383:
さすがのわたしも、目前で繰り広げられる凄絶な意志の絡み合いに呆
然としていた。が、ふと我に返り、ノクチュルヌに対して火線を開いた。
※攻撃数12以上で命中
・1発でも弾が当たった:203
・1発も弾が当たらなかった、または弾切れ:345
もちろん、345は死んじゃいます。
203:
「当たってくれ!」
わたしの願望が通じたのか、撃ちまくった中の1発がノクチュルヌの
頭部を掠めた。
ヤツは対ビーム兵器用のメガ粒子偏向シールドを装備しているらしく、
他からの攻撃を一切受けつけない。筈なのだが、その1発は明らかにノ
クチュルヌをたじろがせた。
『不愉快なヤツっ!』
超重MSは、わたしの方へ向きを変える。その隙をつき、ユカのリッ
クディアスがノクチュルヌに飛びついた。
038:
全長において大人と子供程の差があるノクチュルヌとリックディアス。
しかし、思念は確実に2体のMSを結んでいた。青白いオーラ光が、2
機の周囲を包み込む。
『ユマ…ユマ…わたしよ。ユカよ、判る?』
『…ユカ?わたしは、そんなヤツは知らないっ!オマエもシャアの味方
かっ!?ならば、わたしに取っては敵だ!!』
『ユマ!』
ユカの思念からは、血が滲んで来るような切なさが感じられた。
『シャアはアナタの敵ではないの。わたしたちを守ってくれる人よ…』
ユマの困惑。ユカの想い。わたしの中で、2人の思念が入り混じり、
鬩ぎ合う。
『ええいっ!わたしを惑わせるオマエは一体っ!!』
突然、ユマの感情が激発した。
175:
混乱の極みに達したユマの精神が、爆発を起こしたのだ。
『不愉快なヤツめっ!オマエなんか、オマエなんかっ!!』
「チィッ!」
わたしはドダイ改を急上昇させた。
「離れろ、ユカ!」
だが、それは無駄な叫びだった。ノクチュルヌはリックディアスを胸
に抱くような体勢のまま、至近距離で拡散メガ粒子砲を発射した。閃光
が2機のMSを覆い隠す。
「ユカーッ!」
わたしは絶叫した。また…また同じような悲劇が目の前で…。アムロ
とララァ。カミーユとフォウ。そして…プルとプルツー。総ての現場に
立ち会った訳ではないが、また悲劇の系譜が受け継がれてしまった。
「そんなバカなっ!」
わたしは自分の業の深さを改めて感じずにはいられなかった。
094:
(これで良かったの。これで…)
ユカの声が聞こえた。
(わたしはユマを恨んだりしない。だって、ユマは妹なのだから…)
ノクチュルヌは、至近距離でメガ粒子砲を使用したため、誘爆を受け、
胸部の装甲板をゴソッと吹き飛ばされていた。
「不愉快なオンナは消した。シャア、次はアンタの番だ!」
ユマが吠える。
・体力値+BPが11以上:307
・10以下:059
059に行くと、死んでしまいます。
307:
「もう時間がありません!大至急シャトルに帰投してください!!」
無線からアボリジニーの声が入る。
「判ったっ!」
わたしは機体を後退させた。
「残念だが…」
「知っています。ユカには可哀想なことをしました…」
「良い資質を持っていたが…戦いとは、辛いものだな」
わたしは既にブースターが点火されているシャトルの後部貨物室に機
体を突っ込ませた。同時にシャトルはクレーンから切り離され、急角度
で成層圏を上昇して行く。
「すまなかった!礼を言うぞ!!」
「こちらこそっ!武運を祈ります、シャア大佐!!」
しかし、高空を宇宙へ駆け昇るシャトルを追い、ノクチュルヌはそれ
でも上昇しようとしていた。
『逃がすかっ!』
ユマの歪んだ思念が重力の壁と共に、わたしの身体の自由を奪う。が、
半壊したMSは最早、空気の薄い成層圏内で自由に動き回れるような状
態ではなかった。
『くそォ!!』
ノクチュルヌのバインダーが音を立てて引き剥がされる。安定を失っ
た機体から、頭部が分離して後退して行くのが見え、それを最後にスク
リーンはブラックアウトした。ノクチュルヌの脅威は…去った。
150:
チバシティ上空から射出されたシャトルは、サイド3に向けて順調な
飛行を続けている。
わたしはシャトルの助手席で、ある種の爽快感を覚えていた。
(やはり、宇宙がわたしの場所なのかも知れんな…)
目の前に広がる宇宙空間の“無”の感覚が心地良い。
重力の鎖を断ち切った快感は、わたしを愉快な気分にさせてくれる。
ちうわけで、シャアが宇宙にでたとこで次週に続きます。
さすがのわたしも、目前で繰り広げられる凄絶な意志の絡み合いに呆
然としていた。が、ふと我に返り、ノクチュルヌに対して火線を開いた。
※攻撃数12以上で命中
・1発でも弾が当たった:203
・1発も弾が当たらなかった、または弾切れ:345
もちろん、345は死んじゃいます。
203:
「当たってくれ!」
わたしの願望が通じたのか、撃ちまくった中の1発がノクチュルヌの
頭部を掠めた。
ヤツは対ビーム兵器用のメガ粒子偏向シールドを装備しているらしく、
他からの攻撃を一切受けつけない。筈なのだが、その1発は明らかにノ
クチュルヌをたじろがせた。
『不愉快なヤツっ!』
超重MSは、わたしの方へ向きを変える。その隙をつき、ユカのリッ
クディアスがノクチュルヌに飛びついた。
038:
全長において大人と子供程の差があるノクチュルヌとリックディアス。
しかし、思念は確実に2体のMSを結んでいた。青白いオーラ光が、2
機の周囲を包み込む。
『ユマ…ユマ…わたしよ。ユカよ、判る?』
『…ユカ?わたしは、そんなヤツは知らないっ!オマエもシャアの味方
かっ!?ならば、わたしに取っては敵だ!!』
『ユマ!』
ユカの思念からは、血が滲んで来るような切なさが感じられた。
『シャアはアナタの敵ではないの。わたしたちを守ってくれる人よ…』
ユマの困惑。ユカの想い。わたしの中で、2人の思念が入り混じり、
鬩ぎ合う。
『ええいっ!わたしを惑わせるオマエは一体っ!!』
突然、ユマの感情が激発した。
175:
混乱の極みに達したユマの精神が、爆発を起こしたのだ。
『不愉快なヤツめっ!オマエなんか、オマエなんかっ!!』
「チィッ!」
わたしはドダイ改を急上昇させた。
「離れろ、ユカ!」
だが、それは無駄な叫びだった。ノクチュルヌはリックディアスを胸
に抱くような体勢のまま、至近距離で拡散メガ粒子砲を発射した。閃光
が2機のMSを覆い隠す。
「ユカーッ!」
わたしは絶叫した。また…また同じような悲劇が目の前で…。アムロ
とララァ。カミーユとフォウ。そして…プルとプルツー。総ての現場に
立ち会った訳ではないが、また悲劇の系譜が受け継がれてしまった。
「そんなバカなっ!」
わたしは自分の業の深さを改めて感じずにはいられなかった。
094:
(これで良かったの。これで…)
ユカの声が聞こえた。
(わたしはユマを恨んだりしない。だって、ユマは妹なのだから…)
ノクチュルヌは、至近距離でメガ粒子砲を使用したため、誘爆を受け、
胸部の装甲板をゴソッと吹き飛ばされていた。
「不愉快なオンナは消した。シャア、次はアンタの番だ!」
ユマが吠える。
・体力値+BPが11以上:307
・10以下:059
059に行くと、死んでしまいます。
307:
「もう時間がありません!大至急シャトルに帰投してください!!」
無線からアボリジニーの声が入る。
「判ったっ!」
わたしは機体を後退させた。
「残念だが…」
「知っています。ユカには可哀想なことをしました…」
「良い資質を持っていたが…戦いとは、辛いものだな」
わたしは既にブースターが点火されているシャトルの後部貨物室に機
体を突っ込ませた。同時にシャトルはクレーンから切り離され、急角度
で成層圏を上昇して行く。
「すまなかった!礼を言うぞ!!」
「こちらこそっ!武運を祈ります、シャア大佐!!」
しかし、高空を宇宙へ駆け昇るシャトルを追い、ノクチュルヌはそれ
でも上昇しようとしていた。
『逃がすかっ!』
ユマの歪んだ思念が重力の壁と共に、わたしの身体の自由を奪う。が、
半壊したMSは最早、空気の薄い成層圏内で自由に動き回れるような状
態ではなかった。
『くそォ!!』
ノクチュルヌのバインダーが音を立てて引き剥がされる。安定を失っ
た機体から、頭部が分離して後退して行くのが見え、それを最後にスク
リーンはブラックアウトした。ノクチュルヌの脅威は…去った。
150:
チバシティ上空から射出されたシャトルは、サイド3に向けて順調な
飛行を続けている。
わたしはシャトルの助手席で、ある種の爽快感を覚えていた。
(やはり、宇宙がわたしの場所なのかも知れんな…)
目の前に広がる宇宙空間の“無”の感覚が心地良い。
重力の鎖を断ち切った快感は、わたしを愉快な気分にさせてくれる。
ちうわけで、シャアが宇宙にでたとこで次週に続きます。