息子が合宿(運転免許の)で不在の間、夫は毎日せっせと電話をしていた。息子が居ない生活なんて寂し過ぎるっ!という感じだった。

対する私は、出発の朝は大阪駅まで同行し、列車に乗り込むまで見届けるウザい母であるが、ひとたび見送ってしまえば、ケロッと気持ちが切り替わり、2週間後に帰れると決まった時には「早いなー、もうちょっと行っててくれてもいいのにー!」と思ったのも事実。
そのくらい、息子不在の期間は快適
だったのである。これには驚いた。

洗濯物が激減し、食事の支度は3人分から2人分になるだけで、こんなに費用と手間が減るとは思いもしなかった。
なにより、夜中まで響き渡るキーボード音を耳にし、「もうゲーム止めて!何時やと思ってんの!」とイライラする事がなかった。穏やかな夜、サイコー

合宿は、息子にとって一人暮らしの予行演習になるだろうと思っていたが、私にとっても幸先の良い
予行演習になった。

合宿所で何回くらい洗濯したん?と聞くと
「
5回くらいかな。粉の洗剤でなー、ええ匂いせーへんねん。だから沢山入れたけど、やっぱり匂いせーへんねん」

・・・おーい、洗剤の入れ過ぎは生地が痛むでー。柔軟剤の存在を教えたので、一人暮らしが始まったらきっと、いい匂いに嬉々とすることだろう。

「どう並べるか考えといてやー」と渡した家具の配置図。