ワゴンセール

今週もサイバーコミックス01から。

＜WAGON SALE＞
画：奈和浩子

U.C.0080年－。
あちこちで戦後復興作業が進められていた。
特にスペースコロニー群は復旧が急がれ、
軍用物資の廃品回収業者、リサイクル者が飛び回り、
宇宙建設業界はかつてない多忙さにパニック状態だった…。
これはそんな状況下に辺境コロニーで働く塗装屋の物語である。

作業用アームを増設したボール2機が塗装作業をしている。
搭乗者は「ab塗装」とプリントされたTシャツというラフなカッコ。
一人はユマという名前で、長い黒髪の女性。日本人形みたいな。
もう一人はニドという名前の青年でございます。
そこへ、戦闘中に流されたと思しきザクが漂着いたします。
二人は漂流物と思っていたようですが、ザクにはパイロットが。

ザクのパイロットはボールが装備しているコンプレッサーを奪い、
基地への生還を考えているようでした。
コンプレッサーを奪おうと手を伸ばしますが、ボールは回避します。
そして、ニドの提案でコロニーに沿って逃げることになります。
ジャイロが壊れていて、外へ逃げると位置が判らなくなるようです。
ザクは推進剤の節約のためにコロニーに接地して歩いて追って来ます。
カメとカメの競争のようなモタモタした展開でございます。

ボールはコロニーの窪地に隠れ込みます。
ザクはそれを見付けようと、コロニーから跳び上がります。
ユマが囮になり、その間にニドが行き止まりに道を描きます。
作戦としては、そこにザクを激突させようとするつもりのようです。
ユマがザクの頭部にペンキを吹き掛けたこともあり、作戦は成功。
二人は一気に残りのペンキを吹き掛けて、ザクの視界を遮ります。

そこへ塗装屋のオヤジが駆け付け、マスキングシートでザクを捕獲。
ザクのパイロットに戦争が終結したことを伝え、一件落着でございます。
ザクのパイロットはボールの修理代分を捻出すべく塗装屋でアルバイト。
ジオン再興の想いを胸に抱きつつ…。

塗装屋のオヤジが乗ってた機体がザクとガンダムのコンパチでしたが、
あのガンダムがこんな辺境の地に流れ着いていたとは（笑
アレって戦後どこが持っていったんでしょうかね？？
シャアがコア・ファイターを拾った的なのをどこかで見た気がします。