コキュートスの記憶

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ガンダムサンダーボルト 第164話

2022年02月17日 | サンダーボルト
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
 第164話 月のテラリウム(7)



イオ少尉は、アナハイム社執行役員アンディー卿の邸宅に招かれます。
通された部屋には、コロニーやジュピトリス級などの模型があり、
アンディー卿は、イオ少尉の父親オットーとは、35年前、私と一緒に、
木星船団のメンバーとして、ジュピトリス級に乗っていたと語ります。
因みに、ジュピトリス級は、連邦からの注文で、AE社が建造しています。
イオ少尉は、死んだ親父との思い出を聞かせるために呼んだのか?と。
さらに、月の裏側から戦争ってチェス盤を眺めるのはいい気分か?とも。
アンディー卿は、それに答えることはなく、彼を奥へと案内します。
ただ、ダリルのNT覚醒というイレギュラーを予見すれば良かったのか?
私は、ごらんの通り、オールドタイプだ。NTのように刻は見えんよ、と。

道々、蔵書、化石標本、旧世代の航空機などが飾られています。
アンディー卿は、もっと集めておけば、良かったと後悔している。
一年戦争で、多くの美術館や博物館が失われたからなと話します。
イオ少尉は、遺物に囲まれて暮らすのが年寄りにはお似合いだと嫌味。
アンディー卿は変わらず、木星に行った35年前、我々が持ち帰った
ヘリウム3がスペースコロニー建設の原動力となった。
我々の旅がなければ、宇宙移民という突破口はなかっただろう、と。

オットーは、ミッションコマンダーという重責を見事に果たし、
私も技術者として、彼の補佐役を務め、互いに信頼し合える友になれた。
往復4年という歳月の旅路から帰還し、我々は其々の道へと進んだ。
オットーは、ムーアの建設に情熱を注ぎ、実業家から首長になった。
イオ少尉は、その先は俺の方がよく知っている、と話を遮ります。

ふたりは、屋外の広いルーフバルコニーに出ます。
アンディー卿は、眼前のドーム都市を人類史上最大のテラリウムと評し、
コロニー建設で得たノウハウを活用し、オットーの発案で造った、と。
木星への旅は、オットーの視野を大きく変え、地球の保存に至ります。
自分たちの世代では、地球を再生させることが不可能だと悟り、
持てる財力と技術を総て注ぎ込み、フォン・ブラウン市を造った、と。
AE社と、オットーのフレミング・インダストリー社が建設した、
地球再生を未来に託したタイムカプセルだと熱っぽく語ります。
人類は、何時か必ず母なる地球を再生させる技術にも手が届くだろう。
その時こそ、オットーが造ったタイムカプセルを開ける時だ、と。
この街は、オットーが愛したもうひとりの子供、お前の兄弟だと言います。
が、オットーの希望を一年戦争が打ち砕き、ムーアが瓦礫と化した時、
底知れない人類の愚かさに絶望し、彼は、この世界に別れを告げた…と。

アンディー卿は、さらなる深部に、イオ少尉を案内します。
人類は、愚かであり、儚い希望を託すような存在ではなく、
希望の灯を守るには、人類が平伏する巨人族の絶大な力が必要だとします。
その眼下には、建造中のガンダムMk-IIが多数横たわっていました。

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