コキュートスの記憶

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第196話 輝きの刹那(7)

2024年02月09日 | サンダーボルト
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
 第196話 輝きの刹那(7)



カーラ教授は、管制室のドン律師に連絡を取り、状況を確認します。
砲身の冷却に1時間を要しますが、システムには異常は見られず、
備蓄エネルギーがまだ40%あり、第2射は発射が可能だと報されます。
ビグ・ザムの核パルス・エンジンが燃焼を終了しましたが、
射角を最終調整する程度の推力ならば、十分に出せるとのことです。
ただ、ソーラ・レイの照射に巻き込まれ、MS部隊の損耗が激しく、
武器弾薬を補給しても再出撃できる機体は僅かだとの報告が。
カウフマン少佐、チャウ律師、ビリー少尉の消息も不明とのこと。
ビグ・ザムでは、損傷したMSが次々に回収されて行きます。

カーラ教授は、ビグ・ザムの武器管制が務まるか不安だが、
私も精一杯努力しますとドン律師に伝えます。
これを聞いたドン律師は、ビグ・ザムはフウ僧正のお役目だと反論。
カーラ教授は、一呼吸置き、僧正が先程ご逝去されましたと話します。
通信を聞いていた信徒たちは、一様に驚きます。
カーラ教授は、事情を説明します。ジオン共和国駐留の連邦軍艦隊を
足止めしていたサイコ・ザクが突然操縦機能が低下し、全滅しました。
僧正は、自らのNT能力で、サイコ・ザクを遠隔操作しようと奮戦。
そのことが脳への負担を増大させ、治療では追い付かなかったと。
信徒たちは、僧正の死を嘆き、アナハイム社への正義の鉄槌を誓います。
カーラ教授は、神妙な面持ちで、信徒たちの喚声を聞いていました。

イオ少尉は、戦闘中、俺たちに何度も語り掛けて来た奴は…。
リリーは、彼よ……、僧正と同じニュータイプのクローン……と答えます。
ジオン軍は、NT専用の兵器開発を急ぐが余り、操縦者と機械を繋ぐ、
コネクターとして、クローンの脳を利用。レヴァン・フウ型のクローンは、
誕生から間もなく、ジオン軍にも秘密裏に転売され、能力の発芽が弱い個体は、
破棄されるか、有効活用するために脳を……、とリリーは、語ります。
リリーは、クローンのメットに手を当て、刻の間を思い返し、
もうひとりの子は、ダリルを守って死んだのね…と独り言ちます。
同じ頃、ダリル少尉も、目を閉じているクローンの目の前にいました。
リリーは、クローンがイオ少尉に伝えたいことがあると、手を握ります。
イオ少尉は、フウ僧正がカーラ教授に殺害されたこと、
彼女がジオン国民の虐殺を目的としていることなどを知ります。
イオ少尉は、ソーラ・レイとビグ・ザムが未だカーラ教授の掌握下にあり、
第2射がアナハイム社と、ジオン国民のどちらを討つのかと焦ります。
また、ダリル少尉も僧正の死と、カーラ教授の裏切りを感じ取っていると。
イオ少尉は、ダリル少尉が僧正の大義、恋人の復讐のどちらに付くのかと。

ダリル少尉は、フィッシャーたちのザンジバル級と合流します。
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