『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝』
第44話「夢神」
エルシドは聖衣を脱ぎ、覚悟を決めます。
光速を見切るエルシドであっても、思考した瞬間に
相手を斬っている斬桜鬼を見切ることは不可能に思えます。
その通り、エルシドは斬桜鬼の斬撃を受け続けます。
しかし、エルシドは血を失うごとに冷えていく指先に
己の内なる剣を感じていきます。荒く堅く欠けた剣が…。
エルシドはフェルサーの斬桜鬼に峰の姿を見ます。
鬼の形相を見せる峰の姿に、エルシドは魔剣と称します。
その瞬間、フェルサーの剣撃を避け切ります。
エルシド曰く、聖剣は武器として圧倒的なだけでは、
夢は妄執に変われば邪道に堕ちる…。
聖剣とは仁を以って己を研ぐ、その先に在るものだ。
そうして、エルシドは斬桜鬼とフェルサーを一閃します。
フェルサーの身体は観客の熱を拡散し、元に戻ります。
元に戻ったフェルサーはエルシドに語ります。
火事の後、全身の火傷で戦士の途が閉ざされた時、
然したる感慨はなく、そのことが自身を失望させます。
ひたむきに夢を追うエルシドと峰を見続ける訳もなく、
聖闘士以外の途を探し、二人の前から姿を消します。
その旅先でひとつの噂を聞きます。峰の死を…。
そして、夢神の力で峰の魂を復活させ、峰の魂の見る夢を
ともに見てみたかった。
また、エルシドが訪れ、峰の斬桜鬼と対峙することも
彼女の思い描いていた夢なのかも知れない、と。
語り終えると、フェルサーの中の夢神が顕現します。
この場の総ての人間を喰らおうといたします。
第44話「夢神」
エルシドは聖衣を脱ぎ、覚悟を決めます。
光速を見切るエルシドであっても、思考した瞬間に
相手を斬っている斬桜鬼を見切ることは不可能に思えます。
その通り、エルシドは斬桜鬼の斬撃を受け続けます。
しかし、エルシドは血を失うごとに冷えていく指先に
己の内なる剣を感じていきます。荒く堅く欠けた剣が…。
エルシドはフェルサーの斬桜鬼に峰の姿を見ます。
鬼の形相を見せる峰の姿に、エルシドは魔剣と称します。
その瞬間、フェルサーの剣撃を避け切ります。
エルシド曰く、聖剣は武器として圧倒的なだけでは、
夢は妄執に変われば邪道に堕ちる…。
聖剣とは仁を以って己を研ぐ、その先に在るものだ。
そうして、エルシドは斬桜鬼とフェルサーを一閃します。
フェルサーの身体は観客の熱を拡散し、元に戻ります。
元に戻ったフェルサーはエルシドに語ります。
火事の後、全身の火傷で戦士の途が閉ざされた時、
然したる感慨はなく、そのことが自身を失望させます。
ひたむきに夢を追うエルシドと峰を見続ける訳もなく、
聖闘士以外の途を探し、二人の前から姿を消します。
その旅先でひとつの噂を聞きます。峰の死を…。
そして、夢神の力で峰の魂を復活させ、峰の魂の見る夢を
ともに見てみたかった。
また、エルシドが訪れ、峰の斬桜鬼と対峙することも
彼女の思い描いていた夢なのかも知れない、と。
語り終えると、フェルサーの中の夢神が顕現します。
この場の総ての人間を喰らおうといたします。