コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

ヘルメス迷走 part9

2013年09月24日 | ゲームブック
前回の戦闘により、今回は記憶を取り戻します。

074:
-ヴァロージャ…そうだ、ナオミだ-
キミは、その時リエに拾われたのだ。
ベッドに横たわり、傷の痛みに呻くキミの手を、ナオミがしっかり
と握り締め、一心に何かを祈っていた。
-あの時、ナオミはオレをヴァロージャと呼んでいた-
『お姉さまはね、とっくの昔に死んだヴァロージャを、アンタにダ
ブらせてるのさ』
-それでも良い-
キミは思った。ナオミが自分をヴァロージャと呼んでくれる、嬉し
いじゃないか。ヘルメスなんてコードネームよりは余程マシだ。
-そのナオミをオレは…-
二度と置いていかないで、と泣いて頼んだ時のナオミの目を思い出
し、キミは自身を猛烈に嫌悪した。
-あの時のオレの頭には、任務の遂行のことしかなかった…追っ手
の目を眩まそうと、ナオミにパンドラを渡し、独りで逃げた。オレ
はナオミを利用したんだ-
以前のキミならば、ナオミを利用したという事実を平然と受け止め
ていただろう。
しかし、記憶を失っていた数日間が、命令に忠実なロボットだった
キミを変えてしまっていた。過去という束縛のない中で、キミは生
まれて初めて『自分』のために生きたのだ。命令や任務のためでは
なく。
ナオミと別れてから、キミは行政委員に捕まった。後ろからグング
ン迫るヘッドライトから必死になって逃げていたのを思い出す。脇
道に逃げようとしたキミは、車の鼻先に引っかけられて宙を飛んだ。
アスファルトに強く頭を打ちつけた所迄は記憶にある。
-オレは、病院に送られた。オレがパンドラを持っていないことを
知った行政委員会は、交通事故で担ぎ込まれたことにして、オレを
泳がせて隠し場所を探ろうとした-
キミは苦笑いした。
-ところがオレは、記憶喪失になっちまたって訳だ-
・記憶を取り戻した場所がナオミの倉庫だった:144
・それ以外の場合:105
よく定義が判らないのですが、確かに倉庫でしたよね??

144:
ナオミが身に着けていたネックレス-両端をチェーンに繋がれた親
指大のカプセルをキミは思い出した。
あの中にマイクロフィルム化されたリストが入っているのだ。
キミは無意識の内に、倉庫に足を向けていた。あの後、ナオミがど
うなったのか確かめねばならない。その行為がパンドラを取り戻す
ためなのか、それとも何か他のモノのためなのか、キミには判らな
かった。
倉庫は、昨日の騒ぎが嘘のように静かだった。しかし、ひしゃげた
シャッターから中に踏み込んだキミは、思わず鼻を覆った。床には
焼け焦げたコンテナが散らばり、まだ白煙を上げて燻っている。壁
は真っ黒に煤けていた。揮発油の強い臭いがツンと鼻を突く。
T・Tが襲撃の仕上げに火をかけていったらしい。
-ナオミは…ナオミはどうしたんだ?-
・倉庫の中を探してみる:119
・街でMADSの残党を捜す:022
ナオミが気になるのですが、119だとBAD ENDでございます。
が、この後ちょっと長くなるので、ここで来週に続きます。
コメント
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