕に脱帽したかのようなコメントを発したが、元来、死んだふりしての後方一気が身上のメイショウベルーガが、まさかイン強襲など出来ようがない。
一方、勝った雪の妖精の鞍上ムーアは、勝とうが負けようが一発勝負に出られる外国人ジョッキー。ここでヘグッたとしても、高い日本円を貰って、サッサッと香港へ旅立てばよいだけの話。
なんやら雪の妖精はJCに色気を持っているらしい。中1週の強行軍もなんのその、ブエナビスタ、ペルーサに次ぐ3番人気くらいには支持されそうな勢い。
どうかスノーフェアリーがJCに出走しますように
そして、人気を被りますように
カモがネギを背負って遥々イギリスからやって来る。
=おしまい=
■エリザベス女王杯血統傾向更新■

勝ったのは英国の雪の妖精。父ロベルト系は00年ファレノプシス以来、実に10年ぶりの勝利。また、外国馬も初勝利。
4馬身差の圧勝ということで、ヤケに雪の妖精の強さを煽っているマスコミだが―
あれは単なる内・外の差じゃないの?と思うのは素人の浅はかさなのか。
1番人気を背負った蛯名のアパパネは、早め早めの仕掛けで馬場の良い外を回すのは1番人気の重責を知った乗り方。そのアパパネをマークした池添は『まさか内を突くとは・・・』と、ムーアの腕に脱帽したかのようなコメントを発したが、元来、死んだふりしての後方一気が身上のメイショウベルーガが、まさかイン強襲など出来ようがない。
一方、勝った雪の妖精の鞍上ムーアは、勝とうが負けようが一発勝負に出られる外国人ジョッキー。ここでヘグッたとしても、高い日本円を貰って、サッサッと香港へ旅立てばよいだけの話。
なんやら雪の妖精はJCに色気を持っているらしい。中1週の強行軍もなんのその、ブエナビスタ、ペルーサに次ぐ3番人気くらいには支持されそうな勢い。
どうかスノーフェアリーがJCに出走しますように


カモがネギを背負って遥々イギリスからやって来る。
=おしまい=
敵を知り己を知れば殆うからず―
敵(外国馬)についてはほぼ知り尽くしたので(といっても、血統的側面だけであるが)、今回は己(日本馬)の血統診断を。
■エリザベス女王杯血統傾向過去14年■

血統傾向のキモは次の三つ。
■1.父SS系は必須
過去14年のうち98年を除く13年で、毎年必ず父SS系が3着以内に入っており、その成績は【7-7-6】と大半を父SS系が占める。但し、二代目SS系種牡馬ではアグネスタキオン(2勝)、スペシャルウィーク(3着1回)の2頭のみで、母父SS系は一頭も3着以内に入っていない。
登録馬中の該当馬は11頭もいるので、省略。
■2.ノーザンダンサー系も必須
その枝の広がりを考えれば当たり前といえば当たり前なのだが、過去14年で父か母父にノーザン系を持つ馬が毎年3着以内に入っている(父【4-3-1】・母父【7-4-8】)。
その中でも特に活躍が目立つのは以下のとおり。
・ノーザンテースト系:父2-0-0/母父1-0-3
・ニジンスキー系:父0-2-0/母父1-1-3
・リファール系:父1-1-0/母父2-1-1
以上のように、ノーザン系は上の3系統に集約されることになる。
【登録馬中の該当馬】
☆ コロバンスサークル…父リファール系ホワイトマズル
☆ シングライクバード…母父ノーザンテースト
☆ リトルアマポーラ…母父コマンダーインチーフ
だが、ノーザン系の中でも特注は上の3系統ではない。昨年、大方のファンを仰け反らせたテイエムプイキュアの母父ヌレイエフ系だ。同系を母父に持つのは01年1着トゥザヴィクトリーと06年1着、07年2着のフサイチパンドラがいることを忘れてはならない。今年の該当馬はプリキュア一頭のみ。『まさか、もうないだろう』などと努々思う無かれ。
■3.トニービン・ライン
昨年1着のクィーンスプマンテの父ジャングルポケットは記憶に新しいところ。父トニービンでは、02年3着のレディパステル。母父では03年と04年V2、05年3着のアドマイヤグルーヴ。
【登録馬中の該当馬】
☆ テイエムオーロラ…母父トニービン
☆ サンレイジャスパー…父ミスズシャルダン
また、トニービン・ライン以外のグレイソブリン系を持つ馬も一応ピックアップしておく。
☆ ブロードストリート…母父コジーン
ちなみに、前出のサンレイJの母父もコジーンである。
最後に、一番人気はほぼ間違いないであろうアパパネについて。
同馬の父キンカメが属するミスプロ系は父方でフォーティーナイナーの1-1-1であるが、これは全てラインクラフトによるもの。また、母父ではミスプロが2着2回だが、こちらもフサイチエアデール1頭によるもの。ミスプロ系の源流であるネイティヴダンサー系まで範囲を広げれば02年2着のダイヤモンドビコーの母父アリダー、04年、05年連続2着オースミハルカの母父リンドシェーバー。ネイティヴ系全体で見ると、決して相性が悪いとは言わないが、血統傾向的に全幅的な信頼を置くのは如何なものか?と思う一方で、今年クラシック戦線で父SS系の天下を崩したキンカメの勢いを考えると、ここも一気に突破してもおかしくはないこともまた確かである。
=つづく=
敵(外国馬)についてはほぼ知り尽くしたので(といっても、血統的側面だけであるが)、今回は己(日本馬)の血統診断を。
■エリザベス女王杯血統傾向過去14年■

血統傾向のキモは次の三つ。
■1.父SS系は必須
過去14年のうち98年を除く13年で、毎年必ず父SS系が3着以内に入っており、その成績は【7-7-6】と大半を父SS系が占める。但し、二代目SS系種牡馬ではアグネスタキオン(2勝)、スペシャルウィーク(3着1回)の2頭のみで、母父SS系は一頭も3着以内に入っていない。
登録馬中の該当馬は11頭もいるので、省略。
■2.ノーザンダンサー系も必須
その枝の広がりを考えれば当たり前といえば当たり前なのだが、過去14年で父か母父にノーザン系を持つ馬が毎年3着以内に入っている(父【4-3-1】・母父【7-4-8】)。
その中でも特に活躍が目立つのは以下のとおり。
・ノーザンテースト系:父2-0-0/母父1-0-3
・ニジンスキー系:父0-2-0/母父1-1-3
・リファール系:父1-1-0/母父2-1-1
以上のように、ノーザン系は上の3系統に集約されることになる。
【登録馬中の該当馬】
☆ コロバンスサークル…父リファール系ホワイトマズル
☆ シングライクバード…母父ノーザンテースト
☆ リトルアマポーラ…母父コマンダーインチーフ
だが、ノーザン系の中でも特注は上の3系統ではない。昨年、大方のファンを仰け反らせたテイエムプイキュアの母父ヌレイエフ系だ。同系を母父に持つのは01年1着トゥザヴィクトリーと06年1着、07年2着のフサイチパンドラがいることを忘れてはならない。今年の該当馬はプリキュア一頭のみ。『まさか、もうないだろう』などと努々思う無かれ。
■3.トニービン・ライン
昨年1着のクィーンスプマンテの父ジャングルポケットは記憶に新しいところ。父トニービンでは、02年3着のレディパステル。母父では03年と04年V2、05年3着のアドマイヤグルーヴ。
【登録馬中の該当馬】
☆ テイエムオーロラ…母父トニービン
☆ サンレイジャスパー…父ミスズシャルダン
また、トニービン・ライン以外のグレイソブリン系を持つ馬も一応ピックアップしておく。
☆ ブロードストリート…母父コジーン
ちなみに、前出のサンレイJの母父もコジーンである。
最後に、一番人気はほぼ間違いないであろうアパパネについて。
同馬の父キンカメが属するミスプロ系は父方でフォーティーナイナーの1-1-1であるが、これは全てラインクラフトによるもの。また、母父ではミスプロが2着2回だが、こちらもフサイチエアデール1頭によるもの。ミスプロ系の源流であるネイティヴダンサー系まで範囲を広げれば02年2着のダイヤモンドビコーの母父アリダー、04年、05年連続2着オースミハルカの母父リンドシェーバー。ネイティヴ系全体で見ると、決して相性が悪いとは言わないが、血統傾向的に全幅的な信頼を置くのは如何なものか?と思う一方で、今年クラシック戦線で父SS系の天下を崩したキンカメの勢いを考えると、ここも一気に突破してもおかしくはないこともまた確かである。
=つづく=
敵を知り己を知らば百戦殆うからず―
というわけで、まずは今年の外国馬の血統診断を。
外国馬の血統的な取捨は、ただ一つ。日本で馴染みの血統を持っているか否かのひと言に尽きる。
☆ スノーフェアリー(Snow Fairy)…インティカブ×チャーンウッドフォレスト
(3歳牝・【4-2-2-3/11】・アイルランド産・イギリス調教)
父インティカブは聞き慣れない種牡馬だが、ロベルト系レッドランサムの直仔。レッドランサムといえば、直近ではロックドゥカンブがいる。
母父のチャーンウッドフォレストは、快速血統であるマンノウォー系ウォーニングの直仔。ウォーニングからは、04年スプリンターズS優勝馬のカルストンライトオと04年高松宮記念優勝馬サニングデールのスプリンターが出ている。一方、96年の毎日王冠を逃げ切ったアヌスミラビリスや00年安田記念2着のディクタットも出ているので、短距離血統と決め付けるのは早計というもの。距離適性よりも『スピード血統』のイメージをもっていた方がよいだろう。
☆ アーヴェイ(Ave)…デインヒルダンサー×インザウィングス
(4歳牝・【5-2-3/4】・イギリス産・カナダ調教)
父デインヒルダンサーは、字面からも判るようにダンチヒ系デインヒルの直仔。
また、母父インザウィングスは、日本でもお馴染みのサドラーズウェルズの直仔で、産駒には96年JC優勝馬のシングスピールを輩出している。
次に、上の2頭の血統がエリ女の血統傾向に合致しているかどうかを見てみる。
■エリザベス女王杯血統傾向過去14年■

現在の施行条件となって今年で14年。スノーフェアリーの父ロベルト系は、父方で1-1-0、母父で0-1-1と、エリ女とは相性が好くない。また、母父のマンノウォー系はマイナー血統ということもあり、3着以内の実績はない。
一方、アヴェイの父デインヒルダンサーであるが、その父デインヒル産駒のファインモーションが02年の1着で、母父のサドラー系では、04年3着のエルノヴァがいる。
結論として、戦績ではイギリスとアイルランドのオークス(G1級・芝2400m)を制しているスノーフェアリーが上だが、血統的にはアーヴェイが上と見た。
=つづく=
というわけで、まずは今年の外国馬の血統診断を。
外国馬の血統的な取捨は、ただ一つ。日本で馴染みの血統を持っているか否かのひと言に尽きる。
☆ スノーフェアリー(Snow Fairy)…インティカブ×チャーンウッドフォレスト
(3歳牝・【4-2-2-3/11】・アイルランド産・イギリス調教)
父インティカブは聞き慣れない種牡馬だが、ロベルト系レッドランサムの直仔。レッドランサムといえば、直近ではロックドゥカンブがいる。
母父のチャーンウッドフォレストは、快速血統であるマンノウォー系ウォーニングの直仔。ウォーニングからは、04年スプリンターズS優勝馬のカルストンライトオと04年高松宮記念優勝馬サニングデールのスプリンターが出ている。一方、96年の毎日王冠を逃げ切ったアヌスミラビリスや00年安田記念2着のディクタットも出ているので、短距離血統と決め付けるのは早計というもの。距離適性よりも『スピード血統』のイメージをもっていた方がよいだろう。
☆ アーヴェイ(Ave)…デインヒルダンサー×インザウィングス
(4歳牝・【5-2-3/4】・イギリス産・カナダ調教)
父デインヒルダンサーは、字面からも判るようにダンチヒ系デインヒルの直仔。
また、母父インザウィングスは、日本でもお馴染みのサドラーズウェルズの直仔で、産駒には96年JC優勝馬のシングスピールを輩出している。
次に、上の2頭の血統がエリ女の血統傾向に合致しているかどうかを見てみる。
■エリザベス女王杯血統傾向過去14年■

現在の施行条件となって今年で14年。スノーフェアリーの父ロベルト系は、父方で1-1-0、母父で0-1-1と、エリ女とは相性が好くない。また、母父のマンノウォー系はマイナー血統ということもあり、3着以内の実績はない。
一方、アヴェイの父デインヒルダンサーであるが、その父デインヒル産駒のファインモーションが02年の1着で、母父のサドラー系では、04年3着のエルノヴァがいる。
結論として、戦績ではイギリスとアイルランドのオークス(G1級・芝2400m)を制しているスノーフェアリーが上だが、血統的にはアーヴェイが上と見た。
=つづく=