コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

TOP GUNDAM -オモチャ箱戦隊-

2011年07月26日 | 短編
引き続き、B-CLUBの「0080」の本から
山口宏さんの『TOP GUNDAM』でございます。

『TOP GUNDAM -オモチャ箱戦隊-』
■キャラ
・艦長
敵兵器回収情報艦「EWB-65」の艦長。
・副長
同副長。
・機関長
同機関長
・作業班長
同作業班長。
■メカ
・EWB-65
マゼラン級と同サイズののっぺりした長方形の艦。
・作業用ポッド
GE社(ゼネラルエレ…?)製小型反応炉を搭載するポッド。

宇宙世紀0079年1月15日-。
サイド5から少し離れた宙域-。
連邦軍のある部隊がL-4の外縁部を航行しています。
彼らは、敵兵器の回収を任務とする部隊でございます。

ややあって。
作業用ポッドが06タイプを回収いたします。
艦長曰く、今までで一番原型を留めているそうです。
無事に回収を終えたところで、警告灯が明滅します。

報告によると、ムサイ級5隻からなる艦隊が自艦の
直ぐ脇を通る航路を取ったということだそうです。
また、敵艦隊がサイド2へと向かうことが予想され、
同サイドに娘がいる作業班長は作業用ポッドで出撃し、
敵艦対に向かって行ってしまいます…。
ポッドから救難信号が出ているのに気づきます。
班長が敵艦に撃たれると信号が途絶え、敵艦との大凡の
距離も知ることができるということにも気づきます。
班長は自分たちに何を託したのか3人は考えます。
そして、行動に移ります。

敵艦からのIFFによる誰何が行われます。
副長は先刻回収したザクからIFFの応答をいたします。
敵艦隊は戦闘態勢を解いたものの、警戒態勢のまま。
しかし、通信士は音声での返りがないことを訝しみます。
接触までは後3分ほど。
ムサイは念のため、2機のMSを出撃させます。

回収艦側は副長のザクを除く総ての収納物を放出。
開戦直後から蓄えられたMSの破片や本体が散ります。

ムサイでも味方機の残骸群と、その中央に連邦の艦を
発見します。奇しくもマゼラン級と同サイズの回収艦を。
同じく、所属不明の友軍機をレーダーが捕らえます。
敵艦隊は軌道を変更し、マゼラン級と思しき艦に向かいます。

敵艦隊はさらに6機のMSを出撃させますが、
オペレーターの報告で敵が回収艦であることを知ります。
5隻のムサイに囲まれた回収艦が閃光とともに弾けます。
反応炉の衝撃波と散乱した残骸がムサイ艦隊を襲います。
5隻中ほぼ無傷な艦は1隻だけだった…。旗艦は撃沈。

回収艦の自沈による衝撃波は3人の乗るザクも襲っていた。
が、ほぼ無傷だったのは本当に奇跡に近かった。
レーダーの片隅に光点を見付けた3人はIFFを切った。
ザクは回収艦と同型の艦に拾われることになるが、
ポッドの操縦士は目を丸くして驚いていた。

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BEFORE G -ガンダム前夜-

2011年07月19日 | 短編
今週はB-CLUBビジュアルコミック「ガンダム0080 vol.2」から
横山宏さんの『BEFORE G』でございます。

『BEFORE G -ガンダム前夜-』

宇宙世紀0075年春-。
連邦軍の機械化師団はノイバウンテン北西の
霧の中を進軍していた。
師団は赤いセンサー光を発見し、
公国軍偵察用ビット「マンサード」だと判明し、
四脚ガンキャリア「MG-4 デパッグ」で撃墜。
しかし、ミノフスキー粒子は一段と濃くなります。

兵士が赤い光を認め、デパッグは掃射を始める。
赤い光の動きは鈍く、操者は油断いたします。
そこへ、光弾がデパッグを撃ち抜きます。
兵士たちは動揺し、総員は散開いたします。
赤い光が間近に見え、巨大な兵器だと判ります。

それは公国軍の先行試作型のザクの姿でした。
指揮官機のライヒ大佐は部下に敵兵のスキャンを
促し、一兵たりとも逃すなと命令いたします。
連邦軍にザクの存在を知られる訳にはいかないようです。

MSによる初の戦闘は、こうして終わった。
当然、この記録はまったく残っていないとされる。
そして、この余りに強力な兵器は、
その後の戦いを大きく変えていくことになる。

初のMS戦って色々な資料で見掛けますね。
俯瞰で見ることがなかなかにないので、
情報は錯綜していくんだと思われます。
今までの作品の中で初のMS戦って何でしょうね??
コメント (2)
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TOP GUNDAM -奇襲-

2011年07月12日 | 短編
今週もB-CLUBビジュアルコミックから。
山口宏さんの『TOP GUNDAM -奇襲-』でございます。
木星船団の重水素強奪作戦を描いた物語です。
史上初のMS戦と書いてありました。

『TOP GUNDAM -奇襲-』
■キャラ
・クルト=シュタイナー少尉
本編の主人公。サイクロプス隊の??
・ラドル中佐
シュタイナーの上官。多分、隻眼。作戦の指揮官。
■メカ
・デネブ
連邦軍の巡洋艦。第33輸送船団の旗艦。
・アンタレス
連邦軍の駆逐艦。もしかしたらサラミス級かも
・アルタイル
同上。
・ムサイ
シュタイナーたちの母艦。

作戦前-。
シュタイナーはザクの中で溜息混じりの愚痴をこぼしていた。
「こんな代物で、本当に戦争を始めようってんだから…」

連邦軍第33輸送船団旗艦デネブ-。
オペレーターから異常な電波障害の報告があり、副官は
サイド3で発見された特殊粒子の所為かも知れないと言います。
艦長は、第2種戦闘準備への移行を通達いたします。
艦でも積み荷が狙われていることは把握しているようです。
直ぐに警報が鳴り、戦闘態勢へ入ります。
2隻の駆逐艦が戦闘準備、後続の12隻の輸送艦も完了します。

シュタイナーは作戦を反芻します。
自分たち12機のMS突撃部隊が護衛の巡洋艦と駆逐艦を抑え、
後方に待機する3隻のムサイで輸送船団をサイド3まで誘導する。
シュタイナーは単純すぎる作戦だと毒づいたりいたします。
こんな作業用機で、連邦の巡洋艦の相手が務まるんだろうか?

考えていたシュタイナーは自身が遅れてることに気づき、
バーニアを開きますが、急激な動作で機体の制御が追いつかず、
さらに立て直そうとバーニアを開いたことで軌道を外れます。
手と足で宇宙を泳げと、ラドル中佐の通信が入ります。
シュタイナーは初めての宇宙遊泳を思い出し、レバーを傾けた。
……できた…。これがモビルスーツってもんか…。
ラドルの指揮官用ザクとともに艦隊へと向かった。

木星船団-。
オペレーターが幽霊でも見てるかのように怯え、12人の巨人が
迫っていることを艦長に報告いたします。
艦長は怒鳴りつけますが、太陽を背にした敵機は人の形その物。
艦長は全砲門による一斉射撃を命令いたします。
が、被弾確認を行っている最中、艦橋には鎧を着込んだような
人の姿が正面モニターいっぱいに映し出されていました。

ラドル率いる部隊は2機を失うも、旗艦デネブに迫ります。
ミサイルが迫りますが、ミノフスキー粒子の影響下にあり、
レーダーによる誘導は効かず、砲座も反応できていなかった。
シュタイナーの射撃がアルタイルの反応炉に直撃し、撃沈。
今やシュタイナーとモビルスーツはひとつの戦闘機械だった。

デネブの艦長は次々に入る絶望的な報告に為す術がなかった。
艦隊戦において絶対の自信を持っていたが、特殊粒子、
そして、人の形をした巨大機動兵器、総てが未知の驚異だった。
艦長はエンジンを臨界まで上げるように命令いたします…。

8機となったザクはデネブを取り囲んだ。
瞬間、デネブの巨体が迫ってきた。
3機のザクが巨体に跳ね飛ばされ、吹き飛んでいった。
他のザクも制御を失い、離脱軌道に乗らざるを得なかった。
シュタイナーの機体はラドル機の体当たりで無傷だったが、
ラドル機はパイプがデネブの装甲に掛かり、如何ともし難い。
また、無傷と思われたシュタイナー機も両腕が動かず…。
ラドルは定刻にムサイからの砲撃があることを伝えて、
この場から離れるように命令いたします。

デネブでは退艦命令があり、艦長を残してクルーは退艦。
艦長はムサイが控えていたことに感付いていたようです。
艦長の座る艦橋にシュタイナーは銃口を合わせます。

シュタイナーは宙域を脱し、1時間後、ムサイに収納される。

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緑の館 -GREEN MANSIONS-

2011年07月05日 | 短編
今週もB-CLUBビジュアルコミックからです。
ガンダムジェネレーションにも載っているのですが、
本多将さんの『緑の館』でございます。

『緑の館 -GREEN MANSIONS-』
■人物
・S.キング少尉
公国軍の女性士官。ハイゴッグに搭乗。
・ウエキ将軍
連邦軍の将軍。ジムD型に搭乗。

■機体
・ジュスティーヌちゃん
キング少尉の搭乗するハイゴッグの愛称。
・イボンヌちゃん
ウエキ将軍の搭乗するジムD型の愛称。

何処かの熱帯地域に連邦軍の大型輸送機が墜落いたします。
そこへ、件の輸送機に乗ってると思しき将軍を捕まえようと
公国軍のS.キング少尉がハイゴッグで登場いたします。
ちなみに、彼女は自機にジュスティーヌと名付けております。

扇形に虱潰しに探索していると将軍の姿を発見いたします。
が、足下の金属反応に対応し、避けて通ろうとすると、
有線式の仕掛け爆弾の方に引っ掛かり、脚部を損傷します。

その時、ジムD型に背後を取られてしまいます。
そのジムにはターゲットのウエキ将軍が搭乗していました。
愛機・ジュスティーヌちゃんを傷付けられたキング少尉は、
さめざめと泣くのですが、どういう訳か、その通信を聞いた
ウエキ将軍は笑い出し、わたしのイボンヌちゃんの方が、と
銃口をハイゴッグに向けます。

背後を取られたままのハイゴッグは器用に右腕を後方に向け、
メガ粒子砲を撃ちますが、ジムもマシンガンを掃射します。
ハイゴッグは右腕を失い、ジムは脚部にダメージを受けます。
両者共に動けなくなり、千日手?となってしまいます…。
また、パイロット同士、動けなくなった原因が向こうにあると
侃々諤々の罵り合いを始めてしまう始末でございます…。

この後、キング少尉はMSに異常なまでの愛情を抱くふたりが
わざと味方に置き去りにされたのではという疑念を抱きます。
しかし、疑念は晴れることなく、一ヶ月後、彼女は連邦軍側に
救出されることになるみたいです。
確かに単機での出撃って時点で厄介払いなのかも(笑
ウエキ将軍の方も他のクルーはどうしたんでしょうね。
やっぱこっちも言いくるめられて、置き去り??
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ムーンレイン

2011年06月28日 | 短編
今週もビークラブビジュアルムックの「機動戦士ガンダム0080vol.1」から。
夢野レイさんの『MOONRAIN』でございます。
いつ頃の物語でしょうか、
主人公の乗っている機体は、ザク改ですが…。
公国軍による月面採掘プラント奪取のお話です。

『MOONRAIN』
■人物
・ブラッド
公国軍上等兵。ルナリアン。
・グレン
公国軍少尉。ブラッドの上官。
■機体
・ザク改
ブラッドの乗機。
・ザク改
グレンの乗機。ロッドアンテナ装備の指揮官機。
・ロングビーチ
ブラッドたちの母艦。ロングビーチは符丁かも。
・降下艇
2小隊ほどの機体を懸架する艦艇。
・連邦軍の航宙機
ジオニックとツィマットの初期MS案の折衷的。
前回の『ヒット・アウト』の機体とも違ってます。


ブラッドの小隊は連邦の月面鉱物採掘基地へ降下します。
ブラッドは普通の人間ではなく、ルナリアンのようです。
これまでも、アースノイドがスペースノイドに対するのと
同じように、公国軍内でもルナリアンへの差別があります。

降下が始まると、連邦側もAMBAC肢を備える航宙機を
展開させますが、公国軍の小隊はプラントを優先します。
そんな中、ブラッドだけが航宙機に攻撃を仕掛けます。
航宙機1機を撃墜し、その破片群が機体に降り注ぎます…。
死の間際の走馬燈なのか、ブラッドは追憶いたします。
幼少の頃、戦争の始まり、上官・グレン少尉のことなど。

また、小隊は基地を責めあぐね、破壊作戦へと以降します。
小惑星へ起爆装置を付け、爆砕して破片を降らすようです。
小隊長であるグレンはブラッドを発見いたしますが、彼は
機体から降り、佇んでおりました。
グレンは基地に戻るぞと促しますが、ブラッドは言います。
「一度、見てみたかったんです。雨の降るのを…。」

ややあって。
グレンは艦内から隕石の破片群が降り注ぐのを見ます。
「雨……。」と呟きます。

結局、ブラッドはあの場に残ったんでしょうか??
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